糖尿病のタイプ
糖尿病は3つのタイプに分けられます。
(1)2型(インスリン非依存)糖尿病
2型(インスリン非依存)糖尿病は、その治療に必ずしもインスリンを必要としないもので、日本人の糖尿病の約90%を占めています。このタイプは40歳以降に発症することが多いのですが、同時に、肥満児の増加とともに10代から発症する子どもにも、このタイプの糖尿病が増えています。
このタイプの糖尿病は、インスリンの分泌量が低下しているか、インスリンの血糖を下げる作用が弱くなって発症するもので、遺伝素因のほかに、エネルギーの過剰摂取や栄養の偏った食生活、運動不足、ストレスが大きくかかわっています。
治療は、食事療法と運動療法が基本ですが、経口血糖降下薬やインスリンが必要な場合もあります。
(2)1型(インスリン依存)糖尿病
1型(インスリン依存)糖尿病は、主として幼児から15歳以下の小児期に、比較的急激に発症することが多く、かつて「若年型糖尿病」ともよばれていました。このタイプの糖尿病の治療には、食事療法や運動療法のほかに、多くの場合インスリンの注射が欠かせません。膵臓のβ細胞が、免疫などの異常が原因で破壊された結果、インスリンを分泌することができなくなり、急激な高血糖となって発症します。
インスリンの分泌はほとんどなくなるため、からだの細胞がブドウ糖を利用できなくなり、血糖が著しく上昇して、治療が遅れると昏睡状態となり、そのまま放置すると命を落とすこともあります。
(3)その他のタイプ
上記2つのタイプの糖尿病のほかに、遺伝子異常によることが明らかになった糖尿病や、他の病気や薬の副作用の結果、インスリンの分泌がなくなったり、その働きが妨害されて引き起こされる糖尿病もあります。
- 薬剤性(副腎皮質ホルモン剤、インターフェロンなど)
- 内分泌疾患(甲状腺機能亢進症、クッシング症候群、末端巨大症、褐色細胞腫など)
- 膵疾患(慢性膵炎、膵石症、膵がん、膵切除など)
- 肝疾患(慢性肝炎、肝硬変など)