【検査75gOGTT】とは、ブドウ糖負荷試験のことです。糖尿病が疑われている人に、糖尿病かどうかを確定診断します。

毎月採血してチェックしているHbA1c。今月の結果、あなたはどこになるかな?

高尿酸血症、高血圧、 肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血圧・ 高尿酸血症、高血圧などについて。

 
 

素朴な疑問

2019.9 いのち輝く 冊子より引用

糖尿病に関する素朴な疑問を松久宗英教授(徳島大学先端酵素研究所糖尿病臨床・研究開発センター長)がお答えいただいておりますのでご覧下さい。


Q:歯周病と糖尿病が関係していると聞きました。本当でしょうか。

A:糖尿病の合併症として、三大合併症である目の網膜症、腎症、神経障害、さらに動脈硬化症(大血管症)、足病変に続き、歯周病は6番目の合併症と言われています。
歯周病により、歯が失われると、食の楽しみが奪われます。
また、歯の数の減少は、死亡リスクを高めることも知られています。
ではなぜ糖尿病の方が歯周病を合併するかというと、高血糖により免疫力が低下し、歯肉の血行障害や唾液量の低下などが加わるためと考えられています。
逆に、歯周病が糖尿病を悪化させることも知られています。
歯周病の治療により糖尿病が良くなる患者さんを、私も経験します。
歯周病による炎症関連物質が全身をめぐり、インスリンの作用を低下させることがその原因として提唱されています。定期的な歯科検診による予防が大切です。

Q:糖尿病と言われ、薬を飲んでいます。薬は一生飲み続けなければいけないのでしょうか。

A:糖尿病は完治する病気ではないので、一旦発症すれば一生付き合っていくこととなります。ただし、発症して間もない時期は、生活習慣の改善や減量により血糖値がかなり良くなる場合があります。飲み薬で治療中の方が、食事療法や運動療法だけで薬がいらなくなったり、インスリン自己注射が必要な方が飲み薬だけの治療で十分良好な血糖管理ができることをしばしば経験します。
糖尿病の療養で一番大事なことは、心身を健康にする生活習慣の改善と適切な治療薬で、血糖の目標値をクリアし、合併症のない人生を送ることです。
さらに、糖尿病患者さんに合併しやすい、高血圧や脂質異常症を一緒に十分治療することも他の合併症予防に効果的です。
特に、発症のすぐからの適切な糖尿病治療は「遺産効果」という、将来の合併症のリスクを下げてくれる効果があることも知られています。
治療を早期にはじめ、それを続けていくことが何よりも重要です。

Q:高齢の糖尿病の方が増えているようですが、若い人と比べてどのようなことに注意が必要でしょうか。

A:糖尿病患者さんの死因として最も頻度が高いのが悪性腫瘍です。
肝臓がん、膵臓がん、大腸がんが多いことが特徴です。
このため、壮年期以降は定期的ながん検診を受けられることを、糖尿病患者の皆さんにお勧めしています。
また、高齢の糖尿病患者さんでは、加齢による身体障害が出やすいことが知られています。


特に認知症を起こしやすく、適切な治療法がないため、大きな社会問題になっています。 また、加齢性筋萎縮(サルコペニア)に骨のぜい弱性の増大が加わり、容易に転倒から骨折に至り、介護の必要性が高まることも近年明らかにされ、注目されています。
これらの対策として、レジスタンス運動という筋肉トレーニングが推奨されています。
また、治療面での注意として、低血糖が注目されています。
高齢化とともに腎機能が低下し、飲み薬であっても、量を間違ったり、食事が減ったりする場合に、容易に意識を失う重症の低血糖に至ります。
低血糖の自覚性が低下していることも、この要因です。
このため高齢患者さんへは、血糖値を過度に下げすぎないよう、高めの血糖目標を設定し、低血糖をおこしにくい薬を用いた安全な治療が推奨されます。