【検査75gOGTT】とは、ブドウ糖負荷試験のことです。糖尿病が疑われている人に、糖尿病かどうかを確定診断します。

毎月採血してチェックしているHbA1c。今月の結果、あなたはどこになるかな?

高尿酸血症、高血圧、 肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血圧・ 高尿酸血症、高血圧などについて。

 
 

最近の糖尿病治療などについて

最近の糖尿病治療などについて野間喜彦先生(徳島県医師会糖尿病対策班班長・社会医療法人川島会川島病院糖尿病内科部長)より


「糖尿病は万病のもと」と「一病息災」の話

糖尿病合併症について

糖尿病は、血糖値が高くなる病気ですが、高血糖による直接の悪さの他に、合併症による寿命の短縮や生活の質の悪化が問題です。

糖尿病の合併症には、細小血管症(網膜症、腎症、神経症)と大血管症(脳梗塞、心筋梗塞、閉塞性動脈硬化症)がありますが、それ以外に、認知症、うつ病、骨粗鬆症、癌、歯周病、非アルコール性脂肪肝炎、サルコペニアなどが糖尿病に関連していることが明らかになり、新たな合併症として対策が必要となってきています。

糖尿病の方の死亡原因を調べると、癌が最も多く、大腸癌、肝臓癌、膵臓癌は糖尿病患者で多いことがわかりました。定期的な癌健診を受ける意義は高いです。

また、心不全や感染症で亡くなる率が高いことがわかっています。慢性腎不全、虚血性心疾患、脳血管障害に関しては、かつて死亡率が非糖尿病に比べて高かったのが、最近は逆転して低くなっていました。一病息災といえる治療の効果と考えられます。腎不全で亡くなる方は減少しましたが、糖尿病腎症が透析の原因第1位という状況は続いていて、糖尿病腎症の重症化予防に重点をおいた検診や生活指導が行われています。

最近の糖尿病治療について

糖尿病の薬やインスリンの種類が増え、自己血糖測定機器や注射方法の進歩などもあり、血糖コントロールレベルは改善してきました。インスリン分泌能を保つ事を意識し、低血糖を起こしにくい薬を優先に選択されるようになっています。最近、血糖を下げるだけではなく、心血管系や腎臓の合併症を直接予防改善する薬が登場し、血糖降下薬の投薬の仕方が変わってきています。

また、糖尿病の合併症は血管障害によるものが多いことを考えると、脂質の管理や血圧の管理を同時に行うことが重要です。特に、糖尿病腎症予防のためには減塩と血圧管理が大切で、塩分摂取量を減らすことが推奨されています。

定期検査と治療継続で健康寿命をのばす

糖尿病の療養のためには、血糖コントロールを評価する検査の他に、合併症の発症に関する検査をしっかりしておくことが必要です。

網膜症のチェックのための眼底検査、動脈硬化や心機能の検査、腎機能障害を見るための尿タンパクの検査と血液での腎機能検査(クレアチニン、eGFR測定)、尿タンパク陰性の場合に早期腎機能障害発見のための尿中微量アルブミン測定検査などが必要になります。

また、脂肪肝などを考えて肝機能検査、脂質の検査なども必要になります。骨粗鬆症の検査や、筋肉量を測定する検査の実施も望ましいです。さらに、場合によっては認知症の検査も必要でしょうし、癌を忘れずに、画像検査を受けることも必要です。

糖尿病に関連する病気(合併症)が非常に多いことが明らかになってきました。まさに「糖尿病は万病のもと」ということです。定期的な受診をする中で、関連する合併症の検査も順次実施して、問題点を早期発見早期対応し、生活習慣に気をつけて、最新の治療方法で治療を継続ということが、肝要と考えます。糖尿病によって「一病息災」を達成して、糖尿病への対峙が健康寿命を伸ばすために役に立ってくれればと祈っています。