【検査75gOGTT】とは、ブドウ糖負荷試験のことです。糖尿病が疑われている人に、糖尿病かどうかを確定診断します。

毎月採血してチェックしているHbA1c。今月の結果、あなたはどこになるかな?

高尿酸血症、高血圧、 肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血圧・ 高尿酸血症、高血圧などについて。

 
 

よくある質問(実際にあった質問)

<質問44  2014年4月25日>
【質問者】
赤池先生はじめまして。健康診断の結果について教えて頂きたい事があり、メールさせて頂きました。

本日健康診断の結果が返ってきまして、特に異常は無かったのですが、昨年よりも数値が上がっている箇所があり心配しております。

結果としまして、空腹時血糖値101(10年)、99(11年)、97(12年)、96(13年)、99(今年)となっています。

HbA1c 4.7%(10年)、4.7%(11年)、4.6%(12年)、4.7%(13年)、5.0%(今年)となっています。

年齢39歳、169.5cm、61.4kg、BMI21.4 、中性脂肪やコレステロールなどの数値はすべて基準値真ん中くらいでした。

気になる点としまして、空腹時血糖値がいつもギリギリ(基準は0〜99)、HbA1cが昨年よりも0.3%も上がっている事と5.0%になってしまった事(基準は5.1%以下)です。

以上の結果から、赤池先生のご判断としまして、再検査を受けたほうが良いと思われますでしょうか?5.0%は注意したほうが良いレベルでしょうか?

また、食生活や運動を改善すれば前みたいに4%台まで戻す事は可能でしょうか? 確かに昨年の12月から3月頃までは食生活が乱れていたので反省しております。 家族に糖尿病患者はいません。

赤池先生のアドバイスを頂ければ幸いです。 お忙しい事とは思いますが、よろしくお願い致します。

【回答 赤池】
初めまして、赤池です。結論から言いますと、現在の数値は全く問題ありません。今年のHbA1cが5.0%になってますが、今年のHbA1c表記はNGSP値に変わってるんじゃないですか? 一般の医療機関の検査ではHbA1cは2012年4月以降はJDSからNGSPという表記法に変わっています。NGSP値になると数値が0.4%高くなります。でも健診の場合はNGSPへの変更が遅れていることが多いようですが、それでも最近はほとんどの健診データはNGSPになっています。NGSP値なら正常値は5.5%までとなります。

しかし仮に従来のJDS値で結果が出ていたとしても、今年の5.0%というのは全く気にすることのない値です。適度な運動をして現在の体型を維持していたら大丈夫かと思います。今の年齢くらいからの生活習慣が重要です。油断せずに頑張って下さい。赤池

【質問者】
赤池先生お忙しい中ありがとうございました。非常に心配していましたが、先生のお言葉で生き返りました。これからは生活習慣を改め、糖尿病予防に努めていきたいと思います。本当にありがとうございました。


<質問43  2014年4月21日>

【質問者】
以前メールさせていただきました〇〇です。先日はお忙しい中お返事ありがとうございました。先生の勧めに従って75gOGTTを受けてきました。その結果ですが、以下の通りです。

     血糖値(mg/dL) インスリン(μIU/mL)
食前      120        3.4
30分      229       17.4
1時間      296       21.7
2時間      303       36.8

今月頭の時点でHgA1cが5.7、空腹時血糖値が125だったのですが、ここまで酷い結果になるとは予想だにしておらず、ショックを受けております。(担当の医師によれば『HgA1cが正常値なのは、このあと低血糖になっているせい』とのことです)当方、お恥ずかしながら、身長163cm、体重77kgという肥満体で、医師の勧めに従って先日より減量を始めています。医師によれば「肥満を解消すれば、この状態は(程度の違いはあるだろうが)改善する」とのことですが、果たして期待しているほどの効果があるのかどうか、不安です。

また、先月末の測定では空腹時の血中インスリン濃度が7.9だったのですが、それが3.4にまで減っているのも気になります。この病院では「ベイスン」という食後高血糖を防ぐ薬を処方されました。高血糖を防ぐために、一日に摂取する炭水化物と糖質を150g程度に抑える生活を半年ほど続けているのですが、今後も継続した方が良いでしょうか?
ちょっとショックでとりとめのない文章になってしまいましたが、お返事いただけますと幸いです。

【回答 赤池】
食後高血糖がかなり強いですね。糖負荷試験は「糖尿病型」で、インスリンは遅延分泌パターンになってます。インスリン指数は0.13と低値ですがインスリン抵抗性の指標であるHOMA-Rは1.0なので正常です。つまり完全にインスリン分泌機能低下のパターンですが、半年間も糖質制限食を続けているとのことで、これがインスリン分泌能低下に大きな影響を与えている可能性があります。長期にわたって糖質制限を行った後に糖負荷試験を行うと、急激な糖負荷に対応できずに食後高血糖になりやすくなります。勿論、遺伝的なインスリン初期分泌低下がある可能性も十分ありますが、それに加えて糖質制限食がより負荷試験の結果を悪くしているのだと思われます。

そもそも「糖質制限食」は「低インスリンダイエット」などと呼ばれて大きな関心を集めていますが、日本糖尿病学会では「糖尿病患者に対する糖質制限食は勧められない」という見解を示しています。極端な糖質制限は全死亡率・心筋梗塞などのリスクを上昇させるという報告もあります。糖尿病の食事療法の基本はバランスの取れた食事が基本で、そのためには総エネルギー量の50%以上は炭水化物で取らなければいけません。一度、管理栄養士によるきちんとした栄養指導を受けることをお勧めします。

ベイスンはきちんと食直前に服用すれば食後高血糖を軽減できるし、体重減少効果も期待できます。ベイスンを服用しながら食事・運動療法を頑張って下さい。赤池

【質問者】
〇〇です。早速のご返信、ありがとうございます。実を言いますと、本格的に運動を始めた頃から「疲労感がなかなか取れない」「運動中や運動後に妙に頭がぼーっとする」という状態になっていました。

糖質制限のせいかな、と思い、やめることを考えていたのですが、先生のお返事で踏ん切りがつきました。これからは摂取カロリーを守りながらバランスの取れた食事をしようと思います。


<質問42  2014年4月16日>
【質問者】
はじめまして。〇〇と申します。糖尿病関連について調べていたらサイトにたどり着いて、いろいろ読ませてもらってます。以前に頻尿で(慢性前立腺炎だった)診察して採血してもらった時にたまたま空腹時血糖が113もあり、心配になってhba1cを測ってもらったら、ngsp5.8あったので、お願いしてogttを後日やりました。

空腹時血糖 86
空腹時インスリン 3.2
30分血糖値 140
60分血糖値 143
120分血糖値 114
30分インスリン 33.5

といずれも問題なしと言われました。

しかし、その前に気になって血糖自己測定器を購入して何度か測定してみたときに、昼食後のラーメン、カレーライスを食べて1.5時間くらいに測定すると200オーバーになったりしました。近々のhba1cは3月で5.7でした。これはogttを信じて問題ないのでしょうか?かなり不安を感じています。

何かアドバイスお願いできますか?お忙しいところ申し訳ありません。

年齢39歳、体重57キロ、中性脂肪70

【回答 赤池】
はじめまして、赤池です。75gOGTTではインスリン指数 0.56、インスリン抵抗性(HOMA-R)0.68でいずれも正常ですね。また判定も「正常型」であまり問題ないように思います。ただHbA1cは5.6〜5.9%の間に入っていますから、今後の生活習慣が悪いと境界型、糖尿病型と進行してしまうかもしれませんので定期的に病院で健診を受けて下さい。
それと血糖簡易自己測定器はどの機器でもかなりの誤差が見られます。だから2回連続で測定すれば、かなりの相違が見られることもしばしばです。また血糖簡易自己測定器は毛細血管で測定するタイプのものが多いですが、病院で測定する静脈血はブドウ糖が消費された後の血液なので、毛細管血での食後血糖値は静脈血より高くなるのが普通です。血糖自己測定はあくまでも簡易測定であって「目安」程度に思って下さい。赤池

【質問者】
赤池先生。ありがとうございました。
昨年2月頃よりhba1cが5.6→今年2月5.8、3月5.7と徐々に高くなってきていて、普段、ランニング(マラソン大会に参加するため、特に早朝練習)など、筋トレは多くやっていただけに、血糖値が高くなることを想定していなかったため、体質なのか、食生活なのか、不安な毎日を送っています。運動のし過ぎも良くないのでしょうか??

お酒も程ほどに飲みましたが、今は家でのお酒はなるべく控えています。甘い物も好きですが、我慢しています。食べることが結構好きなので困っていますが。

【回答 赤池】
健康的な生活をおくる上で「運動」はかかせないものだと思います。脂肪を燃焼させるための有酸素運動と基礎代謝を上げるための筋トレをバランス良く組み合わせるのがいいでしょう。有酸素運動は毎日、筋トレは隔日程度でいいと思います。

ただこれは個人的な意見ですが、激しい運動を長時間やり過ぎると活性酸素が多く発生して、かえって健康を害してしまう気がします。活性酸素は体に様々な弊害を引き起こします。「ゆるやかな運動を長く続ける」「筋トレもほどほどに」というスタイルが健康のためにはいいのではないでしょうか。

それと現在のHbA1cなら、適度のアルコールは問題ないと思いますが・・

【質問者】
ありがとうございました。見ず知らずの私にいろいろ意見を頂けて感謝いたします。マラソンは昨年本格的に始めて今に至ります。当初は全く健康ジョギングの一環でしたが、事情によりのめり込みました。ただし、やりすぎは良くないと皆に言われるので、自分の健康状態をみながらやっていこうと思います。

食事もいろいろ試しているのですが、今後思うように改善しないときまた相談に乗って頂けたら幸いです。
よろしくお願いします。


<質問41  2014年4月12日>
【質問者】
赤池先生
はじめまして。〇〇と申します。158センチ 57kg
2004年に、イギリスに留学中食欲がなくご飯が食べられない状態になりました。帰国後、自律神経失調症からうつになり、6年ぐらい闘病しました。現在は、薬も通院もしていないのですが、マーベロンという低量ピルを服用しています。子供のころからの喘息があり、大人になってからは、アレルギー性鼻炎→副鼻腔炎となり、舌下減感作療法と、アレロック、アドエアなどで調整しております。5年内に、副鼻腔炎の手術をするように勧められております。 うつで5年前くらい、食欲がないことが苦痛で、ドグマチールという薬をいただき、10kgぐらい太りました。Hba1cが5.3に上がってきました。痩せるように言われ、1年で、51kgくらいダイエットしまして、Hba1cは、5.0に下がりました。空腹時 血糖 87 その後、Hba1cと血糖値を気にしていました。

2012年、Hba1c 4.9 空腹時 血糖 89
2013年、Hba1c 5.1(NGSP)空腹時 血糖 92
こうやって健康診断では引っかからなかったのですが、気になって炭水化物ばかりをたくさん食べた食後1時間半くらいのときに、内分泌内科にいきました。(3/26)尿に糖が出ている。血糖が184でした。Hba1cは、5.3でした。
そして、75gOGTTをうけました。

前 91 IRI 9.0
30分後 164 IRI 128.1
60分後 160 IRI 63.4
90分後 165 IRI 73.0
120分後 192 IRI 77.1
180分後 111 IRI 35.2

グリコアルブミン 15.5
境界型ということでした。先生への質問等を拝見していると、IGTということですね。若いころから、高脂血症ぎみです。ぎりぎりセーフラインです。3/26は、中性脂肪162でした。 狭心症など大きな血管が傷ついているリスクが高い状態ですね?
抵抗性が高いのですか?
どのような特徴と対策をすればいいでしょうか? 受信してくださった先生から、痩せるようにということで、本日4/12 55.3kgまで落としました。薬はないということでした。

半年後に痩せて75g OGTTをしましょうということでした。
食生活と運動を糖尿病患者と同じようにということでしたので、食物繊維をとり、タンパク質炭水化物(玄米)1500カロリーくらいに抑えております。週4回のテニスレッスンは、2年くらい続けております。

プラス、食後の運動をすることを追加すべきだと思っております。 境界型の女性75%が糖尿病に8年内に移行するというデータをみました。2時間後に血糖値が高い人は、糖尿病に移行するいうデータもみました。

このことに直面して、気分が落ち込み、テニスも楽しめなくなってきております。私は、またうつになって不安定になり、頑張らなければならないのに、頑張れない自分になることが一番怖いです。

以前かかっておりました心療内科の先生は、退職されておりまして、不安でいっぱいです。母は、骨髄異形成症候群で、64歳でなくなり、父がたのほうは、遺伝情報がわかりません。姉妹もなく、結婚しておりますが、夫が抗うつ剤を25年飲み続けています。 糖尿病患者さんは、近くにおりません。 糖尿病のメンタルケアを受けられるところは、あるのでしょうか?副鼻腔炎の手術を早めに受けたほうがいいですか?マーベロンなど低量ピルの服用はやめたほうがいいでしょうか?
よろしくお願いいたします。

【回答 赤池】
初めまして、赤池です。糖負荷試験の結果はインスリン指数1.63、HOMA-R(インスリン抵抗性) 2.0でインスリンの分泌は良好ですが、インスリン作用が若干低下傾向なのかもしれません。HOMA-R 2.0というのはそんなに悪い値ではありませんが、実際に糖負荷試験120分値が192というIGTの状態になっているということは、インスリン作用の低下つまりインスリン抵抗性が増大気味であるのではないかと考えます。インスリン抵抗性増大の原因は主に肥満・運動不足です。十分な運動をしてベスト体重の55kgを越えないよう注意して下さい。

IGT(食後高血糖)の人は確かに正常型の人と比べて心血管系疾患による死亡リスクが高いことが示されています。しかしこの数年のHbA1cを見る限り高々5.3%(JDS)程度であり、現段階では血管系への影響はほとんど出ていないと思います。インスリン分泌不全はないので、食事と運動に気をつけていれば糖尿病になる可能性はかなり低いと考えます。他の薬をやめる必要もありません。そんな落ち込むような悪いデータではないと思います。テニスを十分楽しんで下さい。赤池

【質問者】
ありがとうございます。生きる力になります。本当に、本当に、ありがとうございます。 いつまでも、先生のような方が、お元気でご活躍されることを心から願っています。 ありがとうございました。

 


<質問40  2014年4月3日>
【質問者】
赤池先生
はじめまして、〇〇と申します。37歳、男です。突然の不躾なメール申し訳ございません。最近、大変不安に思うことがあり、筆を執らせていただきます。昨年4月、とある病院で血液検査を受けたところ、「HbA1c(NGSP):7.0% 血糖値(うろ覚えですが、食後何時間か経っていたと思います):124」という結果が出て、先生から「食事内容に気をつけなさい」というお達しをいただきました。
(薬などは処方されておりません)

そこで、言われたとおり一年間食事内容に気をつけて生活し、今年の3月末に再検査を受けたところ、「HbA1c:5.4% 空腹時血糖値:107」
と、比較的良好な結果が出て、「食生活を改善した甲斐があった」と喜んでいました。ところが、その1週間後(4月上旬)、食後血糖値を計ってもらおうと同じ病院を訪れたところ、「空腹時血糖値200台 食後2時間血糖値240台」という、とてつもなくショッキングな結果が出てしまいました。

先生は「HbA1c5.4でこんな数字が出るとは思えない」「空腹時血糖値が200もあって、食後血糖値が240程度で済むとは思えない」と不思議がっていましたが、結局その場は「月末に改めて検査をしましょう」「食事内容に気をつけなさい」という指導を受けただけで終わりました。
3月末までは業者に依頼した血液検査で、今年4月の検査は病院備え付けの簡易測定器だったという違いがあるのですが、どちらかの数値が間違っているのでしょうか?
それとも、わずか1週間でここまで悪化するということは、実際に起こりうるのでしょうか? 1週間のあいだに特別不摂生をした記憶はありません。
正直、「これまで一年間の摂生は無駄だったのか」と、大変ショックを受けています。
よろしければお返事いただければと思い、取り急ぎ質問させていただきました。

赤池先生
昨日メールさせていただきました〇〇です。
昨日の検査結果があまりにもショックだったので、本日別な病院で血液検査してもらったら、HbA1cが5.7、空腹時血糖値が134という結果が出ました。(病院の方針で、食後血糖値は計ってもらえませんでした)どちらも一週間前より上昇しているのが気になりますが、精神的なストレスのせいかもしれませんし、「また異常な値がでたらどうしよう」という緊張のせいかもしれないと思って、とにかく、血糖値200超えなどという異常な数値にならなかったことは安心しています。
取り急ぎご報告申し上げます。

【回答 赤池】
初めまして、赤池です。HbA1c 5.4%(NGSP)と言えば完全に正常な値ですから、これで空腹時血糖値200台というのはその先生が言われたように考えにくい数値です。血糖測定器には誤差の少ない高価なものから、患者さんが自己測定に使用するような誤差の大きいものまで様々です。正確な値を知りたい場合は結果が翌日になってしまいますが、大手の検査業者に出してもらうのが無難です。

いずれにせよ、インスリン分泌低下やインスリン抵抗性が存在するのかどうかは、糖負荷試験で正確な血糖値とインスリン値の推移を見てみなければいけないと思います。このデータがないとコメントしようがありません。また身長や体重等のデータも必要です。但し糖負荷試験の前に最低1週間位は糖質の制限はしないようにして下さい。糖質の極端な制限を続けたらインスリンの分泌反応が低下してしまいます。現在のHbA1cが5.7%であるのなら糖負荷試験を行うことに問題はありません。是非、75gOGTTを行ってみたらいいと思います。赤池


<質問39>
【質問者】
赤池先生
はじめまして。 〇〇と申します。
糖尿病に関して検索しておりましたところ、こちらのサイトを見つけ、思い切ってメールさせていただきました。去年の秋口にたまたま血液検査をし、HBA1Cが極端に高いと医師より指摘され、それ以降いろいろと勉強してまいりましたが、一向にHBA1Cが下がらずにどうしたらようものかと悩んでおります。

私の検査結果に関しては、以下の通りです。年齢39歳、女性、通常血圧は90、60で、154p、体重43sです。

尚、HBA1C以外の数値はすべて正常です。
2013/11/014
Hba1c…6.1
2014/1/23
Hba1c…6.0
2014/2/27
Hba1c…6.3
2014/3/20
75gOGTTを受ける
1、検査前
空腹時血糖…84
インシュリン…2.8
Hba1c・・・6.1
2、30分後
血糖値…161
インシュリン…18.0
3、1時間後
血糖値…188
インシュリン…30.7
4、1時間半後
血糖値…165
インシュリン…29.1
5、2時間後
血糖値…149
インシュリン…30.9

尚、2回目の検査後2週間ほど血糖値を自宅で測っており、結果は下記のとおりです。
朝食前 平均91.25(最高104、最低80)
夕食前 平均93.5 (最高106、最低80)
夕食後1時間 平均 120(最高149、 最低105)
(2時間後は正式に記録しておりませんが、時々図ると100以下に落ちておりました。)

1回目の検査後より、毎日ジョギングやダンス等を運動するように心がけており(平均30分〜40分)、小さな子供がおりますので、公園にも毎日行っています。食事も炭水化物中心の食事から肉や魚を積極的に食べるようにしています。野菜は昔から好きなので、常によく食べています。

また、子供を産んでから早食いだったのを改め、必ず20分以上かけて食事をするようにもしています。

体重はもともと45s程度だったのですが、1回目の検査後炭水化物を減らしてから、すとんと3s落ちてしまい、あまり落とさないようにとがんばって4回目の検査前に1s戻しまし た(現在43s)。

それでも、1回目〜今回まで一向にHba1cが改善しません。どのようにしたらいいのでしょか。
いま、アメリカに住んでおり、こちらの先生は「アジア人特有の体質では」とのことで、今後は定期的な血液検査だけになりました。この年でこれだけHba1cが高いと心配です。
何かよいアドバイス等ございましたら、ぜひ教えてください。よろしくお願いします。

【回答 赤池】
初めまして、赤池です。HbA1cは極端に高い・・というほど高いわけではありません。ほとんど6.2%未満であり、これくらいの数値なら血管系への影響は問題にならない程度です。

糖負荷試験をみる限り結果は境界型で、インスリン分泌能の指標(インスリン指数)は0.20と低値、インスリン抵抗性の指標は0.58で正常というデータですね。インスリンの分泌パターンは正常型では60分で最高値になり以後はすみやかに下降していきます。しかし今回のデータを見る限り30分後のインスリン分泌は低値で、1時間・1時間半・2時間値はほぼ同じ程度の値になっています。つまりアメリカの先生が言われたように、日本人に遺伝的に多い「インスリンの初期分泌低下」という体質がベースにあるようです。ただ「インスリン初期分泌低下」のパターンを示す人が皆糖尿病になってしまうわけではありません。生活習慣(食事と運動)に気をつけて「インスリン抵抗性」を増大させないようにしておけば十分予防できます。

現在のHbA1cの上昇は、食後のインスリン分泌が遅いための「食後高血糖」が主因だと思われます。糖負荷試験は「境界型」で糖尿病には至っていませんが、しかしたとえ「境界型」でも「食後高血糖」には十分な注意が必要です。「食後高血糖」は心血管系疾患のリスクを増大させると言われているからです。

今後気をつけていくこととしては、食事療法(食物線維を多く含む食物やグリセミック指数の低い食物を選んで、1日3食適切な量で、ゆっくりと時間をかけて食べる)と運動療法(有酸素運動と筋トレの双方を行う)に留意しておけば、あとは定期的な食後血糖値とHbA1cのチェックだけで十分でしょう。HbA1cは常に6.2未満で維持しておけば問題ないと思います。赤池

【質問者】
赤池先生
丁寧なお返事をありがとうございました。お話をうかがって、ひとまずほっと安心しました。父も母も今のところ血糖値が高いとは言われていないようですし、また家族全員やせ型で糖尿病とは無縁だと思っていたので、当初はかなりショックでした。

(これまでうけた血液検査は空腹時血糖のみでHba1cは、はかったことがありませんでした。)

でも振り返ってみれば、子供が生まれてからずっと早食いで、炭水化物に頼る食事(菓子パン、麺類、お菓子等)、また2人目が生まれてからは自分のために運動する時間もなく、車に頼る日々を続けておりましたので、確かに遺伝的な体質+生活習慣もあるなあと反省しています。

早い段階で自分の現状を理解できてよかったと思い、これからは適切な運動と食事に気を付けることで、これ以上高くならないよう(できれば正常値にできるだけ近づけるように)気を付けていきたいと思います。

また今回血液検査をして私の数値があからさまになったことで、夫が私の食事と運動に協力的になったのは、かえってよかったと思います。
また何かありましたら、質問させてください。
本当にありがとうございました。


<質問38>

【質問者】

赤池先生初めまして。不安なので教えて下さい
44歳女性です。祖父と父は糖尿病です。昨年の健康診断でHbA1Cが5.5で11月にぶどう糖負荷試験を受けました

空腹時…89
30分…135
60分…138
120分…137
インスリン
空腹時…8.1
30分…30.7
インスリン分泌能…0.49
インスリン抵抗性…1.8
HbA1C…5.5
で先生からは心配ないですよと言われました。

若い時はかなり痩せていて嫌だったので2人出産した後意識して食べ2年前は身長169センチ64キロありました。昨年秋から食後のウォーキング食べる順番を変えて今は55キロです。が見た目が変わって会う人に大丈夫?って言われる事もあり落ち込んでいます。元々痩せやすいのでこれ以上痩せるのが怖くなって昨年末からウォーキング行ってないです。

とりあえず3キロ位体重を増やしたいけど食後高血糖が怖くて食べれない。何を食べたらいいかわからない。不安とストレスで絶望的な気分です。しかも1ヶ月前から食後早い時間に空腹を感じる様になってきました。ひたすら我慢して間食はしてません。早々に病院で検査した方がいいのでしょうか?

痩せてる人が食後高血糖を防ぎながら体重を増やす方法があれば教えて下さい。

【回答 赤池】
検査結果を見てみました。何処に不安を感じているのでしょうか? 糖負荷試験もインスリン指数もインスリン抵抗性もHbA1cも皆ほぼ正常と言える数値です。食後高血糖も見られないし、何を食べても問題ないと思います。BMIが19.2しかないのだから、しっかり食べてウオーキングも再開された方が健康的です。空腹での運動は脂肪分解が起こりやすいので、体重が減らないよう食後のウオーキングがいいのではないでしょうか。とにかく不安を感じるようなデータではないと思われます。

【質問者】
おはようございます。昨日はお忙しい中返信ありがとうございました。

父が糖尿病の為、私自身が過敏になりすぎていたのかもしれません。先生が言われる様に食事をしっかりとってウォーキングを頑張ろうと思います。あと1つお尋ねしたいのは、1ヶ月前から食後早い時間に空腹感を感じる様になってきた事です。ネットで調べていたら、この症状は体の糖化が進んでいて糖尿病の初期症状だというのを目にしてからかなり気になってます。

心配な自覚症状なのでしょうか? お忙しい所大変申し訳ないのですがお時間ある時に教えて下さい。宜しくお願い致します。

【回答 赤池】
単に炭水化物の摂取量とか摂取カロリーが少なすぎるだけじゃないんでしょうか。インスリン初期分泌能はそこそこあるんだから、炭水化物の制限などはせずに膵からのインスリン分泌を促してやるような食生活をしていけばいいと思います。摂取総カロリーの55〜60%程度は糖質で摂っていくのがいいと思います。あとは年に1〜2回位、血糖とHbA1cを観ていけば十分でないでしょうか。


<質問37 2014年3月12日>

【質問者】
質問33で質問させて頂いたものです。
今回1年経つとのことで負荷試験を行いました。
そしたら空腹時血糖値102、30分158、60分201、120分201でまたも糖尿病型と診断されてしまいました。

炭水化物を沢山摂らないとと思ってここ一週間炭水化物を摂った所HbA1cも5.1を超えたことなかったのに5.4になっていました。

インスリン分泌指数がまだなのですが。
先生は今回糖尿病型と診断がついてしまったけど境界型辺りだと思ってもいいみたいなことを言われましたがこの数字を維持して行くことは可能でしょうか?HbA1cがこのままどんどん上がっていくのでは…と怖いです。

あと質問したいのは糖尿病患者は合併症なく人生を全うすることが出来るのでしょうか?

ショックのあまり支離滅裂な質問になってしまい申し訳ありません。

【回答:赤池】
ここ一週間だけ炭水化物をたくさん摂っても、それがHbA1cに反映されるわけではありません。HbA1cは1〜2ヵ月前の血糖値の状態ですから。それにHbA1c 5.4は正常範囲なので、まだそれほど気にする必要はないと思います。

ただ前に書いたかもしれませんが、日本人は遺伝的にインスリン分泌不全の人が多く居ます。そういった人達は肝臓や筋肉が元気な若い時には大丈夫であっても、悪い生活習慣の状態で年齢を重ねたら糖尿病発症のリスクが高くなります。実際、正しいやり方(検査前に十分な炭水化物を摂取しておく)で糖負荷試験をしてインスリン指数が0.4以下の人は、元々インスリンの分泌が悪いのだから生活習慣により一層注意していくことと定期的な随時血糖、HbA1cのチェックをしていくしか仕方ないと思います。生活習慣では食事療法(できるだけ時間をかけて食事する、夜遅く食べることは避ける等)や運動療法(有酸素運動+レジスタンス運動)をきちんとやっていくことが重要です。

恐らく今は食後に血糖値がやや高めになるという程度の状態だと思われます。これを防ぐにには血糖値が早く上昇するようなものは避けることと食事に時間をかけることに留意する必要があります。

現在の糖負荷試験は確かに「糖尿病型」ではありますが、随時血糖を何回か測定して常に200未満であれば「糖尿病」とは診断できません。随時血糖200以上が1ヵ月以内に2回以上認められたら、たとえHbA1cが正常であっても「糖尿病」という診断になります。
糖尿病であっても、HbA1cが6.2未満で且つ食後高血糖さえ無ければ(食後の血糖値が常に200未満)、合併症無く過ごすことができると思います。ただし他の危険因子(高脂血症、高血圧、高尿酸血漿、喫煙、肥満等)があれば別ですが・・。

【質問者】

赤池先生お返事ありがとうございます。
今の所危険因子はありません。
血糖値も負荷試験以外は今の所病院で調べた限りですが200を超えたことはありません。

食後2時間の血糖値2回ほど調べましたが164と122でした。
あと炭水化物はここ一週間は意識して特に沢山摂っていたということで一ヶ月以上いつも以上に摂ってました。

そしてここ二ヶ月仕事が朝5時半から10時までと今までにない時間帯だったので朝食を摂らずに昼食にドカンと食べてたのもいけなかったと思います。

そして直ぐに寝てしまってたりと普段絶対しないことをしていたのでそれもいけなかったと反省しています。

木曜日インスリン分泌指数が分かるのでもしかしたらまた相談するかもしれません。
その時は宜しくお願い致します。

これからはより一層赤池先生の言われる通り食事と運動に留意して悪化しないようにしていきたいと思います。

-----------(下記、3月20日追記)--------------

【質問者】
インスリン分泌指数が出ました。0.325とやっぱり低かったです。HOMAは1.31でした。
先生は薬を飲んでもいいし飲まなくてもいいと言われたのですが赤池先生はどう思われますか?忙しいのに申し訳ありませんが教えて頂けると助かります。
そして私の今の状態で数値を悪化させるのをくい止めることは出来ますでしょうか?
どうかご教授下さい。
お願い致します。

【回答:赤池】
前に書いたようにHbA1cが6.2未満で、普段の食生活での随時血糖値が常に200未満なら薬は要らないと思います。今は「食事に時間をかける」ことと「グリセミックインデックスの高い食品は避ける」ということをこころがけて、定期的に随時血糖を測定していくようにすればいいと思います。
たとえHbA1cが6.2未満でも食後血糖値が200を度々越えるようになったら、α‐グルコシダーゼ阻害薬等の服用を考慮した方がいいかもしれません。

【質問者】
赤池先生、お忙しいのに毎回丁寧なお返事ありがとうございます。
赤池先生の言われるようにグリセミックインデックスの高い食品は避けて時間をかけてゆっくり食事して運動したいと思います。
今まで二ヶ月に一度の通院でしたが四ヶ月に一度の通院でHbA1cと随時血糖値を調べていく予定です。

赤池先生、最後の質問です。
HbA1cや空腹時血糖値が上昇する時はジワジワと上昇していくのですか?
それともドカンといきなり上がってしまうのでしょうか?

治療中断せずにきちんと通院しとけば深刻なことにならないと理解してよろしいでしょうか?

【回答:赤池】
生活習慣に気をつけていれば、通常HbA1cや血糖値が急激に悪化することはありません。4ヵ月に一度の通院で十分だと思います。


 

<質問36 2014年3月12日>
【質問者】
先生初めてメールします。千葉県の51才の女性です。

私は49才の頃から異常な手と特に足の冷え首の締まる息苦しさ食後の動悸で色々な病院で心臓や消化器、血液検査をしてきました。異常はないと言われて過ごしてきました。でもどうしても血糖値が気になって各先生に嫌な顔されながら調べてもらいやはり異常ないと言われました。約二年間15回くらい測ってHbA1Cが5、1から5、5の間をいったりきたり朝一番の空腹時血糖値は最高で115 で最低は75の100前後をいったりきたりでした。そして去年12月ころから手足が痺れたり視力が落ちた感じがしたので眼科を受診し初期の白内障と言われ色々体調が悪くアミラーゼ値も多少高く膵臓も調べこちらは特に異常はありませんでした。2月は寝汗をかいたり食欲がなくフラフラで意を決して糖負荷試験を初めて受けて2時間後が207空腹時101A1C5、3で糖尿病といわれました。先生へ質問です。糖負荷試験は努力で下がるのでしょうか。160センチで43キロきりそうで血糖値恐怖で食欲がでません。不眠で先生に希望のあるご意見を聞かせてもらいたくメールをしました。先生、私はどうしたらいいのでしょうか。よろしくお願い申し上げます。ご迷惑かけて申し訳ありません。それからダイエットもしたこともありあまり食べません。乱文ですみません。

【質問者】
今朝ほど携帯よりメール致しました〇〇〇〇と申します。
HbA1C値データを送ります。
宜しくお願い致します。

年月日 血糖値
(空腹時)
HbA1c
(NGSP)

HbA1c(JDS)

NGSP

備考
2010.9.19 92      
2012.7.4 97 5.5 5.1  
2012.12.5 100 5.2 4.9  
2013.2.20 110 5.4 5  
2013.2.22 85 5.2 4.9  
2013.5.7 98      
2013.5.31 91      
2013.7.24 95 5.2 4.9  
2013.9.13 110 5.5 5.1  
2013.10.23(AM) 113 5.2 4.9  
2013.10.23(PM) 90 5.3 4.9  
2013.10.28 83 5.1 4.8  
2013.12.4 115 5.4 5  
2013.12.5 75 5.2 4.9  
2014.1.31 107 5.5 5.1  
2014.2.4 106 5.5 5.1  
2014.2.7 103      
2014.2.28 101 5.3   糖負荷2時間
207


【回答:赤池】
初めまして、赤池です。データを見ました。糖尿病と言われたみたいですが、糖負荷試験を1度受けただけでその時の2時間値が200を越えていたというだけなら「糖尿病型」という判定であって「糖尿病」とは診断できません。そもそもHbA1c(NGSP)は何回測定しても常に5.5以下であり、これだけで糖尿病は否定的だと思います。恐らく糖負荷試験で2時間値が高かったのは、検査前の(というか、普段からの)糖質摂取が少なすぎてインスリン分泌能が低下しているせいではないかと推測されます。BMIが16.8しかないのだから、カロリー制限や糖質制限をは行わず、インスリン分泌能を促進するようにしたらいいのではないかと思います。膵β細胞も怠けさせておいたらインスリン分泌能が低下してしまいます。

しかし中には遺伝的にインスリン分泌能が低い人も居ます。どうしても気になるのなら、1〜2ヵ月間、糖質やカロリーを制限せずある程度十分に摂取した上で糖負荷試験を再検してみてもいいのではないかと思います。その際にはインスリンも同時に測定して「インスリン分泌低下」や「インスリン抵抗性」の有無をチェックすれば更に詳しくわかります。

とは書きましたが、実際の空腹時血糖値やHbA1cから糖尿病は否定的なので、糖負荷試験までしなくても普通の食事をしていて(普段から糖質制限は行わない)、食後1〜2時間で病院に行き血糖値を時々測定して200以下であれば糖尿病でないということがわかります。多彩な症状があるようですが、血糖・HbA1cに関しては合併症が出るようなデータでじゃありませんから体調不良とは関係ないと思います。
しっかりカロリー・糖質を摂取して、しっかり運動もして、その上で時々食後血糖を測定していって下さい。

【質問者】
赤池先生お忙しいなか早々のお返事本当にありがとうございました。世の中にはこんな優しい先生がいらっしゃるんですね。私はもう今感動して号泣しながらメールをうっています。先生のおっしゃる事を忠実に守り食事制限しないで頑張り食後1時間〜2時間の血糖値【負荷試験恐怖症なので】を違う病院で測ってみたいと思います。先生、優しいお言葉、本当に本当にありがとうございました。

 

 


 

<質問35 2014年3月12日更新>

【質問者】

赤池先生初めまして。不安で色々調べているうちにこちらに辿り着きました。お時間がある時でよろしいのでお教えください…。

33歳、女性、BMI25.0です。
10年程前より、尿糖を認めることがしばしばあります。値としては1+〜3+まで様々です。私自身、検査技師をしておりまして尿が混濁した時に何気なく測ってみた(10年程前)のがきっかけでした。以後、時々測ってしまってます。

年二回の健康診断では血糖(食前、食後4時間など勤務によりますが食後すぐはないです)80前後、A1c4.7前後(5.0以上になったことはありません)です。就職して現在まで値はほぼ変わっておりませんので10年くらいこのようなデータです。

ですが最近尿が濁り、極度のダイエットをしてるわけでもなく脱水になってそうなわけでもなく尿のケトンが1+ないし2+になります。白血球も1+ないし2+出ることが多いです。でも発熱などはありません。尿蛋白はほぼ出ませんがたまに±になります。

26〜27歳頃に心配になり一度75gOGTTを受けに行きましたが『尿糖は確かに出てますね、でも血液の値としては問題ないので腎性糖尿でしょう』と診断を受け安心していました。ですがここ何ヵ月か尿混濁が続き、また尿検査をしてみたところ、ケトンも出てる…白血球も出てる…相変わらず糖も出てる(食後4時間でした)…でも2013年12月の健診でも血糖およびA1cは毎年と変わらずで77、4.7(NGSP)なのに…
というわけでまたまた心配になってきております。

近々勤務の都合をみて再度糖負荷試験および必要であれば泌尿器科も受けにいこうと思ってはいるのですが、父が糖尿であることもあり日々かなりの不安でどうしようもなくなっています。
お忙しいところ申し訳ありませんが御指導よろしくお願いいたします。

【回答:赤池】
初めまして、赤池です。データを見る限り少なくとも糖尿病ではないから、尿所見異常と血糖とは無関係だと思われます。NGSP表記のHbA1cが4.7と言えばかなり低いですよね。健常人の血糖値は70〜140位で変動しますが、随時血糖で140を越えたこともないんじゃないですか?現在のところ、糖尿病に関しては全く問題のない数値だと思います。

糖尿病で尿ケトン体が陽性になるような場合は、インスリン作用が相当不足していてエネルギー源として糖質が利用できないような場合、代わりに脂肪が分解されることでその代謝産物として尿中に出てきます。つまり糖尿病でもかなり悪い状態でないとケトーシスにはなりません。

となると、なぜ尿ケトン体陽性になるのか謎ですが、過脂肪食や運動の影響があるのかもしれません。尿糖は75gOGTTで問題なかったのなら腎性糖尿と考えて問題ないと思います。白血球尿についてもよくわかりませんが、続くようなら泌尿器科や婦人科などでの検査が必要になるのではないでしょうか?

あまり役にたてない回答で恐縮ですが、尿所見異常に関しては糖尿病に関係なさそうなので、一度は泌尿器科や婦人科に行かれるのがいいかもしれません。

【質問者】
赤池先生、早々のお返事ありがとうございました。
尿所見異常と血糖の関係は無さそうとのことで、糖尿病に関してはひとまず安心しております。確かに、以前、食後1.5時間血糖でも65となり、インスリン過多なのか…と不安になったことを思い出しました。

ちなみに、腎性糖尿でも尿糖が3+になったり、食後低血糖になったりするのでしょうか?次から次に質問してしまい申し訳ありません…。
これまたお時間がありましたらご回答いただけると幸いです。

【回答:赤池】
すいません、腎性糖尿についてはよく知りません。一般の糖尿病は血糖値が170位を越えると尿細管というところでブドウ糖を汲み上げきれなくなって尿中に糖が混じってしまいます。腎性糖尿の場合は大概生まれつきブドウ糖を汲み上げる力が弱くて低い血糖値でも尿中に糖が混じってしまいます。この汲み上げ機能が弱い以外は何の障害もないのが通常なので、糖尿病のように体に有害であるというわけでなく普通は「心配要らない」と説明しています。

ただ尿中に糖分が増えることで尿路感染症は増えるかもしれません。余談ですが、今春から発売になるSGLT2阻害薬というのは尿細管でのブドウ糖汲み上げをわざと邪魔して尿中に糖をたくさん出して糖尿病をよくしようという薬です。この薬では低血糖のリスクがほとんどないと言われています。そのことことから考えると腎性糖尿で低血糖になる可能性はほとんどないのではないかと想像しますが、これに関してはよくわかりません。

【質問者】
二度も質問にお答えしてくださりどうもありがとうございます!
ひとまず健康のためにも糖分の摂りすぎには注意しつつ過ごします。
本当にありがとうございました。


〈質問34 2014年2月18日更新〉

【質問者】
突然のメールで失礼します。悩んだ末メールさせて頂きました。
祖父が糖尿病だった為、日頃の不摂生が気になり健康診断を受けました所、HbA1c6.2 血糖値108でブドウ糖負荷試験を進められ受けてきました。

身長174 体重72 36歳男です。
ブドウ糖負荷試験の結果ですが 
尿糖   0分16 30分397 60分1919 90分3210 120分2090 180分171
血糖値 0分112 30分179 60分207 90分169 120分136 180分95
インスリン 0分8.0 30分34.8 60分52.8 90分41.9 120分57.7 180分18.4
インスリン分泌0.4 HOMA2.2
という結果でした。

境界型糖尿病と言われましたがこの数値をどのように見ればよいのかわかりません、糖尿病に近い境界型なのでしょうか?正直ショックでどのように受け止めればよいかわからず、相談する場もなくたまたま目にした先生のサイトの親身な回答を見て思い切ってメールさせて頂きました、なにぶんパソコンが苦手でメールというものも初めてな為、ちゃんと送れているか、失礼もあるかもしれませんがよろしくお願いいたします。

これまで甘いものが大好きで食事は夜一食だけでしたが、改善し三食食べ甘いものは一切辞め、一日1800キロカロリー程度にし、週4日程30分程のジョギングも始めました、この生活を続け一年後くらいにまたブドウ糖負荷試験を受けた場合数値やインスリン分泌、HOMA を改善させることはできるのでしょうか?節制して治ると言えるのでしょうか?この生活である程度数値が改善された場合元の生活には戻しませんが、体重、HbA1cに気を付ければ普通の同年代と同じような食生活に戻しても良いのでしょうか?次回一月後に検診の予約になりましたが今後このようなペースで通院しなければならないのでしょうか?

インスリンの数値もよくわからないのですが120分でまた上がっているのはどういうことなのでしょうか?

最終的にこの数値は糖尿病なのでしょうか?それとも心配し過ぎる必要はないのでしょうか?

たくさんの質問で申し訳ありませんが、ご回答、今後のアドバイス等頂ければありがたいです、よろしくお願いいたします。

【回答:赤池】

HbA1cの結果から見ると、全く正常と言えるのは5.5%以下で、6.5%以上なら糖尿病と考えた方がいいと思います。この点から境界型であることが予想されます。また糖負荷試験の結果から見ても、IFG(空腹時血糖異常)があるため境界型と診断されます。空腹時血糖値の正常域は110mg/dl未満ですが、100〜109mg/dlの人は100未満の人よりも糖負荷試験で異常を示す割合が多いため、正常域の中でも「正常高値」として区別しており要経過観察の集団ということになります。一般に糖負荷試験の結果は空腹時値と2時間値で判断しますが、1時間値が180mg/dl以上の場合は境界型に準じた取扱いとなります。以上より「境界型」だという判断は適切なものかと思います。

次に境界型になっている原因ですが、これはインスリンの作用不足に因るものです。インスリンの作用不足にはインスリン分泌不全とインスリン抵抗性が関係しています。データを見ると、インスリン指数(インスリン分泌能の指標)は0.4とやや低値、HOMA-R(インスリン抵抗性の指標)は2.2とやや高値を示しています。すなわち、インスリン分泌障害(遺伝的要因が多い)に加えてインスリン抵抗性も強くなってきたために境界型になってしまっていることが推測されます。このままインスリン抵抗性が更に強くなっていけば糖尿病に移行してしまう可能性大です。インスリン抵抗性は「肥満」と「運動不足」によって増悪しますから、積極的な運動療法と栄養バランスの取れた食事療法を行う・・ということに尽きます。皆、気をつけていると言いながら実際はあまり出来ていないのが現実です。BMIが22に位になるように66.5kg程度の体重を目指せばいいと思います。但し急激な減量はリバウンドを来しやすいばかりでなく、筋肉量の減少によって逆にインスリン抵抗性が進行したりするので2kg/月以内として下さい。

境界型の時期にはインスリン分泌の初期相が障害を受けていることが多く、そのために90分や120分の遅い時間帯にインスリン分泌が多くなります(遅延分泌)。インスリン分泌総量は健常者と変わらないか健常者よりもむしろ多いくらいなのに、初期分泌が少ないために血糖値が上がってしまい、血糖を下げようとして後からインスリンが多量に出るという効率の悪いパターンになります。この状態が更に進行するとインスリン分泌の後期相も低下して糖尿病発症→進行となるわけです。

今後の方針としては、糖尿病を発症させないような生活習慣を心がけることと定期的な糖尿病検査(検尿、随時血糖、 HbA1cを3〜4ヵ月毎に)をしていくことだと思います。現在はあくまで境界型の状態であり、食後にのみ血糖値が上昇気味になっている状況かと思います。だから軽度のカロリー制限と運動療法のみで十分です。グリセミックインデックスの低い食品を摂ることで食後高血糖はかなり予防できます。そういったことを実践してHbA1cを常に6.2未満に保っておけば、5.5まで落とさなくても合併症を起こしてくるような心配はありません。糖尿病型に近いとか正常型に近いとかを気にする必要はありません。

【質問者】

非常にわかりやすく丁寧な内容で感謝致します。

不摂生による体重増加に、遺伝の要素のあるインスリン分泌障害が加わって現在の状況の境界型になっているという事で、運動、軽度のカロリー制限をし月に2キロペースで体重を落とし66,5キロのBMI22を目指し、HbA1c6,2を超さないような生活を維持していけば良いと言う先生のアドバイスを守り生活していこうと思いました。

その上で御聞きしたいのですが、何があれど頂いたアドバイスを基本に生活していく事に変わりは無いのですが、考え過ぎな性格の為もう一つ質問させて下さい。

軽くは考えてはいませんがこのアドバイスを守っていればそんなに心配する程の数値では無いのでしょうか?どんなご回答であれやる事は変わらないというのは良くわかります。糖尿病は一度診断されたら完治は無い様ですが、境界型は数値が下がれば正常型と診断されるのでしょうか?

HOMAーR,インスリン分泌能、ブドウ糖負荷試験の数値、インスリン分泌遅延は生活習慣を治せば改善できるのでしょうか?細かい事かもしれませんが気の持ち様としての部分なのですが。

先生に頂いたアドバイスを続け、正常な数値になった時は年齢、体型相応のカロリーに戻して体重、HbA1cを注意していけば良いのでしょうか?
どちらにせよ先生のアドバイスを基本に頑張って行こうと思います、ありがとうございます。

【回答:赤池】

現在気をつけることは「食後高血糖」の状況を避けるということです。食後高血糖は血管内皮障害や大血管障害(心筋梗塞や脳卒中)のリスクを高めると言われるています。だから食後高血糖を来さないようにグリセミックインデックスの高いものは避けることと、できたら食後1時間位してから運動を開始するような習慣をつけることが望まれます(たとえ1日1回でも)。

インスリン分泌不全は遺伝的・体質的な要素が大きく、特に長年にわたりインスリンを多量に必要としないような食生活をおくってきた日本人の場合は、インスリン分泌能が欧米人より遙かに低い人が多いようです。だからといってインスリン分泌の悪い人が皆糖尿病になるわけではありません。生活習慣に気をつけていれば糖尿病の発症は十分予防できます。また後天的にも低糖質食のダイエットをしているような人はインスリン分泌能が低くなります。2型糖尿病の人はカロリー制限が必要ですが、決して糖質のみを制限するようなダイエットはお勧めできません。全エネルギーの55〜60%は糖質で摂って下さい。そうでないと膵β細胞の機能が低下してしまうかもしれません。

一方インスリン抵抗性は「肥満」と「運動不足」が主な原因ですから、こちらの方は生活習慣によって十分改善されることが期待できます。肥満・運動不足によって、脂肪肝や霜降り状の筋肉になっていたのではインスリンがうまく作用しないのです。これを正せば、インスリンの分泌能が少々低くても血糖値は上がりにくくなります。

そういったことに注意して、あとは定期的にHbA1cをチェックしていけばOKです。生活習慣を正してもHbA1cが上昇していったり、食後血糖値がかなり高いような場合には医師の方から経口薬等の指示が出ると思います。

【質問者】

度々のご返信ありがとう御座います。

現在先生の言われた様にバランスを考えた上でカロリーを減らし夜のみですが、時間が取れない為食後20分程からですが30分程のジョギングを始めてグリセミックインデックスの低い物を選び、急激な減量ではなく体重を落としています。

申し遅れてしまいましたが、私は関東在住な為先生の医院へ診察をお願いしに行くことができません。この様な親身で患者さんの事を考えて下さる先生ですので近ければ是非お願いしたいのですが。現在の先生も大変良い先生なのですが、忙しそうにされていると御聞きしたい事も躊躇してしまい、自分で調べても人によっては正反対の意見であったり素人判断なので何をどうしていけば良いのかと、現在の自分の状態、状況、今後の生活、病的な状態なのか気を付けていけば改善されてそれほど心配しなくて良いのか等わからず赤池先生に頼らせて頂きました。

次回検診が3月19日なのでそこまでは多少厳しく節制して、赤池先生に言われたBMI22と体重66,5になったら、長く続けられる様に少し緩めてHbA1cを6,2を超えない様に維持していこうと考えています。

インスリン抵抗性は生活習慣で改善されると言う事ですので節制しながら、遺伝的な物は認め普通の人より少し気を付け一年後くらいにまたブドウ糖負荷試験を受けてみようと思います。

気持ちの部分でまだ糖尿病では無いから大丈夫という言葉が欲しかったのかもしれませんが、正常でも境界型でも、気を付けて行かなければならない事に変わりは無いので、自分は遺伝等も含め糖尿病になる可能性があるという事を自覚しながらも、無理の無い節制で生活していこうと思いました、そういう意味では境界型が早期にわかり生活に気を付けるという意識がつき良かったと思う様にします。ただその部分で多少気を付けていけば良いのか、かなり節制しないと糖尿病になってしまうのかという部分で気持ちの負担が大きく不安があります。これまでの赤池先生のアドバイスから糖尿病程の制限はしなくとも今までの生活を改め軽度のカロリー制限、運動でそこまで心配しなくても良いという事でよろしいのでしょうか?それでしたら正常と言われ安心するより、少しの気遣いで健康な状態を維持でき長い目でみてプラスな結果であったと思う様にしようと思います。何度もお忙しい所すみません。

【回答:赤池】

現在の数値は全然大したものではありません。食生活と運動習慣で糖負荷試験は正常型に戻るようなレベルです。インスリン分泌能の低下は日本人の場合は遺伝的な素因に因るものが多いので、その点に関しては改善しないかもしれませんが、たとえ遺伝的な素因があったとしても定期的な血糖検査(食後1〜2時間位がいいと思います)やHbA1cのチェックをしながら健康的な生活習慣を身につけていれば糖尿病の発症は十分に予防可能です。

【質問者】

お忙しいところありがとうございました。安心してはいけませんが、頑張って改善できる部分があるなら頑張ろうという気ができました。赤池先生のおかげです。そして今後についてのいい意味での危機感、健康維持についての意識が上がりました。まずは3月19日の検査で、次は1年後にブドウ糖負荷試験を目標に生活しようと思います、また赤池先生にご相談しなければならない様な状態にならないようにしていきます。検診の結果だけでもまたご報告だけでもさせて頂くかもしれませんが、今回は本当にありがとうございました。世間にはこの様な手段で無償で希望を与えてくれる様なすばらしい先生がいらっしゃるのですね。それでは失礼させて頂きます。


〈質問33 2014年1月更新〉

【質問者】
はじめまして。質問させて頂きたいと思います。

食後2時間値の尿糖が+++になった為負荷試験をした所、2013年3月18日、空腹時血糖値102、30分値216、60分値238、120分値233で糖尿病と診断。この時のHbA1c5.0(NGSP)。インスリンは前9.3、30分30.9で0.189。ただこの時1週間に4キロ落とす断食ダイエットをしていた為ブドウ糖の吸収がよくて高く出たのでは…ということで2週間後また負荷試験した所、空腹時血糖値71、30分値161、60分値206、120分値206、HbA1c5.2(NGSP)。インスリンは前4.0、30分31.1で0.3011 でした。でもこの時も何も分からず血糖値が上がらないように断食ダイエットは辞めましたが糖質を殆んど 摂らない糖質制限食だったのでまた1年後負荷試験の予定です。

そして7月、空腹時血糖値99、HbA1c5.2。9月、食後2時間値122(ただ尿糖++)、HbA1c5.0。11月、空腹時血糖値103、HbA1c5.0でした。

質問は断食ダイエットや糖質制限を行うと負荷試験で高く出ると言うのは本当なんでしょうか!?私は糖尿病だと思って行動した方がいいですよね!?

父方の兄弟や母親も糖尿病なので遺伝はあると思います。

薬などは飲まなくても大丈夫なんでしょうか!?

血糖コントロールをうまくしていけば空腹時血糖値を上げずにしていくことは可能なのでしょうか!?

一時期20キロ近く太ったのが原因だと思います。

今は160センチ、58キロですのであと5キロは落とそうと頑張っています。

今は食事制限とウォーキングを1日40分程度、雨の日は有酸素運動をしています。

【回答:赤池】
やっと仕事が落ち着いてきたのでメールさせていただきます。

うちのホームページにも書いてありますが、糖負荷試験の検査実施前の3日間は炭水化物を150g以上含む食事を摂ることが必要です。検査前に低糖質食をある程度の期間続けているとインスリン分泌能は低下してしまいます。少なくとも私はそう思っています。
低糖質食によりインスリンの分泌は少なくなります。この状態がある程度続いている時に急激な糖負荷(75gOGTT等)を行うとインスリンの迅速な分泌反応ができずに食後高血糖の状態になってしまうと思われます。但し、一方では低糖質食が耐糖能には大きな影響を与えないという説を唱える人も居ます。どちらの説が正しいかを断言することはできませんが、「日本人は欧米人に比べてインスリン分泌量が半分以下」であるという事実は日本人が長い年月の間、インスリンの分泌をさほど必要としないような低脂肪・低糖質・低カロリーの食習慣を営んできたことに起因していると考えられています。これは長い年月の間に培われてきた遺伝的・体質的な問題ですが、このようなインスリン分泌低下を引き起こす事象は個人の環境要因によっても十分に起こりうることだと思われます。すなわち、ある程度の長期間、低糖質食・低カロリー食で生活していると膵β細胞の機能低下が起こり、そういった生活を続けている分には影響がなくても何らかの環境変化で食生活が変わった時に食後高血糖→糖尿病といったリスクを高めてしまうことになりかねません。だからダイエットをする時でも、糖質・タンパク質・脂質のバランスは変えずに全体的なカロリーを落とし(極端に落としてはいけません)、かつ運動の併用によって痩せるというのがベストです。

話が逸れてしまいましたが、HbA1c(NGSP)は5.5%以下なら全く正常です。だからこの検査結果をみる限り全然問題のない値なのに糖負荷後の値が高く出たのは上記のような食習慣によるものだと推測します。糖質制限ダイエットなどはやめて、バランスの取れた食事でのダイエットをお勧めします。食事の量と内容を適切なものにして更に運動療法を頑張れば、恐らくインスリン初期分泌が回復してきて耐糖能異常は改善するのではないかと推測します。低糖質食をこのまま続けていれば、将来的には糖尿病の発症リスクを高めることになりかねません。

ちなみに今の値で薬は不要だし、糖尿病だと思い込む必要は全くありません。正しい食生活と運動のみで十分だと思います。

【質問者】

赤池先生忙しいのにお返事ありがとうございました。

実は昨日病院に行く日で行って来た所でした。体重も減ってきたし3月でちょうど一年経つので負荷試験を行うことになりました。

赤池先生も言われてた負荷試験前の注意事項を今回初めて貰い読みましたが赤池先生の言う通り『検査前長期に糖質摂取が少ないとインスリン分泌能が低下し負荷後血糖が高値となる為検査実施前の3日間は炭水化物を150g以上含む食事を摂ることが必要です』と書いてありました。

前回負荷試験をする時渡すのを忘れていたそうで先生も謝ってました。赤池先生の説明を聞けて安心しました。そして食事は何事もバランスよく摂ることが大切なのを今回改めて思い知らされました。うちの糖尿病専門医も私の今の段階で通院してる人は珍しいからもし境界型でも糖尿病でも今からきちんとしていけば将来悪いことにはならないと言って下さいました。

今回断食ダイエットをして体調を崩して蛋白と食後2時間値の尿糖がプラスになり病院に行ってこんなことになったのですが悩んで悩んで辛かった一年でしたが食事と運動の大切さが分かったので良かったと今更ですが思えるようになりました。

最後に一つだけ時間のある時で良いのでお願い出来ますか!?

9月病院で食事2時間値を計った時血糖は122でしたが尿糖が++だったのですが尿糖は気にしなくてもいいのでしょうか?

尿糖は170を越えないと出ないと聞いたのですが。

これだけ最後に聞きたいです。

赤池先生の詳しい説明に本当に安心しました。心から感謝します。また何か分からないことなど出てきましたらまたお願いするかもしれません。その時は宜しくお願い致します。

【回答:赤池】

普通は血糖値が170〜180以上になると尿中に糖が混じってきます。つまり尿が製造されている数時間の間に血糖値が170〜180以上になった時間帯があると考えられます。恐らく食後1時間〜2時間の間に一時的に血糖値が高かったのかもしれません。

誤った低糖質ダイエットの影響でまだ十分にはインスリン初期分泌が回復していないんだと思います。正しい食事療法と運動療法を行っていけば、インスリン分泌能は回復していくことが期待できます。

また普通の人よりも低い血糖値で尿中に糖が混じってしまうという体質の人も時々居ますが、この場合は全く心配要りません。


〈質問32 2014年1月更新〉

【質問者】

はじめまして。Webの質問コーナーを拝見し、私も心配なので質問させてください。

27歳、身長165センチ、体重50キロの女です。

1年半前、妊娠6ヶ月の検査で随時血糖値でひっかかり、糖負荷検査を受けました。
空腹時77、30分156、1時間189、2時間102で、軽度の妊娠糖尿病と言われました。

その検査を受けた病院では「2時間値が下がっているので、あまり食べ過ぎない程度で大丈夫」と言われ、特に栄養指導等もないままでした。子どもは無事に産まれ、私の体重増加も7キロでした。それから育休があけて、職場に復帰して初めて受けた健康診断(産後1年)で、空腹時血糖値92、ヘモグロビンa1c(NGSP)5.6という結果で、予想以上に高い数字でショックでした。

もしかして本当の糖尿病に移行してしまったんでしょうか?
ちなみに尿糖はー、尿たんぱくは1+でした。子どもの顔を見ながら、心配で心配で仕方ない毎日です。先生のご意見頂ければ幸いです。宜しくお願い致します。

【回答:赤池】

はじめまして、赤池です。早速ですが、妊娠中に受けた検査では確かに糖負荷試験1時間値が若干高く妊娠糖尿病(妊娠中に初めて発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常)ということにはなりますが、その病院の先生に言われたとおり2時間値が正常以内なのでさほど気にするほどの値ではないかと思います。

産後1年の健診では空腹時血糖、ヘモグロビンA1cとも基準範囲に入っており特に問題のない数値です。厳密に言えばHbA1cは5.5%までがベストですが、5.9%以下なら特に問題はありません。極端な体重増加や運動不足にならないよう生活習慣に気をつけて、半年〜1年毎に随時血糖とHbA1cを観ていくだけで十分かと思います。なお尿蛋白陽性は軽度の耐糖能異常とは関係ないものなので、尿検査の再検を行ってみて下さい。

【質問者】

早速のお返事、本当にありがとうございました。少し不安が和らぎました。相談して良かったです。

私の母も正常型と境界型の間をさまよう体質で、娘の私も27歳とはいえ耐糖能異常を持っている体質だと割り切り、生活習慣に気をつけていこうと思います。

厚かましいですが、もう1つ質問させてください。
今は子どもを保育園に預けてフルタイムで働いていて、なかなかまとまった運動をする時間を確保するのが難しいです。こんな私でもHbA1cを下げることは可能ですか?妊娠するまでの数値はJDSで4.5%くらいでした…効果的な運動のやり方、もしくは食事の方法等、アドバイス頂ければ幸いです。どうぞよろしくお願いいたします。

【回答:赤池】

運動に関しては食後1時間位経ってからのウオーキングやジョギング、スイミング、サイクリングなどの有酸素運動が一般的に推奨されています。しかし日常生活や仕事で忙しい人の場合は、そんなキチッとした運動時間を取れる人は稀です。だから、日常生活内でできる運動を心がけていけばいいと思います。例えば、歩く時はいつもより少し早歩きにしてわざと遠回りにしたり、エレベーターなどは使わずに階段を利用したりと言った簡単な努力を積み重ねることが重要だと思います。またデスクワーク中でも腹筋運動やスクワットなどのレジスタンス運動を毎日少しでもやることにより筋肉量が増えて基礎代謝を上げることが可能です。

食事に関しては炭水化物・タンパク質・脂質等の摂取バランスや1日の総カロリーは変えずに、とりあえずは夜の摂取量を減すようにしたらいいと思います。朝:昼:夜のカロリーを4:3:3位の配分にするだけでかなり違います。あとは夜の食事をしてから寝るまでの時間をできる限り長くすること(2時間以内は絶対ダメ)が重要かと思います。

【質問者】

先生にアドバイス頂いてから、空き時間に筋トレをしたり、エレベーターをやめて階段を使ったり、炭水化物の取りすぎには気をつけています。高い数値が出た検査の前は、仕事の合間に間食として、毎日コンビニのお菓子パンを1個食べていたり、ちょこちょこお菓子を食べていたりしていました。

反省していることを主人に話すと、
「そもそもHbA1cは、一度上がると元に戻らないんじゃないの?」と言われ、よく知らないんですがまたまたショックを受けました。不摂生をやめれば少しは下がると信じたいのですが、やはりもう下がらないのでしょうか?

最近心配しすぎて頭がおかしくなりそうです。

申し訳ありませんが、先生のご意見お聞かせください。宜しくお願い致します。

【回答:赤池】

生活習慣に気をつけたらHbA1c 10%の人でも数ヵ月で6%台くらいまで改善することはよくあります。一度上がると元に戻らないなんてはずはありません!


〈質問31 2014年1月更新〉
【質問者】

お忙しいところ恐れ入ります。
血糖値についていろいろ調べていたところ、メールでの相談も受けつけてくださることを知り、メールを差し上げる次第です。

3年前に第一子を出産したのですが、最初の妊婦健診で尿糖が+++となり、糖負荷試験を受けました。

この時の結果は、
(1)平成22年7月
前:81  60分:146  120分:109  HbA1c:4.8
となり、異常なしとの診断でした。

その後は
(2)平成23年3月(人間ドック)
前:106 HbA1c:4.8

(3)平成25年6月(第二子妊娠時の検診)
前:76 

(4)平成25年8月(同上)
120分:95 HbA1c:5.2
というような推移です。

(2)の人間ドックの結果で空腹時血糖値が少し高いような気がしたので、それから日常生活でも血糖値のことをなんとなく意識するようになりました。

第二子の妊婦健診時には血糖値について何も問題を指摘されなかったので安心したのですが、8月に出産後は、授乳中ということもあってか食欲が非常に旺盛になり、
以前より食事の量や間食が増えてしまっています。昼食と夕食のあいだや夜21時以降に何かしら食べてしまうことも多くなりました。

いくら授乳中とはいえ、このままではまずいと思いますので、間食の内容や中身を見直そうと思うのですが、出産後4か月ほどの食生活や生活リズムの乱れで血糖値の状態が急激に悪化することはありますでしょうか。一度、血糖値検査を受けたほうがよいのか迷っています。血糖値のことを考えると食べた後に罪悪感が残るのですが、どうしても食べたくなってしまい、また自己嫌悪に陥るという悪循環を繰り返しています。
間食は果物やさつまいも、ナッツ類などが多いですが、お菓子やアイスを夜食べてしまうこともあります。

実母や母方の祖母は糖尿病とは診断されていないものの、血糖値が高く、通院しています。そういう経緯もあり、自分ももしかしたら血糖値が高くなりやすいのかもと考えています。現在の身長は162センチ、体重は52キロほどです。

非常にあいまいな相談内容でとても申し訳ないのですが、血糖値の状態が悪化しているのではないかという漠然とした不安にさいなまれており、ご相談させていただきました。

もしお時間がありましたらお返事いただけると幸いです。

【回答:赤池】

初めまして、赤池です。まずHbA1cの表記法ですが、昨年4月以降はNGSP値というのが用いられています。それまでのJDS値に比べてNGSP値は約0.4%高い値となります。それを踏まえて考えると、平成22年のHbA1cは5.2%(NGSP)、平成23年は5.2%(NGSP)、平成25年は5.2%(NGSP)ということで全く変化がないことがわかります。

結論からいいますと、上記に書かれている血液データはすべて正常範囲の値で心配されるようなdataは認めません。最初の尿糖の原因はよくわかりませんが、糖尿病の判断は血液dataで行いますから下記の値なら問題ないと思います。平成23年3月の空腹時血糖は正常高値(100〜110未満)ではありますが、他のデータと併せて考えると気にするほどでもないと考えます。体重増加や運動不足に気をつけていれば、年に1度の血糖およびHbA1c検査によるfollow-upで十分かと思われます。

【質問者】

お忙しい中ご返信いただき、ありがとうございました。気にしすぎではないかと思いつつも、血糖値の状態が悪化しているのではないかと漠然とした不安に苛まれておりましたので、先生からのご回答でとても気持ちが楽になりました。小さい子どもがいてなかなか自由がきかず、病院を受診するのも大変なので、メールで相談に応じていただけるのは本当にありがたいです。

先生がご指導くださいましたように体重増加や運動不足に気をつけて生活し、年に1度は人間ドックなどで血糖値の状態を確認したいと思います。
またご相談させていただくことがあるかもしれませんが、その際はどうぞよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございました。



〈質問30 2013年12月更新〉
【質問者】

初めて質問させて頂きます。37才 153cm 42kg の女です。
子供の頃の検査で腎性糖尿だと言われてましたが、毎年の健診でHbA1cが4.8 4.9 5.0と少しずつ上がってます。普段から腎性糖尿なので糖が出るのは仕方ないと思ってましたが、このままだと糖尿病になるような気がして不安になってしまいました。
食後1〜2時間の尿を自分で調べると+〜+++となることが多いです。朝一の尿に糖が出ることはないです。健診時の空腹時血糖は94、尿糖(ー)です。空腹時血糖94は高めでしょうか。
きちんと検査を受けたほうがいいのでしょうか?
お忙しいところ申し訳ありませんが、宜しくお願いします。

【回答:赤池】
初めまして、赤池です。検査結果は空腹時血糖もHbA1cも全く問題の無い値です。HbA1cは昨年4月1日以降、医療機関での日常測定においてはJDS表記からNGSP表記に変更され、それに伴ってそれまでのJDS値より約0.4%高い値が出るようになりましたが、そのNGSP表記のHbA1cであっても5.5%以下ならば全く問題のない数値です。
現在のところ、年12回の血糖検査(できたら食後1~2時間の血糖を測定)とHbA1c検査で十分だと思います。ちなみに腎性糖尿は糖尿病とは全く関係ありません。腎性糖尿があるからといって一般の人より糖尿病になりやすいわけではないのです。


〈質問29  2013年11月〉

【質問者】

ホームページを拝見し、先生のご意見を伺いたく、メールいたしました。
32歳 女、身長160センチ、体重49キロです。
職場の健診で尿糖(+)、その後自己測定でもやはり食後+±になることが多いため、糖負荷試験を実施しました。

その結果
血糖:前77、  30分後136、  60分後147、  120分後106
IRI:前2.1、 30分後16.8、 60分後18.8、 120分後29.9
尿糖:前5、   30分後7、    60分後6、    120分後5
HbA1c5.6でした

「腎性尿糖です。大丈夫です」と言われましたが、自分で調べているうちにインスリン分泌指数の低さやインスリン量の少なさが気になりました。このまま今まで通り生活していても大丈夫なのでしょうか?何か気を付けた方がよいことがあれば教えていただけるとありがたいです。
お忙しいところ恐縮ですが、よろしくお願い申し上げます。

【回答:赤池】
はじめまして、赤池です。早速ですが、糖負荷試験の結果を見るかぎりインスリンの分泌低下や遅延分泌が認められます。インスリン指数=負荷後30分のインスリン値-0分値/負荷後30分の血糖値-0分値=14.7/59=0.25となっています。このインスリン指数が0.4未満の人は将来的に糖尿病を発症しやすい人であることから、0.25という値は要注意の状態と言えます。

日本人のような農耕民族は長い年月の間、低脂肪食を摂ってきたせいか、元々インスリンの分泌能力が弱いと言われています。欧米人に比べると半分以下というデータもあるようです。だから糖尿病でない人でも糖負荷試験を行うとインスリン初期分泌低下や遅延分泌を示す人がかなりたくさん見られます。こういった人が皆糖尿病になるわけではありませんが、欧米人のような食生活をずっと続けて中年になり、更に運動不足や肥満も加わってくると糖尿病が発症してしまうかもしれません。

インスリン分泌低下であるという体質はどうすることもできませんが、今後は生活習慣に気をつけていけば糖尿病の発症を阻止することはできると思います。つまり欧米人のような高脂肪食を続けることは避けて、栄養バランスの取れた食生活と定期的な運動習慣を身につけることです。ありきたりの「食事」と「運動」って話になりますが、これが非常に重要です。現在、日本人の糖尿病が急増しているのは長年の習慣で遺伝的にインスリンを分泌する能力が弱いのに食事を含めた生活様式が急速に欧米化されたことが大きな要因になっていると思われます。今後の生活習慣に気を付けて下さい。

【質問者】
お礼が遅くなり申し訳ございません。
ご丁寧なお返事ありがとうございました。

検査した先生からは「腎性尿糖だろう。ま、大丈夫」としか言われなかったため心配でしたが、赤池先生からのお返事を見て、具体的にわかり安心しました。

今後食生活に気を付けていきたいと思います。ただ腎性尿糖であれば、今後も健診では、尿検査でひっかかる可能性があるということですね。

あと、もう一つ質問なのですが、甘いものは食べない方が良いのは分かっているのですが、どうしても食べたいとき、間食は3時などの空腹時と、食後すぐのどちらの方が分泌能力が弱い人にはよろしいでしょうか?

お忙しい中恐縮ですが、甘いものが好きなので(特に洋菓子)、今後の参考にアドバイスいただけるとありがたいです。

【回答:赤池】
洋菓子(クッキーやケーキ類)などは糖質と脂質の両方が多いのであまり摂り過ぎないよう注意して下さい。現在は食後血糖を抑えるような経口糖尿病薬を服用していないので、間食をするのなら空腹気味の時の方がいいと思います。もしα‐グルコシダーゼ阻害薬やグリニド薬といった食後高血糖を抑えるような薬を服用するようになった場合には食間におやつを摂るのはよくないですが。

インスリン分泌機能低下のある人はそうでない人より「食後高血糖」を起こしやすいので、要はその予防の意味で主食にしても間食にしてもゆっくりと時間をかけて摂ることとグリセミックインデックスの高い食品を避けるように心がけたらいいと思います。赤池

【質問者】
詳しく教えていただきありがとうございました。

ネットでは、間食のタイミングは「食後すぐがいい」「空腹時がいい」などいろいろな意見があったので、どっちなんだろうと迷っていました。間食禁止は厳しいので、タイミングや内容に注意していきたいです。女子にしては食が太く、食べる速度も速いため、今後気を付けていきたいと思います。よく主食(炭水化物)抜きが良いと聞きますが、野菜など低GI値のものから順番に食べていけば、ご飯を適量であれば食べても大丈夫かなと思っています。

もし違っていればご意見をお願いいたします。ありがとうございました。

 


〈質問28  2013年9月〉

【質問者】

始めまして。26歳4ヶ月の女です。
先日ブドウ糖負荷検査を受け、食前74、30分後177、一時間後224、二時間後175という結果になり、境界型の診断されました。

半年前、前違う病院でした時は、正常型だが、インスリン分泌は遅いし少ないと言われておりました。そして今回がこの結果です。その時に同時に血中にケトン+3が出ていましたが、調べた結果は、糖尿病からのケトン出ないという事で、一型でもなく、二型だろう。遺伝が強いと指摘をうけました。ケトンは、脱水栄養状態などからという説明でした。この年齢、この体系で、二型の人をネットなどで、さがしてもまずいません。

まず、私は痩せ型です。身長149cm、体重38キロです。
しかしこの診断を受けてから、ご飯が食べれなくなり、体重がどんどん減っています。今は食べた後すぐで、36キロです。

前々から、血糖値が気になり、サラダを食べてからの食事でしたが、今はサラダを今までの三倍食べ、それからおかずを食べる様になり、以前より、おかずの食べれる量は減っていると思います。何を食べても、血糖値が気になり、ノイローゼぎみです。

そして、同時期に妊娠が分かり、(現在五週)食べなくてはいけないと思い、食べてるつもりですが、痩せていきます。2日前に二度目の診察があり、こないだはブドウ糖で検査したが、次は普段の食事で測ろうとなり、食後2時間の血糖値を測りにいきました。
数値は151で、先生からは、大丈夫です。と言われました。その時も、どうせ検査するなら、普段と同じ物、量もいつもより食べて、どれだけ、血糖値が上がるか試したかったので増やして食べました。

この結果から、境界型とは思いますが、食事制限などは、必要ですか?10代頃から、炭水化物は太るイメージで、基本ご飯粒は食べていませんでした。なので、ブドウ糖をとると、急激に上がる事もあるという説明も聞きました。現在まだケトン+3も続いていますし、お腹に子供もいるので、血糖値を気にしながらも、三食米粒はとるようにしています。ですが、血糖値が気になり、ほんとにご飯が苦痛です。ちなみにヘモグロビンA1Cは4.9でした。これは、今回も、去年も同じです。

痩せていて、ただでさえ、気持ち悪い位の体系なのに、今はお昼ご飯をえらぶだけでも、糖尿病の人が食べるパンなどを選んで買ってしまいます。悲しいです。朝ごはんも食パン一枚食べるだけで、罪悪感。今まで朝ごはんも食べていませんでしたが食べた方が血糖値の変動がないと聞き、2日前から食べています。ですが、正直この一食を増やしたがために、ヘモグロビンA1Cが来月に上がるのではないか…など、アタマが狂いそうです。先生力を貸してください。

ちなみに今通ってる糖尿内科は、〇〇医大です。

主治医にここまで悩んでいる事をあまり気にしてもらえてない気がしています。
よろしくお願いします。

【回答:赤池】

はじめまして、赤池です。確かに糖負荷試験の結果は境界型で、一般にIGT(耐糖能異常)と言われているものです。おそらく以前言われたように、インスリン分泌能低下や遅延分泌が原因になっていると思います。日本人は欧米人と比べて、元々インスリン分泌障害のある人が多いと言われています。そういった素因の人が、年齢を重ね、更に体重増加や運動不足の状態になってくると糖尿病を発症してしまいます。つまり健康な若い人であっても糖負荷試験を行うとインスリン分泌低下を示す日本人はかなり居ますが、そういった人が皆糖尿病になるわけではないのです。インスリンの作用点である肝臓、筋肉、脂肪組織などが元気な若い時期には大丈夫でも将来的には普通より糖尿病を発症しやすい体質であるということです。

しかし現在の状態をみると、BMI 16.2と低体重でHbA1cも正常、しかも妊娠中ということを考えると食事制限などは全く必要ないし、むしろ制限などすることは害になると思います。但し境界型であるので、今後はカロリー過剰摂取とか運動療法とかに留意し、定期的に随時血糖・HbA1c検査などをしていく必要があるかと思います。

糖尿病の食事療法は炭水化物・タンパク質・脂質をバランス良く摂取することが原則です(是非、管理栄養士の指導を受けてみて下さい)。糖尿病とか予備軍だからといって糖質のみを極端に減らすことは禁物です。もちろん今は糖尿病ではありませんがインスリン遅延分泌の存在が考えられるので、同じ糖質を摂るにしてもグリセミックインデックスの低い食品を用いる(例えば白米→玄米にする等)ことにより食後高血糖を抑制する努力が必要です。食物線維も食後高血糖予防効果が見られるので積極的に摂るようにして下さい。

患者さんは気にする人も多いですが、今の状態は医師サイドからはさほど問題になるほどではないという程度かと思います。今、気をつけることは、バランスのとれた食生活と適度な運動をこころがける程度で十分かと考えます。

【質問者】

赤池先生。
返信頂き本当にありがとうございました。
先生のメールを見てから、少しずつご飯を食べれるようになりました。体重は痩せたまま、増えませんが、減りもしてない状態です。

本当に感謝してます。

今まで、朝抜き、昼麺類、夜おかずとお酒で、主食抜きの生活をしていました。こんな感じで、体重を維持していた事で、ケトンが出ているかもしれません。

現在早く健康体になりたくて、三食食べていますが、食べると不安です。

メニューは朝、味噌汁、納豆、ヨーグルト、白米80gorスープ、ヨーグルト、小さなロールパン1つです。昼はサラダにご飯なら100g、麺類なら一人前の3/2程度、夜は白米80〜100.主おかずに副菜2品程度に汁物です。に各ご飯に青汁です。食べた後15分の散歩もしてます。まだ安定期でもないので、あまり歩く事ができません。食べた後恐ろしくて、座っている事ができません。ずっと足踏みしたり、ウロウロ家の中しています。これでも食べる最中罪悪感かでできて、残してしまう状況です。昔から夜ご飯は体型の割には食べていたので、かなり減ってはいます。三食に増やした事で、血糖値の変動が一回プラスされる事で、A1Cの数値に影響しないか心配です。

そして今まで、ダイエットの為に炭水化物を減らしてきたので、一日二回増えた炭水化物の量にも不安があります。炭水化物はブドウ糖に変わるし、今の私には必要と産婦人科の先生に言われていますし、自分自身もわかっています。ずっと食べていなかったのに、食べると美味しく感じますが、量も気になりまだ食べれるのに、残してしまう状態です。怖いんです。血糖値があがるのが。。

こんな感じでここ何日かやり過ごしていますが、先生どう思いますか?やはり、次の検査で、A1Cも血糖値もあがっていますかね?不安で怖いです。見ず知らずの先生にこんな相談をして、申し訳ないですが、今の担当の先生以外の意見も聞きたいです。ご迷惑かけてすいません。よろしくお願いします。

【回答:赤池】

現在HbA1cは世界各国が採用しているNGSP値という表記を日本でも使うようになっています。もう既にご存知かと思いますが、HbA1c(NGSP)の基準範囲は4.6〜6.2%となっています。理想としてはHbA1c(NGSP)が5.5%以下ならば全く問題の無い値です。HbA1cが4.9%なら正常です。ただ体質的に恐らく食後のインスリン分泌遅延があるため、血糖が上がりやすいもの(グリセミック指数が高いもの)を食べた時にだけ若干高めになることがあるということでしょう。

今の状態でそんなに悩んでいたら、日本人のかなりの人がもっともっと悩まなければいけません。私自身のHbA1cも5.8%ですが、さほど気にはしていません(まあ年齢がかなり違いますが・・)。今やることは、グリセミック指数が高いものを避けた上で栄養バランスの取れた食事をきちんと3食とること、食後高血糖を起こさないようにゆっくりと時間をかけて食事を摂ること、安定期になったら運動療法を開始していくこと・・くらいしか言いようがありません。もうこれ以上のことを言うことがないです。HbA1cが少々上がっても5.5以下なら心配要らないです。あまりくよくよ考えるほどの値ではないと思います。

 



〈質問27 2013年9月〉
【質問者】
こんばんは。35才男性です。
お忙しいところ申し訳ありませんが血糖値についてご質問させてください。食後血糖値が高い時があるのですがご判断をいただきたいです。

身長は166 体重61 BMI22です。
朝食前82 2時間107、
昼食前88 2時間後112
夕食前96 1時間後191、2時間後173、 3時間後109でした

「本日」
今日の夕食は寿司7貫 唐揚げ3個 刺身1パックでした。父が糖尿病なので、食事や運動には気をつけています。筋トレも週1やってます。食後1時間値が180を超える事が極稀にありますが、75g糖負荷試験を受けた方がよろしいでしょうか?自分では、軽度耐糖能異常かなと考えてしまいます。ご意見よろしくお願いします。

【回答:赤池】
はじめまして、赤池です。早速ですが、健常人の血糖値は70〜140mg/dl程度の変動が一般的です。従って、食後1時間値191や2時間値173は若干高い値ということになります。日本人は欧米人に比べて、元々インスリンの分泌低下や分泌遅延が多いと言われています。

一度、HbA1cと糖負荷試験(血糖とインスリンの両方を測定)をしてみた方がいいと思います。恐らく現時点ではHbA1cが高いことはないと思いますが、もしHbA1cが6.5%以上ある場合には糖負荷試験はできません。ご自分が考えているように軽度の耐糖能異常の可能性大かと思われます。

予備軍であっても、現在の体重を維持すること、運動習慣をつけること(週3回以上)、半年毎にHbA1cをチェックしていくこと等で糖尿病の発症を予防できるかと思います。またインスリン分泌遅延パターンの場合には食後高血糖を避けるために、血糖値が急激に上がりやすいような食物(果物、お菓子、ジュース類)などはなるべく避けた方がいいかと思います。


 

〈質問26 2013年4月〉
【質問者】
非常に悩み、ネットで調べていたら、たどりついたので、お忙しいと思いますが、よろしくお願いします。
私は30歳女です。祖母が糖尿病です。ついこの間なにげなく受けた血液検査で食後1時間くらいで血糖値が201でした。
驚いて、総合病院に行き、ブドウ糖負荷検査をしたら、血糖値が空腹時92で30分後が178で60分後が173で120分後が139でした。
インスリンの値は空腹時3.74で、30分後が34.0で、120分後が50.0でした。
糖尿病ですか?もしくは境界型ですか?
その時の医師には大丈夫だけど食事には少し気をつけてね。としか言われなくて、その時は大丈夫なんだ!と思ったのですが、後から色々と考えて不安になりました。
私はこのままの生活で大丈夫でしょうか?
もっと炭水化物を減らしたりしないとダメですか?
不安なのでご返信お願いします。

 

【回答:赤池】
ブドウ糖負荷試験の結果からは一応「正常型」になりますが、随時血糖値が200を越えたこととインスリン指数が0.35低いこと、更に糖負荷試験での30〜60分値がやや高めであること・・以上の結果から糖負荷試験が「正常型」であっても境界型に準じた取扱いが必要かと思われます。
現在のところ、HOMA-R(インスリン抵抗性の指標)は正常範囲ですが、インスリン初期分泌低下があるので、これからは食事と運動に気をつけて定期的に食後血糖やHbA1cを検査していった方がいいと思います。肥満や運動不足の状態になれば、将来糖尿病を発症する可能性が高くなります。


【質問者】
ご返信ありがとうございます。
やはり境界型と考えた方が良いのですね、、、。
前回書き忘れましたが、負荷検査の時のA1Cは5.5でした。
身長164で体重43kgと痩せ型なので、糖尿病とは無縁だと思っていました。
炭水化物を減らしたり食事制限をしてしまうともっと痩せてしまうのかと不安です。もともと風邪を引きやすく、体力がないです。
運動不足で最近はラジオ体操をほぼ毎日してますが、ラジオ体操は無意味でしょうか、、、?
あと、食事はどうしたら良いでしょうか?やはり糖質制限をしたり、玄米食にしたりするべきですか??
境界型の場合は間食もするべきではありませんか?
昨年に祖母を糖尿病で亡くしてまして、苦しみは十分承知しており、今後糖尿病に移行しないか不安で、何を食べて良いのか神経質になってしまいます。
A1Cの検査は、半年に一度くらいで大丈夫でしょうか?
質問ばかりですみません。
よろしくお願いします。


【回答:赤池】
インスリン初期分泌低下は体質的なもので、これを自力でどうにかできるというものではありません。しかしこの体質の人はインスリン抵抗性(肥満と運動不足が大きな要因)が少し増すだけで糖尿病になり易くなります。
現段階で糖尿病というわけではありませんから、あまり神経質になって食事療法を行う必要はありません。標準体重が59kg位ですから、現在はかなり痩せた状態にあります。だからと言って、どんどん体重を増やしてしまったら糖尿病に移行してしまうかもしれません。運動量にもよりますが、1日の総カロリーは1760kcal(22単位)程度が妥当だと思います。食事療法については近医の管理栄養士の指導を受けて下さい。原則としてはバランスよく食べる(糖質のみの制限はダメです)、菓子類やジュースや果物・アルコールなどは過剰に摂取しない、1日3食をきちんと摂る・・などです。運動についてはウオーキング、ジョギング、サイクリング、スイミング等のいずれかを習慣的にできるようになればベストだと思います。HbA1cや随時血糖検査は今のところ半年毎で十分だと思います。


【質問者】
お忙しい中、ご丁寧にご返信をありがとうございます。
大変参考になりました。本当に感謝致します。
今後、糖尿病へ移行しないよう気をつけていきたいです。
ありがとうございました。



〈質問25 2013年4月〉
【質問者】
はじめまして。
40代女性、体型は 身長158センチ、体重48キロです。
先日、炭水化物と糖分の多い夕食を摂り、なんとなく尿糖検査紙(ウリエース)でチェックしたところ(約2時間後)、かなり糖が出ているという反応が出ました。+++くらいの色だったと思います。
そのあとも何度か昼食後に2+がでました。

不安になり、近所の内科を受診し、血液検査を受けたところ
HbA1c 4.8 血糖値 75 
で、大丈夫だろうけど、尿糖検査紙の陽性が出たという事実の説明がつかないから・・と、ブドウ糖負荷試験をしていただきました。

結果は
血糖 空腹時 77    
30分  144
60分  166
120分 116

インスリン 空腹時 2.5
30分  20.2
60分  31.2
120分 27.7

尿糖 空腹時 7
30分  8
60分  13
120分  13

△IRI/△ABS 0.26

で、糖尿病ではないと言われました。
心配はいらないと言われたのですが、ではなぜ尿糖検査紙では陽性が出るのでしょうか?
先生に直接聞けばよかったのですが、緊張していて聞きそびれてしまいました。腎性糖尿ではないとも言われたのですが。

こういう場合、随時血糖値というので200を超えてしまっている可能性が高いのでしょうか?
そうなると糖尿病ということになるのでしょうか。何かほかに原因があるのではないかとも思ったりで心配になってきました。


【回答:赤池】
はじめまして。検査データを見ると、空腹時血糖が100未満、2時間値が140未満、HbA1c 4.8%で、全く問題ない値だと思います。負荷試験では「正常型」で、現段階では糖尿病ではありません。尿糖が出たのは一時的に糖質の摂取が過剰だったか、あるいは尿中に糖が漏れ出てくる域値が普通よりは多少低い傾向(つまり腎性糖尿の傾向)もあるのではないかと思います。その両方の要素がからんでいるような気がします。腎性糖尿ではないと言われたみたいですが、腎機能低下が出るわけでもないのでそれをはっきり否定することは難しいのではないでしょうか。 
ただインスリン指数が0.26ということは「インスリン初期分泌低下」という状態です。これは体質的なもので日本人にはかなり多いと言われています。但しこのインスリン初期分泌低下のみでは糖尿病にはなりません。こういった状態の人でも糖尿病に進行せずに元気に暮らしている人は大勢居ます。だからと言って手放しで喜べるわけではありません。インスリン初期分泌低下の人の場合、体重が増えたり運動量が減ったりした場合には普通の人以上に糖尿病に進行しやすいと言われています。
インスリン初期分泌低下というのは体質的なもので、改善させることは難しいと思いますが、重要なのは今後糖尿病に移行しないように食生活と運動に留意することです。食事は総カロリーに注意することはもちろんですが、ゆっくり食べる習慣をつけることやグリセミック指数なども知っておいた方がいいでしょう。また定期的な運動の習慣も付けていくようにしたらいいと思われます。


【質問者】
お忙しい中、早々にご回答頂きまして、ありがとうございました。丁寧でわかりやすい説明で、気持ちがかなり楽になりました。今年の冬は精神的に辛いことが多く、また、ずっと家に引きこもっていたのでかなり運動不足でした。
尿糖が出た途端、そういえば足がよくつってた・・とか、足が痺れるような気がする・・とか。目がかすむ・・とか、思い当たる節が次々と出てきて、一人悩んでおりました。ストレスも血糖にはよくないですよね。これからは食事に気をつけてや運動不足にならないようにしたいと思います。

厚かましくてすみません、もう少し質問をさせてください。OGTTの尿糖値、これでははっきり腎性糖尿はわからないのでしょうか。インターネットでいろんな方のOGTTの結果を見ましたが、尿糖まで出ているデータがなくて、私の尿糖値がだいたいどんなものなのかがわかりません。
先生には「あなたは尿糖がチョロチョロ出てるな。」と言われました。多めってことでしょうか?
他の人はほとんど出ないのか?・・とこれも先生に聞きたかったのですが、話の流れでなんとなく聞ける雰囲気ではなく・・聞きそびれました。自分では腎性糖尿だとダバダバと糖が出ているというイメージだったので。
あと、少し話がそれますが、巨大児を出産した人が糖尿病になりやすいと聞いたのですが、本当でしょうか。私の母と妹が4000g超の出産をしているので・・気になってしまいました。

お時間のある時で結構ですので、教えていただきたく、よろしくお願いいたします。


【回答:赤池】
腎性糖尿っていうのは尿糖陽性なのに血糖値には異常がみられないってことですよね。普通は血糖値が160〜180mg/dlを越えると尿糖が陽性になります。正常な人の血糖値は70〜140位の間を変動しているため尿糖が見られることはありません。経口ブドウ糖負荷試験での血糖値と尿糖値の比較から腎性糖尿の可能性が高いように思います。尿糖の出る量はあまり関係ないと思います。尿中に糖が漏れ出てくる域値の値の違いによって尿糖の出る量も違うと思いますが、要は血糖値が高くなければさほど問題はありません。特に気にすることはないでしょう。
それと「巨大児を出産した人が糖尿病になりやすい」っていうのは知りません。一般に言われているのは、コントロールの悪い糖尿病の母親から生まれた子は巨大児になりやすいってことです。


【質問者】
お忙しい中、再度ご回答頂き、ありがとうございます。
悪い方、悪い方へと解釈していました。
先生にお聞きすることができて、本当によかったです。
これを機会に食生活や生活習慣に気をつけていこうと思います。本当にありがとうございました。


<質問24 2013年4月>
【質問者】

はじめまして、ブドウ糖負荷試験の結果がとても悪く不安なのでお願いします。
産後1年たつのですが、出産直後にうけたHbA1cが5.2と軽い貧血があるのにかかわらず高めなのが心配で産後2週間後と1ヶ月後に負荷試験を受けました。


2週間後
(前)89 (30分)153(60分)140 (120分)116


インスリン
1.8 64 48 37


1ヶ月後
(前)78(30分)155(60分)162 (120分)132


インスリン
2.2 49 62 54


という結果で、正常な人は140を超えることはないと聞いていたことととインスリンの出遅れが気になり不安で軽い糖質制限をしながら 1年過ごしました。
HbA1cは3ヶ月ごとに検査して、4.7〜4.9で経過しています。先日、1年後に再度負荷試験をさたところ


(前)93(30分)188(60分)160 (120分)87
インスリン
3.7 47 61 13
すごく悪くなっていました。
特に30分後の高値がとても不安です。120分後も、実は採血の前に10分程度歩行してしまったため、ここまで下がったのではないか不安です。担当の先生は、「その程度の歩行では下がっても10〜20程度だろうし、大丈夫!
全体的にみてもインスリンが出て血糖値下がっているから大丈夫!」と言われたのですが、一年前から比べてかなり悪化しているのではないか不安です。
あと、左足の親指の一部の感覚が鈍いのですが食後高血糖の段階で神経症などでることはあるのでしょうか?
体系は、152センチ 42キロです。
食後高血糖が不安で、ご飯など食べれなくなってきています。
甘いものはなかなかやめられず、糖尿病の人用に作られたものを食べています。
毎日、糖尿が不安な日々です。
わたしの状態はどのくらいのなのか、教えて下さい。


【回答:赤池】
初めまして、赤池です。
結論から言って、心配するほどの問題はないと思います。糖負荷試験は正常型で、インスリン指数もインスリン抵抗性も正常範囲です。全く正常な人の血糖値は70〜140mg/dlの範囲で変動すると言われていますが、100%のブドウ糖を負荷した試験で30分値や60分値が140を越えることはしばしば見られます。60分値が180を越えたら要注意を言われていますが、下記程度の値ではさほど気にするほどでないと思います。


食後高血糖(200mg/dl以上)が1度でもあれば、血管内皮の変化を惹起すると言われているみたいですが、純粋なブドウ糖を負荷して200未満なら一般の食生活で200を越えることはないと思います。糖尿病性細小血管障害(神経症、網膜症、腎症)が出るのは、HbA1c(NGSP)が6.9以上の状態が数年間以上続いてからの話です。今の状態では考えられません。現在はほぼ正常と言っていい状態です。もっと自信を持っていいと思います。
ちなみにそんなに頻回に糖負荷試験をする必要はないと思います。


【質問者】

ご解答、大変ありがとうございます。
負荷試験のさいに、60分尿糖200以上(2+位?)出ていたので不安でした。
担当の先生から尿糖についての説明はなかったので、血糖値やインスリンなどの動きをみて大丈夫と判断されたということでしょうか?
他のサイトで早めに予備軍のうちから薬を飲んだ方がいいなどみて、食事・運動療法だけで大丈夫なのかなど色々考えて不安になっていました。
運動はウォーキングや足踏みなどを毎日30分×2ほどしています。
食事は野菜から食べてるようにしています。
主食はふすまパンなどを食べて、1日の中で1食だけ、玄米50gかロールパン×1を食べているのですが、野菜などを沢山食べて普通に食事すれば良いのでしょうか?
糖質に神経をくばる毎日がとてもストレスです。


【回答:赤池】

そんなに神経をくばるほどのレベルではないと思います。まだ予備軍とは言えないレベルです。HbA1cで言えば6.0〜6.4%くらいが予備軍に相当するかと思われます。尿糖はさほど信頼できる指標でもないので一喜一憂することはないです。
ぼくは昨年夏の健診でHbA1c(NGSP)が5.8%でしたが、そこまで食事に神経質にはなっていません。体重を増やさないようにすることと1日5kmのウオーキングをしている程度です。HbA1c(NGSP)が5.5%以下であれば特に気に病むような状態ではありません。


【質問者】

度重なる質問に、ご解答大変ありがとうございます。
糖尿病に対して神経質になりすぎて、自分でストレスをためてしまっていますね。
数値に一喜一憂してしまっているのですが、担当医の先生が言って下さったように負荷試験の30分値188は60分値以降下がっているので今のところ過度に心配する必要はないのでしょうか?
質問が重複して、申し訳ございませんが安心の為にご解答頂けないでしょうか。

 

【回答:赤池】

 そうですね、そう思います。インスリンの初期分泌能力は十分あるようだし60分値が下がっているので特に心配要らないと思います。日本人には元々インスリンの初期分泌能力が低下している人が多いようですがそれにはあたらないと考えられます。今後の肥満や運動不足にさえ気をつけていれば大丈夫でしょう。


【質問者】

何度もご解答頂き、大変ありがとうございます。
今後、肥満や運動不足には気をつけて糖尿病予防に励みたいとおもいます。

 

 


 

<質問23 2013年3月>

【質問者】

良かったら教えて頂けると助かります。

先日、75gOGTT の結果が出ました。 妊娠糖尿になり、産後7ヶ月での検査です。

 

血糖
ゼン 88 mg/dL
30分 136
60分 182
90分 148
120分 135
180分 106

 

インスリン
ゼン 9,02
30分 41,71
60分 65,11
90分 57,21
120分 76,97
180分 43,55

でした。

 

インスリンの分泌が遅れていて、日本人に多いパターンだといわれましたが、どのような意味なのかいまいち良く分かりませんでした。先生には体質的なものといわれたのですが ・・・気をつけることはありますか?

 

また、血糖の一時間値が180以上と高いため、気をつけなくてはいけないと言われました。昔の判定では一時間値160以上がアウトととのことで、現在は2時間値しか見ない けど、最近また一時間値が重要視されていると聞きました。減量により、インスリン遅延、血糖供に回復する見込みはありますか? 現在157cm、62kgと肥満です。
この結果は、どう思われるでしょうか。簡単でいいので教えて頂けると助かります 
よろしくお願いいたします。

 

【回答:赤池】
はじめまして、赤池です。現在の定義では「妊娠糖尿病」というのは、妊娠中に初めて発見または発症した糖尿病に至っていない糖代謝異常のことです。妊娠糖尿病と言われたのなら臨床的にはまだ糖尿病ではないわけです。今回の検査結果を見る限り、そのような状態が産後もずっと続いているものと思われます。
糖尿病はインスリンの作用不足で起こりますが、その原因にはインスリン分泌不全とインスリン抵抗性(インスリンの働きが悪くなる状態)があります。日本人の糖尿病は体質的にインスリン分泌不全によるものが多いと言われています。75gOGTTで糖を負荷した場合、最初の30〜60分にインスリンが十分に分泌されずに遅れて分泌が起こる(遅延分泌)というのも日本人に多いパターンです。このような人は血糖が急激に上昇しやすいような食物(果物類、ジュース、お菓子等)をなるべく避けた方がいいと思います。つまりグリセミック指数が高い食品はなるべく避けるという姿勢です。
また75gOGTTは正常型ですが、主治医の先生に言われたように正常型であっても1時間値が180以上ある場合には糖尿病に悪化する危険性が高いと言われています。インスリン指数(負荷後30分のインスリン増加分/負荷後30分の血糖値増加分)は41.71-9.02/136-88=0.68と割と高い値であり、減量と運動により糖尿病の発症を予防できる可能性は十分あると思います。

 

【質問者】
お返事ありがとうございます。とても丁寧に詳しく教えてくださり助かります。インスリン指数が0.68あるというのは良い事なのでしょうか?この数値からインスリン抵抗性というのはありますか?減量と運動で発症を防げる可能性があるということで、がんばりたいと思います。

また、私は以前から脂肪肝をもっており、妊娠中は食事に特に気を使っていたので、γGTPは5〜15の間でした。それが、出産後は40前後になっています。甘いものや油濃いものを妊娠中よりは摂取してしまっています。ALT、ASTは共に18と20前後です。数年前に、腎盂炎になり救急に行った際に、ALT、ASTが200近くになってしまい肝炎をうたがわれたのですが、ウィルスは陰性でした。脂肪肝はその時に発見されました。その後の検査結果では、30〜50あたりでした。当時数値が悪かったとしても、今現在数値が正常ならば、NASHは疑われませんか?γが現在あがってしまったのは、食事が原因なのでしょうか・・・

よろしかったらまた教えていただけると助かります。よろしくお願いいたします。

 

【回答;赤池】
インスリン指数が0.4以下の場合は糖尿病に移行する危険性が高くなります。だから0.68ならば大丈夫ですね!インスリン抵抗性指数(HOMA-R)は空腹時インスリン×空腹時血糖/405=9.02×88/405=1.96ということになります。この判定は1.6以下が正常、2.5以上の場合は抵抗性有りという判定になっているので1.96は境界域という判定です。若干インスリン抵抗性が出つつあると考えて注意しておいて下さい。インスリン抵抗性の原因は「肥満」と「運動不足」です。 
またインスリンは肝臓や筋肉に作用して血糖値の調節を行うので、肝臓が脂肪肝になったり筋肉が霜降り状態になると十分なインスリン作用を発揮できなくなります。だから十分な運動や体重コントロールで脂肪肝や肥満を改善することが重要です。
なおγ-GTPやトランスアミナーゼの軽度上昇は経過からはただの単純性脂肪肝に因るものと思います。ただ情報が少ないのでNASHでないと断定できるものではありません。BMIが25程度で肥満度も大したことはありませんが、とりあえずは食事療法と運動でBMI 22をめざして脂肪肝が改善するかどうか観ていったらいいと思います。

 

【質問者】
返信ありがとうございます。本当に助かります。
血小板は、昨年の初め(妊娠初期)に20あったのが、産後15になっていました。(昨年7月に出産をしています。)見る限り妊娠中にどんどん低くなっていっていました。最近は血小板の検査はしていませんが、以前はずっと20くらいでした。妊娠中は少なくなっていましたが、妊娠は関係あるのでしょうか。血中アルブミンは、妊娠中3,2とになってし まったのですが、最近は4,5に戻っていました。

血小板が下がってくると肝臓が悪いとききましたが、妊娠初期から末期の数ヵ月で血小板が5とか下がっていてもNASHは気にしなくていいのでしょうか。
よろしくお願いいたします。

 

【回答:赤池】
妊娠中の体の変化についてはよくわかりませんが、一般に血小板数は結構変動します。運動や感染や生理などとも関係あるみたいです。5万位の変動なら生理的変動の範囲内じゃないでしょうか。測る度にずっと継続的に減少していく場合は問題ですが。現在の血小板数を調べてみて15万以上あれば問題ないと思いますよ・・・


【質問者】
そうなんですね、経過を見ていくしかないですね。
次回内科の際、血小板を調べてもらいたいと頼んでみます。心配性なもので、情けないです。何度も回答して頂き、大変ありがとうございました。また、メールをしてしまうかもしれませんが、どうぞよろしくお願いいたします。
本当にありがとうございます。

 


 

<質問22 2013年2月>

 

【質問者】
43歳の女性です。
半年ほど前になるのですが、食後2時間くらいすると体調が悪くなるという症状で、内科を受診しましたら、糖尿病の検査を勧められました。結果 問題なし、ということだったのですが、今でも同じ症状に悩んでおり、先生のご意見をお聞かせ願えればと思い、メールいたしました。

2時間の糖負荷検査  血糖値   空腹時 92   30分後 171  1時間後 166  90分後 143  2時間後 119

 

インスリン 空腹時 6.2  30分後 33.5  1時間後 44.7  2時間後 52.5

 

気になっているのは、120分後のインスリンの値が増えていることです。祖父も糖尿病を患っておりましたので、気になっています。よろしくお願い致します。  

 

 

【回答:赤池】

初めまして、赤池です。糖負荷試験のパターンは一応正常型に属します。インスリンの分泌パターンは人によっていろいろバリエーションがあります。一般的にはインスリン分泌は負荷後30分〜1時間で急峻な立ち上がりをみせてその後は低下していくのが理想的かと思われますが、〇〇さんの場合は30~60分後にある程度のインスリンが分泌されているので、この反応をみる限り現段階でさほど心配するようなことはないと思います。しかしインスリンは遅延分泌パターンで120分値が60分値より更に高くなっており、またインスリン指数(負荷後30分のインスリン増加分/負荷後30分の血糖値増加分=33.5-6.2/171-92=0.346)が0.4以下になっています。このようなパターンの人は今後、境界型〜糖尿病に移行する可能性が考えられます。今後は生活習慣に気をつけて、半年毎にHbA1cと食後血糖(2時間値)の測定で経過を観ていったらいいのではないでしょうか。
ちなみに食後2時間で体調が悪くなるっていうのは、今回の結果からは血糖値やインスリン値とは関係ないと思います。

 

 

【質問者】
さっそくのお返事ありがとうございました。これからは食生活に気を付けて(甘いものをつい食べ過ぎてしまうので・・・)、定期健診もきちんと受けていこうと思います。 有り難うございました。

 

 


 

<質問21 2012年11月>
【質問者】
昨年、ヘモグロビンA1c5.2、2時間後血糖値151で、境界型糖尿病と診断されましたが、食事と運動に気を付け、今年の2月には、ヘモグロビンA1c5.0まで下がりました。
(通院、薬なしです)

しかし、今年9月下旬の人間ドックで、ヘモグロビンA1cが5.4にあがったため、生活習慣を再度見直して2か月過ごし、ドックから2か月後の先日、血液再検査をしましたが、数値は変わりませんでした。空腹時血糖値においては、88から97にあがったぐらいです。

食生活は、大好きだった菓子パン・食パンを食べるのをやめ、果物もほとんど食べません。野菜をたくさん取るようにし、じゃがいもなどの高Giの野菜はさけ、炭水化物もひかえました。

でも1週間に2回ぐらいは、付き合いで外食やスイーツを食べることがあります。小さい子供が3人いるため、運動の時間が思うようにとれないのですが、朝早起きして朝食後に20分ほど軽く汗ばむくらい踏み足昇降を週5日ぐらいしています。

血糖値測定器で食後2時間を時々はかりますが、付き合いで食べたランチ(デザート付)のときに180ぐらい出てしまったのが最高で、あとは大体140程度におさまっています。

それでも、数値が上がってしまいました。

数値が上がった原因を自分なりに考えると、4月に仕事復帰し、9月上旬に母乳をやめました。母乳をやめたら、ヘモグロビンA1cが5.0だった2月に比べ、体重が3キロほど増えました。

(現在身長162cm、体重47kgです)

仕事のストレスと、母乳をやめたことでカロリー過多になっているのでしょうか。それか、糖尿病が悪化してしまったのでしょうか・・・

自分では、食事と運動をかなり頑張っていると思っていたので、もっと頑張らないとダメなのか・・・と多少落ち込んでいます。

どのようにもう少し気を付けたらよいでしょうか?

自分では運動はこれ以上の頑張りがきついので、食事をもっと減らすなりして、来年2月ぐらいにまた血液再検査をしてもらおうと考えていますが・・・

お忙しいところすみません、アドバイスいただけたらと思います。よろしくお願いします。

【回答:赤池】

赤池です。一般の医療機関の場合、HbA1cは今年の4月からJDS値から国際標準のNGSP値に変わったことはご存知でしょうか?日本では従来JDS値が使われており、世界標準のNGSP値よりも約0.4%低い値が出ておりました。大概の病院はこの4月からHbA1cの表記をNGSP値に変えてると思われます。だから今年2月のHbA1c(JDS)が5.0%で、今年9月のHbA1c(NGSP値の可能性大)が5.4%だったとしたら、この二つはほぼ同等の値ということになります。

仮に9月のHbA1cの値がJDS表記だったとしても5.4%であれば血管系への悪影響はありません。要注意という程度のレベルです。肥満もないのでそれ以上体重を落とすことはかえって不健康です。血糖値が急上昇しやすいお菓子類・果物類・ジュース類などをなるべく避けておけばいいんじゃないでしょうか。

私もこの夏の健診でHbA1c 5.8%(NGSP)でしたがさほど気にしているわけではありません。体重を増やさないように気をつけている程度でしょうか。

【質問者】

お忙しいところメールいただき、ありがとうございました。

HbA1cは、NGSPで5.8でした。

アドバイス、ありがとうございました!
また何かありましたらご質問させてください。
よろしくお願いします。

 


 

<質問20 2012年6月>
【質問者】

初めてメールいたします。35才主婦で喘息の治療で近くの内科にかかったときにとりあえずと検査したとき尿糖+3で血液検査を急遽しヘモグロビン国際基準6.3中性脂肪477血糖値124で目の前が真っ暗になり色々調べ○○○○先生の糖質制限を実施しました。糖質を1日20グラム以下にしタンパク質と脂質と野菜も糖質の少ないものを食べました。
6月4日が上の結果…ブドウ糖負荷を本日行いました。三週間糖質制限をしていたので不安ではありましたが…尿糖+-タンパク+2ケトン+3となり腎臓もかなりやられているから投薬も開始しないとと先生に言われました。1時間後2時間後尿糖+32時間後血糖値は病院の測定値で調べ268もありました。
タンパクも出たこともなくまさに糖尿を悪化させた結果となりました。腎臓の悪いかたは糖質制限できないことになっており私にはこの食事療法は間違っていたのだろうかとふあんです。糖質をとるだけではね上がる数値を見るとますます糖質をとることは血管を傷つけるような気がしてこわくてたべれません。来週大きな病院に栄養指導をうけにいき投薬なり治療をうけることになります。
喘息に糖尿でこの先長くいきられるのかと不安です。


【回答:赤池】
初めまして、赤池です。早速ですが、糖尿病の食事療法の基本は適正なカロリーをバランスよく摂取するのが基本になっています。バランスよくというところが大事で、1日のエネルギー量のうち55〜60%を糖質で摂取するのが理想です。脂質は20〜25%、タンパク質は15〜20%程度です。その観点から今回のような極端な低インスリンダイエットは栄養バランスをわざと崩しているわけですがから行うべきではありません。糖質1日20g以下なんていうのは無茶苦茶だと思います。糖質制限をするっていうことは高タンパク食になるっていうことで、もし元々何らかの腎臓病を持つ人がこんな食事をしたら腎障害が進行してしまいます。
 ところで糖尿病性腎症の場合は糖尿病の状態がある程度以上悪くて(HbA1c国際標準値が6.9%以上)、糖尿病経過が10年以上の人に見られるのが一般的です。今回初めて尿糖を指摘されて、しかもHbA1c 6.3%程度であれば糖尿病性腎症は考えにくいと思います。無理な低インスリンダイエットで腎障害が出たんでしょうか?あるいは他の要因による腎疾患が元々あったのかもしれません。詳細はわかりませんが、適切な食事療法と運動療法で糖尿病や腎障害の状態を観ていく必要があると思います。

 

【質問者】
ご指摘ありがとうございました。栄養指導をうけカロリーを考えて塩分も気を付けてみようと思います。
調味料も塩コショー醤油のみでしたので普段は味をこいくする方でないので塩分をとりすぎた上チーズやナッツなどの糖質の少ないものをとったため脂質の過剰摂取も悪かったのかもしれません。
腎臓を休ませる目的で糖質制限をおこなったのに腎臓を酷使してしまったのかもしれません。また栄養士のかたにも相談して食事も頑張ってみます。
ありがとうございました。


 

<質問19 2012年05月>
【質問者】

こんにちは、突然のメールで失礼致します。
先日、ブドウ糖負荷試験の検査を受けました。その結果について
よくわからなかったので、詳しく説明していただけませんか?

性別:男 年齢:40 身長:178cm 体重:70キロ
検査の結果は以下の通り:  

 

  30分後 60分後 90分後 120分後
血糖 88 154 147 177  148
インスリン 8 71 73 123 94
IRI/血糖30 0.95
尿糖 7   18   141
HbA1c(NGSP) 5.6
HbA1c(JDS)  5.2

 

特に気になるのは、血糖30分後154、60分後147、下がっているのに、 90分後また177に上がったことです。それはなぜですか?あり得るのですか?

お忙しいところ大変申し訳ございませんが、よろしくお願い致します。


【回答:赤池】
はじめまして。メール拝見しました。結論としましては、今現在は特に気にするほどのデータではありませんが将来的には糖尿病発症のリスクがあるため半年毎くらいの間隔で身体計測や血糖・HbA1c等の検査をしていった方がいいと思います(糖負荷試験はしばらくは要りません)。

その根拠としましては、インスリンの遅延分泌があること(本来は糖負荷後30〜60分で十分量のインスリンが分泌されて、その後は分泌量が減っていくのが正常パターン)と90分後や120分後の血糖値が若干高いことです。インスリン指数が0.95なので、さほどインスリンの初期分泌反応は悪くはありませんが、それでも血糖値の上昇を十分に抑えられてるは言えません。もしかしたら、運動不足や過食、飲酒、ストレスなどの要因で「インスリン抵抗性」の増大(インスリンの働きが悪くなること)があるのかもしれません。いずれにせよ全く正常な場合の血糖値変動は70〜140mg/dl程度と言われているので若干の異常があります。このデータからはIGT(耐糖能異常=つまり境界型)と診断されます。IGTの人では空腹時血糖が正常でも食後60〜120分の血糖値が段々上がっていったりすることがよくあります。またHbA1cの値からみてもNGSP値で5.6〜5.9%は将来の糖尿病発症リスクがやや高いと言われています。

従って食事・運動・飲酒などに気をつけて、定期的に検査を受けることが大事だと思われます。

 

 


 

<質問18 2011年11月>

【質問者】
始めてメールします。よろしくお願いします。身長162センチ、体重48キロ、35歳、現在授乳中の者です。
平成18年頃から健康診断で毎年ヘモグロビンA1cの値が5.5パーセントから5.7パーセントと高く、心配になり、先日10月25日に始めてブドウ糖負荷試験を受けました。

結果は、空腹時血糖値77、二時間後151、ヘモグロビンA1c5.2パーセントで「境界型糖尿病」と診断されました。そして、医師からは「授乳中だし、そう一生懸命になる必要はないけど運動と食事に少しだけ気をつけてみて」と言わました。

でも、空腹時のインスリンが2.5で、30分後血糖値152、インスリンが16.8だったことからインスリン分泌指数が0.1ぐらいなんですが、それでも「境界型」なのでしょうか?
また、一時間後血糖値は212もありました。

こんなに高い数値がならんでいて、本当に「少し」気にするだけでいいのか不安です。

ご教示願えたらと思います。よろしくお願いします。

ちなみに、祖父が糖尿病でしたし、父、祖母が血糖値高めです。私は3人出産しましたが、妊娠糖尿病にはなりませんでした。

【赤池】
はじめまして、赤池です。
メールを拝見しましたが、ブドウ糖負荷試験の2時間値が140を越えているのでIGT(耐糖能異常)と呼ばれる状態、すなわち診断通りの「境界型」に区分されることになります。ヘモグロビンA1cの基準値は5.1%までが正常ということになっていますから5.2~5.8%だと「要注意」のレベルではありますが、このレベルにいる限りは血管系に与える影響はさほどのことはないと思います。だからドクターも「少しだけ気をつけて」という言い方になったんでしょう。これが5.8%位を越えてくると大血管障害(心筋梗塞や脳卒中)の発生が有意に増加してきて、更に6.5%以上では細小血管障害(糖尿病による神経障害や網膜症、腎症など)も出てくるようになります。
糖負荷試験1時間値が212ということですが、これは純粋なブドウ糖を服用したためにここまで上昇したのであって日常生活では恐らく食後血糖値は200未満だろうと推測されます。しかし正常の人の場合は食後でも140未満ですから、できるだけ正常に近づくような努力は必要かと思います。食後の血糖が200以上(食後高血糖)だと血管を痛めてしまう原因になると言われているからです。
インスリン分泌指数が低いということは将来的に糖尿病に移行する危険性が高いということですが、現時点では薬剤を服用するほどのレベルではありません。しかし糖尿病にならないようにするための努力と定期的な検査(食後1〜2時間の血糖値とHbA1cの測定)は必要かと思います。ポイントはやはり食事療法と運動ですね。体重オーバーがないのでカロリーの過剰な制限は必要ありませんが、グリセミック指数の高い食品は避けるように心がけたらいいでしょう。例えば果物やお菓子類は食後血糖を上昇させやすいのでできるだけやめた方がいいと思います。それと毎日の運動習慣を付けること、そして半年に1回は上記の検査を近医でしてもらうこと・・今はその程度のことで十分かと考えます。

 

【質問者】
早速のお返事、ありがとうございました!
糖尿病にならないように、グリセミック指数の高い食品に気をつけたり、運動を習慣つけるよう頑張りたいと思います。ありがとうございました。

それで、先ほどの質問のメールに書けばよかったのですが、すみません、もう1点教えてください。

インスリン分泌指数は、頑張れば正常に戻りますでしょうか?
頑張っても分泌指数は上がることはなく、今の分泌指数から悪くならないように今の状態を保つ、ということになるのでしょうか??
何度もすみません、よろしくお願いします。

【赤池】
糖尿病の病因には「インスリン分泌不全」と「インスリン抵抗性」が言われていますが、○○さんの場合はインスリン分泌指数の値から見て、将来的にはインスリン分泌不全→糖尿病という経過を心配しなくてはいけません。しかし○○さんのような食後のインスリン反応が遅い、つまりインスリン初期分泌不全というタイプは日本人にはかなり多く見られるもので、これは生まれもっての体質であると思います。これがあるからといって皆が糖尿病に移行するというものではないのです。
今言ったように、インスリン初期分泌不全というのは体質的な要素が強く遺伝因子が関与していると考えられ、今後正常に戻るということは難しいと思います。しかし生活習慣に留意して、特に血糖が急激に上昇するものを避けることが重要です。それとインスリン抵抗性を増大させないために、肥満や運動不足を避けることで筋肉や肝臓を元気な状態で保っておけば。たとえインスリン分泌指数が低い人でも糖尿病の発症は十分予防できると考えられます。

 

【質問者】
ご回答、ありがとうございました。 インスリン分泌指数についてよくわかりました。
将来糖尿病にならないように、頑張ります。 本当にありがとうございました。

 


<質問17 2008年7月>
【質問者】
突然のメールで失礼致します。私は、24歳の男子大学院生です。身長178cm、体重77kgです。&lt;br&gt; 先日、大学での血液検査を受けたところ、空腹時血糖値が97でした。HbA1cの値は検査項目に無く不明でした。また、尿検査でも尿糖は確認されませんでした。血糖値自体は正常値の範囲内でありますが、いろいろ調べていくうちに、糖尿病予備軍という存在を知り、自分が境界型糖尿病ではないかと、気になってしまいました。&lt;br&gt; 質問なんですが、血糖値が正常の範囲内でも糖負荷試験(75g OGTT)を受けることは可能ですか?また、そのときの血液検査でインスリン検査なども行えるのでしょうか?お忙しところ大変申し訳ございませんが、よろしくお願いいたします。

【回答:赤池】
はじめまして、赤池です。早速ですが、現在の検査データとしては空腹時血糖が97で尿糖(-)ということですから特に問題ありません。しかしこのデータだけで「あなたは予備軍ではありません」と断言はできません。自分が予備軍(境界型)かどうかを正確に知るためには、やはり糖負荷試験が必要です。&lt;br&gt; ○○さんは年齢が24歳と若く、BMIは24.3で正常範囲です。「境界型」が気になるとのことですが、糖尿病の家族歴とかはあるんでしょうか?家族歴で糖尿病がないようなら現段階ではさほど心配ないかと思いますが、まずは十分な食事を摂って食後1時間位の血糖値を調べてみてはどうでしょう。この時にHbA1cも同時に測定しておいたらいいと思います。健常な人の血糖値は常に70~140mg/dlの範囲内で変動しています。糖尿病の初期で、さほど肥満がなくても食後30分〜1時間後にグルコーススパイクを認める人がいます。グルコーススパイクは心筋梗塞や脳卒中などの大血管合併症の危険因子となります。随時血糖値が140mg/dlを越えていたり、HbA1cが5.5%以上あるようなら75gOGTT(もちろん血中インスリンも同時に測定する)をしておいた方がいいと思います。

【質問者】
糖尿病のことをもっとしりたくて、ネットサーフィンで先生のところにたどり着いたものです。お忙しい中誠に申し訳ありませんが、下記の点を教えてください。○○県で勤務医をしています。もともとは循環器です。先日、健康診断で高血糖の2次検査で来院された患者様のことです。
66歳男性、一人暮らし。仕事は夜間の警備員など。1日2食。
身長163.3cm、体重58.0kg、腹囲81cm。<br> 家族暦DM暦ははっきりしないとのこと。H10年にも健康診断でFBS122の記載ありです。今回75OGTTで、血糖は前127, 30分216、60分273、120分198、インスリンは、前6.76、30分24.2、60分46.0、120分71.8でした。他HbA1c5.0%、HOMA-R 2.11、II値0.196です。
以上で、検査当日は血糖値しかわかりませんでしたが、もともと内服歴がなく、食事の状況も不定期でしたので、1日1回の内服のほうがいいかなと判断し、またアクトスの症例を増やそうとしていた時期でもありましたので、アクトス30mgを開始しました。その後、2日(2回)内服したようですが、1回目は受診当日の夕方に内服し、20時ごろに冷や汗とふるえが出現。翌日の朝5時に帰宅し、食パン摂取後にアクトス内服したところ、昼ごろに同様の症状があったようです。
患者様はその後内服はしていません。症状は低血糖発作なのですが、そんなにアクトスは即効性をもって効果が出るものなのでしょうか?また、この患者様は初期のインスリン分泌能低下で、スターシス、もしくはαGIがよかったのでしょうか。HbA1c5%であり、一日2食とはいっても、もともとこの患者様は、インスリン分泌のずれで、もう少し後の血糖はかなりの低血糖状態だったのでしょうか?
お忙しい中、誠に申し訳ありませんが、ご教示お願いいたします。

【回答:赤池】
ご質問の件ですが、「こうするのが一番いい」と断言できるような答はないように思います。治療するドクターによって様々なのが普通かと思われます。先生の症例を見て、疑問に思ったことやこうすればいいのではと個人的に考えたことを書かせていただきます。
まずHbA1c 5.0%でOGTT60分値が273もあることが驚きです。その上、空腹時血糖異常もあります。この患者さんはインスリン遅延過剰反応を認めますが、インスリンの分泌能力は十分に残っているようです。HbA1cが全く正常なのに食後の血糖値は相当高くなっていて、しかも空腹時高血糖まで出ている(健診では恐らく空腹時高血糖を指摘されたものと思いますが・・)というのがどうも腑に落ちません。貧血等、HbA1cが低値となるような病態はないのでしょうか?糖負荷試験の結果を見てたら、もっとHbA1cが高いんでは?と考えてしまうんですが・・。
それともう一つ疑問なのは、アクトス単独投与で低血糖が起こっていることです。アクトスやビグアナイド、αGIは単独ではまず低血糖がないと聞いていましたし自分でも経験がありません。タケダに聞いてみたところ、アクトス単独投与での低血糖発作の報告はあるものの、非常にまれだということでした。低血糖の可能性は否定できませんが、他の病態も考えるべきかと思います。       先程も書きましたが、この患者さんはインスリンの過剰遅延反応があって、総量としては十分すぎるほど分泌されているのに食後血糖応答が悪いために食後高血糖を来しているようです。いわゆる2型糖尿病の初期のパターンかと思います。この過剰なインスリンによって肥満・動脈硬化・インスリン抵抗性・膵機能疲弊など更なる悪影響が出てしまいます。 そこで、このような「インスリン分泌遅延・食後高血糖」がメインの患者さんに対しては、先生も書かれているようにグリニドやαGIあるいは両者の併用が、血糖上昇とインスリン上昇のタイミングを近づけられていいのではないかと私自身は思っています。この両者のタイミングを合わすことができたら、食後血糖応答が正常化して高血糖も是正されるしインスリンの分泌総量も節約できるのではないでしょうか。但しこの患者さんは元々HbA1cが正常だし、アクトスで低血糖?が起こるような人だから最初からグリニドは使いにくい気がします。だから最初はαGI単独で始めるのが無難かと思います。その前に1日2食という習慣を是正させなければいけないですね。
HOMA-R 2.11というと、さほど強い抵抗性があるわけでもないようですが、基本的には低血糖を起こさないようなアクトス、ビグアナイド、αGIのどれから投与しても自由だと思っています。しかしアクトスで低血糖様の症状が出たとなると、まずはアクトス15mgに減量するかαGIに変えてみるかで経過を観られてみては如何でしょうか?
だらだらと自分の意見を書いてしまってあまり参考にならないかもしれませんが、ドクターから質問されたのははじめてなもので気を使ってしまいました。不明瞭な回答で申し訳ありません。


<質問16 2008年7月>
【質問者】
初めまして。大変お忙しい所申し訳ありません。現在インスリン注射を日に16単位X2回で治療していますが、仕事が忙がしくて、受診出来ずインスリンがもうすぐ切れます。二ヶ月前はHba1cは7.2でした。2型です。去年夏Hba1cが8.8になりインスリンに切り替えとなりました。今まで薬をきらしたことがないので、例えば血糖値がどの位に上がってしまったり、どんな症状が出たら、至急受診した方がいいのでしょうか?一度近くの医院にインスリンを貰いにいきましたが、アチコチの病院からは出せないということで、貰えませんでした。宜しくお願いします。

【回答:赤池】
初めまして。なんと答えたらいいのか困惑してしまいますが、最も重要なことはインスリン療法をしている患者さんが医者の指示なくインスリンを止めてしまうという行為を絶対にしてはならないということです。これが大前提です!
質問内容をみると「インスリンが切れてしまった時にどうすればいいのか」というような内容ですが、それを考える前に「何が何でもインスリンを切らしてはいけない」と考えて下さい。仮にインスリンが切れて、インスリン作用不足・高血糖の状態に陥ったとすると、異常な咽の渇きや倦怠感・体重減少などが出てくると思います。ヘタをすると高血糖昏睡や大血管障害(心筋梗塞や脳卒中)を惹起して命に関わるかもしれません。
二ヶ月前にHbA1c 7.2%ということで、ある程度満足しているのかもしれませんが、こんな値ではまだ十分とは言えません。その上インスリンが切れてしまうとなると、食後は相当な高血糖になることが予想されます。食後高血糖はたった1度でも血管にダメージを与えると言われています。「インスリンが切れてどんな症状が出たら受診するか」などと悠長に考えていてはダメです。正常人のレベルを目指して、もっと厳しくコントロールしていく姿勢が重要かと思います。

 

【質問者】
お忙しいところ、お返事を頂きありがとうございます。親身になって答えてくださり、とても心にしみました。無知でインスリンがなくなったら、どこでも処方して貰えると思っていた為、近所の喘息のかかりつけ医で貰えないことがわかり、かと言って通っている総合病院には、ウィークデーには会社が忙がしく、次の受診まで一週間インスリンが切れてしまい、怖くなって、インターネットを検索したところ、先生のサイトに出会いました。これからは、決して病院をキャンセルしません。ご説明してくださったような危険な状態にならないよう、来週水曜の受診まで気を付けます。メタボリックで肥満、高脂血症、高血圧の薬を飲んでいます。こちらの薬は、喘息のかかり付け医より頂きました。すべて揃うと、リスクが大きいようですが、今の所合併症はありません。これからの一週間はちゃんと血糖値を計って大事に至らないよう管理します。来週は糖尿病教室にいき勉強してきます。また、ご相談させて頂こうとおもいます。ありがとうござました。

【回答:赤池】
 「肥満」「高脂血症」「高血圧症」は近所のかかりつけ医で薬をもらい、「糖尿病」のみ総合病院に通院しているということでしょうか?これらはすべて生活習慣に関係した疾患で、「食事療法」や「運動療法」などについては総合的に考えた指導が必要になります。また治療方法も相互の疾患を考えながらの薬剤選択等が必要ではないかと思われます。その意味で1ヵ所の医療機関で診てもらうようにするのがいいのではないかと考えられます。

【質問者】

 お返事を頂きまして、大変恐縮しております。薬はすべて普段は総合病院で貰っています。先月忙がしく総合病院に行けなかったので、近くの喘息のかかりつけのお医者様に足りない分を頂きました。赤池先生の昨日の親身なアドバイスが身に染みて、今日総合病院の糖尿病専門の看護師さんに電話をしました。インスリンが今日無くなるので、明日インスリンを貰いにいきます。先生の絶対にインスリンを切らしてはいけないと言うお言葉がずんときました。
先月から残業が70時間程になり、足もむくんだり、遅い食事等で少し身に危険を感じていました。40歳を過ぎた頃から、次々に疾患が増え、胃一つ腸4つの小さなポリープを昨年内視鏡切除、乳癌疑いで経過観察中、その他いろいろな疾患を告げられ、何でこんなに色々あるのかと、医師に聞いても答えは体質の為と言うことで、困惑する次第です。(以下、疾患名:喘息、糖尿病、高血圧、肥満、高脂血症、大腸腺腫、大腸憩室、びまん性胃炎、胃のポリープ、小腸びらん、逆流性食道炎、脂肪肝、肝のうほう、食道ヘルニア、子宮筋腫、乳腺乳頭腫、乳傍のうほう、乳傍石灰化等です。)
殆んどが重い病気ではないので、心配ないと思いますが、一人の人間に何故こんなに色々な疾患が起るのでしょうか?老化でしょうか?現在、47歳です。糖尿病は老化を早める?そうですが、関係ありますでしょうか?色々質問しまして、申し訳ありません。薬は現在は、ヒューマログミックス(16x2)、ミカルディス40、リピトール10、アドエア(吸入ステロイド1000ug)、(憎悪時:テオドール、メドロール、サンタノール)を服用しています。宜しくお願いします。

【回答:赤池】
 確かに多くの疾患があるようです。しかし誰でも加齢と共に血圧は上がっていくし、内臓脂肪は付きやすくなり、また免疫力も低下してきて色んな疾患が出やすくなるものです。ただ、それを阻止すること・予防することはある程度可能だと思います。
○○さんの疾患はメタボリックシンドローム以外に喘息・大腸・乳腺が治療対象もしくは経過観察をしていかなければならないものかと思います。胃炎や胃ポリープ・逆流性食道炎・肝嚢胞などは悪いモノではないので普通の人と同じ程度の健診で十分かと思いますが、大腸ポリープや乳腺に関しては悪性化しないとも限らないので定期的なfollow-upが必要だと思われます。
メタボリックシンドロームに関しては、まず内臓脂肪を減らす努力が必要です。糖尿病や高血圧、高脂血症などの個々の治療ももちろん重要ですが、自分でまず一番に努力することは内臓脂肪を減らすことです。内臓脂肪は貯まるのもはやいけど、皮下脂肪と比べて減すことも比較的容易です。内臓脂肪を十分減らすことができたら、糖尿病・高血圧・高脂血症などもすべて一気に改善するという極めて効率のいい治療ができます。残業が多くて大変かもしれませんが、車やエレベーターなどを使わず出来る限り歩くことと夜の食事や間食をなるべく減らす努力をしてみて下さい。
運動なくしてメタボの改善はあり得ません。今後、運動の習慣を身につけるかどうかによって、生活の質や寿命が大きく異なってくるはずです。また喘息にしても肥満の解消で発作がおこりにくくなる可能性が十分あると思います。テオフィリンやステロイド内服に頼ることなくアドエアのみでコントロールできたら成功ですね。

【質問者】

 暖かいアドバイスありがとうございました。このようなお返事を頂いたことはなく、長年のつかえが消えました。糖尿病は昨日聖路加に行き看護師さんと一時間位お話をし、色々なアドバイスを頂き、インスリンも貰いました。やはり、今のタイトな生活環境の中でいかにこまめに体を動かし筋力を付けるにはどんな方法があるか、例を上げて説明してくれました。
内蔵脂肪が少しでも減らせるよう、頑張ります。乳腺疾患については、現在癌研で良性と診断されていますが、経過観察をして頂いています。大腸については、近くの内視鏡専門クリニックにて、去年ポリープを切除し、癌化する可能性のある腫瘍なので、一年に一度は検査するよう、アドバイスを受けています。喘息は近くのかかり付け医で治療を受けています。アドエアに変えてから、随分良くなりました。以前は良く点滴を受けていました。
赤池先生のアドバイス通り定期的にケアしていきたいと思います。時には、煩わしく薬をすべて捨ててしまいたくなる時もありましたが、気負わず続けて行こうと思います。ありがとうございました。

【質問者】

 赤池先生、少し気になった部分があります。実は、父は喘息、大腸癌でした。母は乳癌でリンパ、乳傍を切除しました。幸い二人共に、現在健在です。やはり、体質が似ているということでしょうか?大腸癌や乳癌は遺伝も関係する癌なのでしょうか?宜しくお願いします。

【回答:赤池】
お返事遅くなりました。今日はなぜか久しぶり?にうちの医院も繁盛していて未だにまだ診察室にいる状況です。ぼくは癌の専門医じゃないから詳しくはないんですが、大腸癌や乳癌は食生活との関係が非常に深いとされていますね。欧米型の脂肪の多い食生活が大腸癌や乳癌の発生に関係があることは間違いないと思われます。だから以前は少なかった大腸癌・乳癌などが日本人では急激に増加しています。糖尿病などと異なり癌自体は遺伝は関係ないと思いますが、体質は遺伝しますので食生活や運動などの環境要因が加味されて癌が発生しやすくするなるものと思われます。○○さんも糖尿病の食事療法・運動療法をしっかりとやっていけば、それは大腸癌や乳癌の発生を予防することに繋がります。環境が良ければ、つまり食生活と運動を守っていれば癌はきっと予防できます。

【質問者】

 遅くまで、お疲れ様です。大変お忙がしい中、お答え頂き恐縮しております。親身になって診て頂ける優秀なお医者様には沢山の人が殺到してしまうのでしょう。こうして、お忙がしい中、アドバイス頂くことが出来、どんなに気持ちが落ち着き、又頑張ろうと思う力を与えて頂き、感謝しております。運動も食事もおろそかになりがちですが、少しづつ頑張ります。
先生、喘息の医療費支給開始をきっかけに、タバコを辞めていますが、吸わないと頭が曇り、変な感覚になり、仕事の意欲が失せ、どうしようもない状態になり、困っています。最近は、禁煙の飲み薬もあるとのことですが、いかがでしょう。頭がぼんやりして、何もやる気がしません。タバコは薬物のヘロインと同じ程度の依存性があると禁煙セミナーで聞きました。次から次へと質問し、すいません。
また、糖尿病は糖尿病教室に行ってきました。足にイボ?や巻き爪、外はんぼしがある為、講義をして下さった皮膚科の看護師さんから、受診を勧められ、足の手入れと足てい板?を作ります。外はんぼしは、酷いものではありませんが、歩くと人指し指が痛くなり、冬は特に痛くなる頻度が高く、たひたびびっこになります。乳癌は来月乳頭腫と石灰化の経過観察に行きます。先生の仰る通り、運動、食事頑張ります。大腸は、今年は大腸内視鏡検査をスキップしようと思っていましたが、先生のアドバイス通り、検査を受けようと思います。
最後に、朝通勤時に歩くと息が苦しくなり、殺人的に混んだ電車に乗ると、苦しいのと息が荒い為、電車に乗れなくなり、もう5年位タクシー通いです。喘息と精神的な弱さからだと思いますが、どうしても乗る気になれません。帰りは喘息も起こらず、朝程こんでない為、大丈夫です。カウンセラーにかかった方がいいのでしょうか?色々停滞気味ですが、焦らず少しづつ、今後快適な生活を送れるよう、頑張ります。色々伺いすいません。宜しくお願いします。

【回答:赤池】
循環器が専門でありながら実はぼくも大学時代からずっとタバコを吸っていました。しかし長年内科医をやっているとタバコがいかに危険なモノであるか、いかに有害無益かということがよくわかってきました。1本のタバコを吸うだけでも非常に多くのフリーラジカル(活性酸素)が発生して、それは血管障害(動脈硬化等)や癌の発生のみならず、肌の老化にも大きく関係してきます。
ぼくはもう10年前にタバコをやめましたが、どんなことをしてもタバコだけは絶対にやめるべきです。皮膚はたるむし癌はできやすくなる、血管もつまりやすくなる・・こんなものを続けるのは愚かです。幸い今は貼付剤のニコチネルとか○○製薬からチャンピックスという禁煙補助の経口剤も出ています。チャンピックスは割といいみたいですよ。頑張って下さい。
また喘息については過労や精神ストレスが増悪因子になることも時にあります。朝通勤時や満員電車の中で、たとえ喘息発作が起きなくても息が苦しくなるっていうのは、精神的な要素があるのかもしれませんね。一度カウンセリングを受けてみてもいいかもしれません。

【質問者】

お休みにも関わらず、お返事を頂きジーンと来て、涙が出てきました。これまで、不振感がつのり、お医者さんに半年行かなかったこともありました。タバコについては、以前辞めるつもりはなかったのですが、一度緊急の場合に備え、総合病院の呼吸器にかかった際に、先生に肺癌は出口がない、肺がスポンジや穴のあいたチーズのようになってしまう、とのお話をされた時、苦悩されている様子が見え、辞めようと思うようになりました。
そんな時、喘息医のホームページに喘息の補助枠が広がったことが掲載されており、多分喘息の治療は一生続けることになると思い、禁煙しようと思いました。補助剤ニコチネルはニコチンを入れる為、タバコを吸ったことにはならないでしょうか?申請後はタバコを吸っているか、医療機関で検査があるのでしょうか?チャンピックスは医師の処方がいるのでしょうか?補助剤を使いながら、頑張ります。先生がお辞めになった頃は、このような薬もなかったことと思います。さぞ大変だったかと思います。
カウンセラーは今までかかったことはありませんが、一度受診してみようと思います。仕事も外資系の金融でうつ病で休んだり、辞めたりする人も多く、会社が契約しているカウンセリング会社がありますが、何処まで情報が秘守されるかわかりません。

【回答:赤池】
確かに肺癌は一番恐いですね。全肺癌の80-90%に喫煙が関係している、というか喫煙が直接的な原因と言われているようです。肺癌はたとえ早期(病期I期)に発見された場合でも5年生存率が70%・・つまり30%の人は亡くなっちゃうんですね。胃癌なんかと比べたら格段に成績が悪いです。2期だと5年生存率は50%という悲惨な状況です。
ところでニコチネルについてですが、これはニコチン依存症の人の離脱症状(イライラ・頭痛・だるさなど)を効果的に抑えるために、薬剤でニコチンを摂取させ、それを少しずつ減らしていくことでニコチン依存症を克服しようとするものです。薬剤でニコチンを摂るんなら自分でタバコを減らせていっても同じじゃないかと思うかもしれませんが、「喫煙」という行為をピシャッと断つことが禁煙成功への鍵になるわけです。
またチャンピックスの方はニコチンを補充するという治療法ではなくて、脳内のニコチン受容体に作用して喫煙を抑えるという画期的な薬剤らしいです。もちろん医師の処方が必要です。
いずれの薬剤でも強い禁煙意志があれば成功するはずです。なお保険適用の禁煙外来で治療を受けた場合には、呼気中のCO濃度を測定してきちんと禁煙が成功しているかどうかチェックすると思います。自由診療の場合(保険を使わなかった場合)は大概そういった検査をする医療機関は少ないと思いますが・・。

【質問者】
色々な質問に答えて頂きまして、ありがとうございます。お休み中にも関わらず、お手数をおかけしました。会社の隣の席のおじさんが昨年肺癌で亡くなりました。以前肺癌になり、再発したようで、病院に通ってました。その内抗癌剤の副作用か、咳を頻繁にするようになり、やがてお休みされるようになり、半年後に亡くなられました。また、よく喫煙場所で一緒だった方が、仕事先で突然倒れ、脳梗塞で亡くなられました。小太りの男性でした。お二人共、50代前半でした。元気に見えても、病気が進んでいたのですね。
私も昨年夏一ヶ月シンガポールに行く予定でしたが、Hba1c8.8あり、ドクターストップがかかりました。心筋梗塞や脳梗塞になる可能性があると言われ、インスリン導入の為、入院を勧められました。仕事を休みたくなかったので、入院はしませんでした。現地では毎日12:00ー1:00まで仕事で、昼は16:00頃だったようで、行っていたら、倒れていたかもしれません。今はHba1c7.4です。海外に行くには、6代にならないと無理でしょうか?
ハワイの親友がNATURE MADEのDIABETES HEALTH PACKを送ってくれ、応援してくれてます。がんばらなくちゃいけませんね。禁煙は補助材を使って乗り切ろうと思います。
明日薬局でニコチネルを買ってきます。それでも、禁断症状が酷い場合は、医師にチャンピックスを処方して頂きます。以前喘息でかかっているかかり付け医に薬剤の使用について相談したところ、ただ辞めればいいと言われ、薬剤を処方して貰えませんでしたので、会社の禁煙セミナーをしてくださった産業医に薬を貰おうと思いますが、何か服用にあたり、支障があるのでしょうか?中等症持続型(ステップ3)でステロイドを1000uも吸入している患者がタバコを吸うこと自体、あってはならないことですね。ステロイドも1000ugになると、副作用が出るようです。タバコを辞めれば、ステップダウン出来るようです。
禁煙、食事、運動等生活習慣を変えることは、根本的に考えを変えないと難しいですね。一つ一つ出来ることから、やっていきます。ストレスのはけ口を食事やタバコに向けず、運動や歯磨き、趣味等に向けようと思います。また、会社の引っ越しで中断していた歯の治療も始めようと思います。歯周病もあり、歯茎も溶けていると言われましたが、去年の夏より治療していません。歯周病が良くなれば、糖尿も改善されるかもしれません。ずらずら書いてしまいました。すいません。

 

【回答:赤池】
ぼくはチャンピックスを処方したことがないのでよく知らないのですが、チャンピックスは重度の腎障害がない限りは特に問題ないと思います。
それと歯周病の件、よく知ってますね。歯周病は糖尿病の合併症の一つとも考えられますが、逆に歯周病の存在が糖尿病を悪化させることも分かっています。つまり悪循環を形成してるんです。歯周病の治療も積極的にやった方がいいですね。

【質問者】
 大変お忙しい所、お返事ありがとうございます。先日、市販のシガノンを購入しました。注意書きにインスリン、テオフェリンに影響があるようなことが書いてありました。取り合えず使ってみようと思います。
 歯周病のことは、インターネットて記事を読みました。喘息や糖尿について、本等を沢山読みましたが、知識と行動が一致せず、情けない限りです。今日も今帰宅途中で、夕食は11:00でしょうか?日常なかなか思うようにいきませんが、出来ることから、やっていきます。
 暑い中、とても厳しい毎日ですが、先生もお元気でお過ごしになられますよう、お祈り申しております。また、経過や疑問等お送りしてしまうと思います。先生からのアトバイスを励みに頑張ります。ありがとうございました。


<質問15 2007年11月>
【質問者】
メールでの問い合わせに答えて頂けるとの記載がありましたので、申し訳ありませんが教えて頂きたいと思います。
54歳の男性です。1年前の検診で空腹時血糖が111でした。(それ以前は100以下)今年の検診で空腹時血糖が113で糖負荷試験を受けたところ、空腹時103、1時間後192、2時間後164で境界型と言われ、運動を勧められました。(HbA1C5,5%) 
しかし、私の場合は元々運動好きで、毎日1万5〜6千歩のウォーキングの他、筋トレを行っており、身長163センチで体重57,6k、体脂肪約11%です。検診の医師からは単純に「運動を」と勧められましたが、自分なりに考え、これまでの運動要領を変えて朝と昼の食後30分から40分間にウォーキングするようにしたいと思っていますが(食後血糖をあげないため)これで良いのでしょうか?また、他に実施すべきことがあれば教えてください。
なお、検診のデータについては血圧は110の72、中性脂肪68、コレステロールは総コレステロールが240と高いもののHLDが72となっております。両親の姉が2人とも糖尿病であったため、今のうちからしっかり管理したいと考えておりますのでよろしくお願いします。

【回答:赤池】
早速ですが、糖負荷試験の結果は診断基準から見て明らかに「境界
型」を示しています。ただ血中インスリン検査(IRI)のデータがないため、境界型になった原因がよくわかりません。つまりインスリンの分泌が低下しているためなのか、あるいは インスリン抵抗性が増大したためなのか、いずれなのかがはっきりしません。糖負荷試験(75gOGTT)を行う際に、血中インスリンも同時に測定することでインスリン分泌能の指標やインスリン抵抗性の指標を計算することができます。是非一度、糖負荷試験時に血中インスリンも測定しておいた方がいいかと思います。
推定の話になりますが、○○さんの場合、体重が標準であり運動もよくやっているということで、インスリン抵抗性が増大していることは考えにくいかと思います。なぜならインスリン抵抗性が増大する代表的な原因は「肥満」と「運動不足」だからです。糖尿病の遺伝的要素があるということで、おそらくインスリン分泌不全という病態が境界型(予備軍)になっている原因だろうと思われます。先に言いましたように、一度インスリン分泌能や抵抗性の指標を検査してみること、更に数ヶ月に1度は随時血糖値とHbA1c(血糖値の平均を示す指標)を測定することで経過観察していけばいいかと思います。
他の検査データでは高コレステロール血症が問題かと思います。推測されるLDLコレステロールの値は150以上と考えられます。LDLコレステロールの値は120未満になるのが理想です。これも定期的にfollow-upしてみて下さい。
運動量も体重も体脂肪率も理想的な値で現在の生活習慣を継続し
ておけば十分かと思われます。その上で定期的(4ヵ月〜6ヵ月に1度)に上記の検査をしていって下さい。HbA1cやLDLコレステロールがある程度以上の値で続く場合は主治医の方から適切な薬剤等の指示がなされると思います。なおHbA1cについては5.5%ということで、現段階では特に問題ありません。5.8%を越えないように監視していって下さい。

【質問者】
ありがとうございました。細部にわたるご説明に非常に良く解りました。今後は教えて頂いたことを参考に継続的に検査をしたいと思います。なお、LDLコレステロールは高いときで130、低いときは108程度を維持しております。最後に一つ教えて頂きたいのは運動する時間帯についてですが、境界型の指摘を受けてからは食後血糖をあげないため食後30分からウォーキングをするようにしているのですが、この考え方で良いのでしょうか、それとも運動をしていれば、時間的にはいつでも良いのでしょうか。

【回答:赤池】
○○さんは糖尿病ではありませんが、一般的に糖尿病患者さんの運動療法は食後に行うのが原則です。私も現在の○○さんの考え方と同感で、食後30分〜1時間くらいで開始するのが最も効果的かと思います。この理由は、一つは低血糖を起こしにくいこと、そしてもう一つは食後の高血糖を予防できることです。最初の低血糖っていうのは、糖尿病の薬物療法をしていない人には関係ありませんが、それでも食後に運動を行うのが食後高血糖の予防や脂肪燃焼の点からみて有利だと思います。
なおLDLコレステロールは実測値で出しているのなら、それが確実です。HDLや中性脂肪から計算するやり方では多少誤差がでてきます。総コレステロールの測定は不要ですが、HDLとLDL、中性脂肪は定期的に見ていったらいいかと思います。

【質問者】
ありがとうございました、今後は運動を継続するとともに、定期的に検査を受けるようにいたします。仙台で糖尿に詳しい病院をご存じでしたらそこに通いたいと思いますが、ありますでしょうか。身勝手な質問ばかりで申し訳ありません。

【回答:赤池】
 申し訳ありません。仙台のことは全くわかりません。東北大学には岡先生という全国的に有名な先生が居たと思いますが、一般病院についてはちょっとわかりません。すいません。

【質問者】
いろいろ勝手な事ばかりお聞きして申し訳ありませんでした。教えて頂いたことを守って、境界型の範囲を維持したいと思います。糖尿病は名前ばかり有名で中身についてはあまり知識が無い事を改めて感じました。また疑問がでましたらよろしくご指導をお願いします。ありがとうございました。 

 


<質問14 2007年10月>
【質問者】
一つ質問がございます。
75gOGTTでは、空腹時と2時間値の血糖値により、糖尿病型、境界型、正常型を判断し、1時間値が180mg/dl以上では境 界型に準ずるとのことです。また、随時血糖で200mg/dl以上で糖尿病とされますが、75gOGTTで30分値や1時間値が200mg/dl以上を示せ ば糖尿病型となるのでしょうか?
つまり、75gOGTT下での30分値や1時間値も随時血 糖に相当するのでしょうか?300kcalのブドウ糖を負荷した特殊な状況下での30分値や 1時間値は、通常の随時血糖とは区別すべきと思うのですが、いかが でしょうか?どうかご教授下さい。

【回答:赤池】
難しいというか、すごく答えにくい質問です。このことについて、正 式に活字で書いてあるような文献を見たことがありません。以下に書く ことはぼくの私見ですが、もしかしたら正しくないかもしれません。参 考にして下さい。
まず結論ですが、75gOGTTの診断基準の中に「30分値や 60分値で200mg/dl以上なら糖尿病型とする」という記載がないことから、これを糖尿病型と判断しないことは確実です。これは専門学会での診断基準ですから、もし30分値または60分値が200mg/ dl以上である人が実際の糖尿病患者と相関しているなら「糖尿病型とする」という基準になって然るべきです。しかし現実にそうなっていない と言うことは、つまり75gOGTTという特殊な条件下での30 分値や60分値を「随時血糖」とは考えないということでしょう。
言い換えると、一般食物中のブドウ糖含有量はさほど多くないけど、 75gOGTTの場合は純粋なブドウ糖の負荷だから30分値や60 分値をいわゆる普通の「随時血糖」とは考えないようにしましょう、ということだと思います。これは、様々な糖質や様々な栄養素を含む一般食物を摂取している条件下での適当な時間の血糖値(即ち随時血糖値)が複数回200以上に上昇するというのは明らかに糖尿病と考えるけ れど、糖負荷試験下での30分値や60分値が200以上になるのは糖尿病でない人にも起こりうるっていうことかと思います。
これで回答になったかどうかわかりませんが如何でしょうか?
【質問者】
ご多忙な折、早々にご教授いただきまして、誠に有り難うございました。大変に参考となりました。


<質問13 2007年09月>
【質問者】

私は千葉在住の○○と申します。37歳、男、168cm、62kgです。
両親は糖尿病ではないですが、祖母が糖尿病で亡くなっております。
最近随時血糖値が184mg/dl付近と高値を示すことが何度かあ り、近医にてOGTTの検査を行いました。血糖値の前、30分、60分、120分はそれぞれ、 93、156、151、124でした。インスリンは、5.1、32.1、36.6、35.7で した。HbA1cの値は、5.2%でした。
検査をして頂いた病院では、「糖尿病も含めて問題なし」との診断で した。
さらに別の病院の糖尿病外来を受診しましたが、同様の診断でした。しかしながら私的に特に負荷30分の血糖値およびインスリンの 数値の低さが非常に気になります。
是非とも先生のご意見を聞かせて頂けないでしょうか?毎日非常に悩んでおります。お忙しいところ大変申訳ありませんが、よろしくお願いいたします。

【回答:赤池】
はじめまして、赤池です。
早速ですが診断基準から見ると「正常範囲」という結果になります。 75gOGTTの結果で空腹時血糖100未満、2時間値が140 未満の両者を満たしているからです。さらに正常型であっても1 時間値が180以上の場合は要注意ですが、それもないようです。
またインスリン分泌の指標として、(負荷後30分のインスリン 値-前値/負荷後30分の血糖値-前値)が0.4 以下だと糖尿病に移行する危険が高いと言われていますが、○○さんの 場合は32.1-5.1/156-93=0.429と0.4を越えており ます。さらにインスリン抵抗性(インスリンの効きが悪くなること)の 指標であるHOMA-R(2.5以上の場合抵抗性有り)も 5.1×93/405=1.17と正常値を示しています。つまり全く 検査上の問題はないわけです。
ただ一つ気になる点と言えば、インスリンの分泌動態が30分値 より60分値や120分値の方が高くなっています。すなわち 遅延分泌のパターンです。一般的には30分値が一番高くて 60分、120分と下がってくるのが理想ですが、60分や 120分値が高くなる人はトータルのインスリン分泌量が多いのに血糖値 を下げる効率は悪くなるので不利な状態と言えます。しかし、○○さんの 場合は30分値のインスリンが30を越えているのでさほど悪 いということはありません。インスリン分泌動態がこのようなパターン を示すのは先天的なものかと思います。○○さんよりずっと30分 値のインスリン分泌能が低い人は日本人の中に大勢います。そのほとん どが糖尿病を発症することもなく普通に生活しています。しかしそう いった人が中年以降に肥満や運動不足の状態になると予備軍から糖尿病 になりやすくなるから要注意です。そういう知識を持った上で生活習慣 に気をつけていれば糖尿病の発症は予防できると思います。特に運動の 習慣は非常に大切だと思います。

【質問者】
お忙しいところ早速の御指導ありがとうございます。思い悩んでいましたが、先生のお言葉で非常に安心しました。毎日の食事と運動を心掛けて生活していきたいと思います。本当にありがとうございました。


<質問12 2007年06月>
【質問者】

昨年秋 数年ぶりに行った健康診断で、糖尿病である事が判り、健診で行った病院の先生のところで 11月より投薬を受けています。
子供の頃よりかなりの痩せ形の体質で、高校生の頃は159センチ、43キロぐらいの体型でした。二人の子供を出産時も50キロを超す程度までしか太らず、不思議に体重が47キロを超すと嘔吐下痢などになり、食べれない日が続き体重が落ちるような日常でした。
それが、2004年頃から徐々に太ってきて、50キロ近くにまで達したので、自分なりに気にしていたのですが、2005年くらいから徐々に体重が落ち始め、2006年秋には38キロ程になってしまい恐くなって健診に行った次第です。
HbA1cは 11月の時点では、14を超えてました。1月に13、2月中に12、3月に11%過ぎになりましたが 4月、5月も11%過ぎで変化がありません。かかりつけ医には、インシュリンを打つよう助言されました。          3月から 平日約1時間のウォーキングを続けていますが、始めた当初の血糖値が130程だったので 歩けば下がるんだと、お昼ご飯を菓子パンで過ごすなど 糖尿病を甘く見ていたなと反省しています。
インシュリンを打たなければならないとしても、 気楽に栄養相談などもできる専門医に診てもらいたいと思い、ネットで探していて 赤池先生のところにたどり着きました。近々 外来受診に行こうと考えています。よろしくお願いします。

【回答:赤池】
糖尿病の状態が悪くなってインスリン作用の低下が進むと、体はブドウ糖を利用することができなくなり、その結果脂肪組織の分解が起こるので痩せてきます。恐らく2005年頃からの体重減少は糖尿病の悪化が関係していると思われます。
初診時にHbA1cが14%を越えていて、その後食事・運動療法に加えて、恐らく数種類の経口糖尿病薬を投与したにもかかわらずHbA1cが10%を切らないのなら、さっさとインスリン療法に切り替えるべきだと考えます。半年以上もHbA1c10%以上というのは血管にとって非常に悪い影響を与えてしまいます。まず眼科で進行した網膜症がないことを確認した上で、インスリンを使って最低HbA1c 6.5%未満をめざすことが重要です。但し眼科で増殖性網膜症などを指摘された場合は急速な血糖コントロールにより眼病変が悪化する可能性もあるので注意が必要です。眼科受診してない場合は是非一度受診しておく必要があります。
意見の分かれるところではありますが、合併症を出さないためにもインスリンは早期に使った方がいいとぼくは思っています。インスリン療法により血糖コントロールがよくなったら、糖毒性が解除されて自分の膵臓からのインスリン分泌がよくなり、再び内服療法に戻すことができるという人も居ます。
悪いコントロールを長引かさずにHbA1c 6.5%未満をめざすことが重要かと思います。

【質問者】
早速のご返信ありがとうございます。
眼科は 昨年末に受診し、網膜症などの異常がない事は診てもらいました。コンタクトレンズの処方もありますので、明日にでも眼科に行って来ようと思います。現在受診している内科では、清涼飲料 極端に甘いケーキなどはやめなさい、腹八分目に…という程度しか言われていません。食事療法は 自己流ですので 充分でないと思われます。仕事の関係から 週に3日は 晩ご飯の時間が夜九時半を過ぎてしまう事もあります。インシュリンを打つにしても、そんな不規則な食事時間でよいのか心配です。(でも仕事の時間は変更できません)
実母も糖尿病で 数年間、投薬治療の後 薬を飲むと咳き込むようになり、2年くらい前からインシュリンを打っています。
糖尿病薬を飲む前に比べると、疲れたぁと寝込む事もなくなり、自分では悪いと言う自覚症状がありません。でもそれが恐い
のですよね。頑張って治療に励みたいと思います。 


<質問11 2007年05月>
【質問者】

初めまして。まだ病院には行っていないのですが、もしかしたら糖尿病なんじゃないかと不安で・・・。
とりあえず今の症状は、朝だけ尿が濁っていて、匂いが違う(アンモニア臭ではない感じ)事と、あまり水分を多く取らない割りに一日に何度もトイレに行きたくなり、量は少なく排尿し終わる時に痛みを伴う事です。ネットで色々情報を見ていると、尿のにおいに関しては甘い匂いなような気もするし、排尿時お痛みの事だけ考えれば膀胱炎なのかな?とも思ったりするのですが、来月まで病院に行く暇がなくて・・・。でも不安なので、教えていただけるのでしたらと思いご相談させて頂いております。これってやっぱり糖尿病なんでしょうか?ご回答、宜しくお願い致します。

【回答:赤池】
自覚症状からみる限り糖尿病ではないように思います。糖尿病の症状は「のどが渇く」「水分をよく摂る」「尿量・尿回数が多い」というのが代表的です。その他、「食べているのに体重が減ってくる」とか「疲れやすい」「目がかすむ」「足がよくつる」などもしばしば見られます。
尿回数が多くて、1回量が少なく、しかも排尿時痛があるというのはやはり膀胱炎の症状かと思われます。しかし自覚症状だけでは確定的なことは言いようがありません。自覚症状では糖尿病は否定的で膀胱炎の可能性大と考えますが、確かな診断のためには病院での尿・血液検査が必須です。たとえ膀胱炎であっても、放置しておけば腎盂炎や腎盂腎炎に進展しないとも限りません。
できるだけ早く病院を受診して下さい。


 

<質問10 2007年05月>
【質問者】

ホームページ拝見させていただきました。相談させていただきま す。
先日の健康診断での結果が下記の通りでした。
30歳 男  身長180cm  体重100kg
血糖値312 中性脂肪480  難聴少々有  尿検査 タ ン パク+
この数値がたいへんなことというのはわかりますが、いまいち実 感 が ありません。インシュリンをうたなくてはいけないのでしょうか?入院しなけ れ ば いけないのでしょうか?ちなみに両親とも糖尿病です。
あぶらっこいもの、肉、甘いものが大好きで、魚や野菜はほとん ど 食 べません。治療すれば、普通の人のように長生きできますか?ご回答よろしくお願い致します。

【回答:赤池】
血糖値と中性脂肪の値はかなり高いと思われます。特にこれが空 腹時 の値だとしたら、相当悪い「糖尿病」「高脂血症」と言 えます。もしこ の上に血圧も高めならば、メタボリックシン ドローム(内臓脂肪症候 群)ということで、将来的には大血 管障害(心筋梗塞や脳梗塞など)を 起こす可能性が非常に高 くなります。
できるだけ早く近くの病院に行って精査を受けることが必要で す。糖 尿病の程度はどれほどか(HbA1cの測定が必 要)、高血圧はない か、末梢血一般・血液生化学検査、内臓 脂肪の状態などをチェックする 必要があります。さらに糖尿 病の合併症(細小血管障害)が出ていない かどうかの検査も 必要です。尿タンパクが陽性ということで、もしかし たら糖 尿病性腎症が出現している可能性もあります(但し他の要因で 尿 タンパクが陽性になることも多々あるので1回だけ の検査では何 とも言えませんが)。糖尿病性網膜症や糖尿病 性神経障害に対する検査 も行う必要があります。
糖尿病と初めて診断された場合は、できたら教育入院ができる施 設で 入院の上、治療を開始しつつ糖尿病の勉強をしていくこ とをお勧めしま す。まだ年が若いですし、徹底的なコント ロールでHbA1cを 5.8%未満にしておけば普通の人並に 生活できると思われます。合併症が 出ないうちに一所懸命コ ントロールすることが最重要です。
なお治療法についてですが、諸検査をして糖尿病の状態や合併症 の有 無を判断してから決めることになります。もしかしたら 最初からインス リンを使用した方がいいのか、それとも徹底 的な食事療法と運動療法の みで経過を観ていくってい可能性 もないわけではありません。とにかく できるだけ早く、糖尿 病に詳しい医師の診断を受け、その指導に従うこ とをお勧め します。

【質問者】
ご丁寧にご回答有難うございました。私は徳島市内に住んでいるのですが、糖尿病を専門にされている病院 にあまり詳しくありません。
早く病院へ行くべきなのに、この数値が相当悪いということを本人は わかっていないのです。病院へ行くことを先延ばしにします。
仕事上、入院もとうてい出来ないと言います。先生のおっしゃる徹底 的なコントロールとは、具体的にどのようなことなでしょうか?毎日毎日カロリーを 計算し、1日1300キロカロリーしか食べないとか、そういうことでしょうか?また、精密検査を受けるとすれば、2・3日は検査入院になるので しょうか?お忙しいところ申し訳ございませんが、ご回答よろしくお願い致しま す。

【回答:赤池】
身長180cmの30歳男性が1日1300kCalで暮ら すことはとてもできません。まあその人の身体活動量にもよりますが、 180cmの男性なら最低でも1日22単位(1760kCal)く らいの熱量は必要かと思います。食品交換表を見ながら常にカロリー計 算をして、医者が指定したカロリーを守ることが治療の第一歩です。慣 れてきたら食事を見ただけでおおよそのカロリーがわかるようになって くると思います。まずは管理栄養士による栄養指導を病院で受けるのが いいと思います。
それから、糖尿病の精密検査のために入院が必要というわけではあり ません。外来でも十分に検査は可能です。入院を勧めたのは、現在の状 態がもし悪いのならそれに対する治療を行うことと、入院中に病識をも たせて糖尿病という病気の勉強をしてほしかったからです。

【質問者】
ご丁寧に有難うございました。病気とはまったく関係のない相談ですが、将来そのような人と結婚して、子供を儲けることは可能でしょうか?
また先で病気が悪化し、働けなくなるのではないかと不安になります。
今から徹底にコントロールすれば、普通の人と同じように生活することは可能でしょうか?30歳という若さで糖尿になり、先がとても不安です。

【回答:赤池】
糖尿病(正確には型糖尿病)は遺伝的な素因が大いに関与します。遺伝的な素因がある人で、なおかつ生活習慣が悪い人(カロリー過剰、肥満、運動不足、大酒家など)は非常に発症しやすくなります。だから糖尿病の人と結婚したら、子供は当然そういった素因を引き継ぐ可能性があります。しかし、生活習慣に気をつけていれば、素因がある人でもかなり予防できますが・・。
HbA1cという検査がずっと5.8%を越えている状態が続けば、将来心筋梗塞や脳卒中が起こりやすくなります。また6.5%をずっと越えていると、糖尿病特有の合併症(神経障害、網膜症、腎症)なども出てきます。普通の人と同じように生活するためには、HbA1c 5.8%未満を目ざさなければいけません。これは相当な自覚を持たなければダメだと思います。


【質問者】
親身にお答えいただき、本当にありがとうございます。HbA1cとか、血糖値はに300→120とかに下がるものなのでしょうか?中性脂肪は痩せればすぐに数値は下がると聞きますが・・・。
それをキープするのは相当たいへんなものなのでしょうか?そういった人と結婚するということは、本当に覚悟を決めての結婚になりますよね?相当な覚悟がなければ難しいのではないのかととても不安になります。
それが原因で関係がぎくしゃくもなりかねないですよね・・・。
本人は、血糖値も長期的に下げていけばだいじょうぶと、のんきな様子です。今より、食事量も減らし、長期的なものだと思っている様子にしかみえません。危機感があまりありません。
「今日明日どうにかなるものではない・・」というような。どうしたらいいのでしょうか?

【回答:赤池】
血糖値は食事を抜いて測定したら当然低くなってきます。しかし、HbA1cは過去1〜2ヵ月の血糖値の平均を反映するもので、例え食事を抜いてこようが腹一杯食べてこようが結果は同じです。だから、病院ではHbA1cの結果を重視します。
前述したように、これは過去1〜2ヵ月の状態を表すものなので、今日から一生懸命努力したとしてもすぐには数値は下がらずに、その努力が報われるのは1〜2ヵ月経過してからとなります。中性脂肪の方は例え480あっても、脂肪制限・カロリー制限によって案外速やかに下がります。
30歳なら今日明日にどうにかなることは、まずないと思います(勿論、例外はありますが)。しかし、もし糖尿病や高脂血症の悪い状態が続けば、40歳代で心筋梗塞とかになる可能性は十分あります。また糖尿病の合併症によって、将来は生活の質が相当落ちてしまうかもしれません。将来を明るくするためには、現在の行動にかかっていると思います。こちらで言えることはここまでで、あとは自分で行動するかどうかだと思います。

 


 

<質問09 2007年03月>
【質問者】

はじめまして。東京の目黒区に住む、25歳・♂です。「こんな食生活は、糖尿病になりやすい?」という質問です。甘いものが大好きで、食事の代わりにケーキや菓子パンを食べる、ってコトをよくします。
一日の食事はこんなカンジです。

朝・・・トースト一枚にバター8g&ジャム、ミルクティー1杯
昼・・・菓子パンorケーキ1個、牛乳300ml or コーヒーetc
夜・・・普通の食事 (焼き魚定食、ラーメン、カレーetc)

昼食と夕食の内容が入れ替わるコトはありますが、「昼に甘いモノの時は、夜は普通の食事。昼が普通の時は、夜は甘いモノ」というカンジで、昼・夜どちらか一方は甘いモノを食べています。食べる量ですが、甘いモノを食べるときは、ケーキやパンを1個しか食べていません。普通の食事を食べる時もゴハンは多くて1合、味噌汁1杯、野菜は必ず摂る、というふうに摂取過多にはならないようにしています。一日の総摂取カロリーは2000kcalに達していないと思います。
現在の身長・体重は173センチの53kgで、痩せ体型です。祖父が糖尿病でしたが、家族内に糖尿病はいません。タバコは吸わないですし、酒も機会があればビール350mlか日本酒1合くらいです。自分では甘いモノ好きだけど、食べ過ぎている訳ではないし、総摂取カロリーも少ないんだから、糖尿病になるリスクは高くない」と考えているのですが・・・。
今の様な食生活を続けていくとすると、糖尿病になるリスクは高くなるのでしょうか?御返答いただければ幸いです。宜しくお願いします。

【回答:赤池】
ケーキや菓子パン等の糖質が多いからといって、たちまち糖尿病になりやすいというものではありません。糖質でなく脂質でカロリーを過剰摂取したとしても、やはり糖尿病のリスクは高まります。要するに糖尿病を起こりにくくするためには、下記の2点が重要です。
1. カロリーの過剰摂取を避ける。
2. 栄養バランスのとれた食事をする。
○○さんの場合、カロリーの過剰摂取はしてないけど、糖質の摂取が多くなっているかもしれないということですね。まあ、朝・昼・夜の食事を見る限り、この程度で糖尿病になりやすいとは思えませんが、糖尿病の遺伝的素因がある場合は気をつけておかねばなりません。○○さんが30歳を越えて体重の増加や運動不足が出てきたら、肝臓に脂肪が付いたり(脂肪肝)、筋肉が霜降り状態になってきます。こうなると、○○さんの膵臓から分泌される、インスリンという血糖下げるホルモンが効きにくい状態になってしまいます。これを「インスリン抵抗性の増大」と言います。特に遺伝的素因がある人がこういう状況になると糖尿病を発症しやすくなるので要注意です。だから上記2点の食生活の注意に加えて、運動不足にも注意が必要です
具体的には1日のエネルギー量のうち60%を糖質で、20〜25%を脂質で、15〜20%をタンパク質で摂るのがよいとされています。だから糖質っていうのは、そこそこ摂る方がいいんですね。もちろん、カロリーが過剰になってしまってはダメですが。
以上、「適正なエネルギー量」と「栄養バランス」が最も重要なポイントです。自分が食べている個々の食品はどういう栄養素がメインであるのか、あるいはどれくらいのカロリーがあるのかを知りたければ、書店で食品分類等の本をさがしてみたらいいかと思います。

【質問者】
お忙しいところ御返答いただき、有難うございます。
甘いモノはどうしても止められないのですが、「糖尿病自己診断チェックシート」というのを見ると、必ず「甘いモノ・脂肪分が多いものが好き」
という項目があるので、つい、心配になり質問させていただきました。
有難うございました。


 

<質問08 2006年10月>
【質問者】

はじめまして、父の糖尿病について質問させていただきます。
お忙しいとは存じますが、いつでもけっこうですので
アドバイスいただければ幸いです。
父は75歳、糖尿病の発症は50歳くらいかと思います。
バージャー病(ビュルガー)で片足を大腿部より切断しております。
歩けない、運動不足が大きな原因だったと思うのですが…
現在は近所の内科医院からの薬の服用、月1回の検査を続けています。
空腹時血糖 180(一番悪い時、ここのところは140〜180くらい)
食後 220
ただHbA1cがずっと5.8以下と正常値なのです。この数値の違いがよくわからないのです。血糖値が高いのは確かなので糖尿病であることは間違いないとは思うのですが…。どちらの数値を信じればよいのでしょうか?またこの数値の違いはどういうことが考えられるのでしょうか?
身長175(今はもっと縮んでいます)体重51キロ(片足分少ないです)とくに合併症などはありません。今後どういうことを注意すればいいのか、このままでいいのかアドバイスいただければありがたいです。よろしくお願いいたします。

【回答:赤池】
糖尿病で通院されていて薬を服用しながらHbA1cが5.8%というと、かなりコントロールはいい方だと思います。しかし最近は、食後高血糖というのがよく問題にされます。食後の血糖値が高くなると、血管内皮の傷害により動脈硬化が始まって、最終的には心筋梗塞や脳梗塞などの危険性が高まると言われています。また食後高血糖により、インスリンを分泌する膵臓はオーバーワークで疲弊してしまって、やがてはインスリン分泌能が低下し空腹時の血糖値まで上昇するようになります。
上記の文面からおわかりかと思いますが、軽症の糖尿病の場合は食後の血糖値がまず上昇して、進行してくると空腹時血糖まで上昇するようになります。だから外来に通院されるときは、食後1〜2時間の血糖値を測定して、200以下になるようなコントロールを目指したらいいのではないでしょうか。HbA1cはあくまでも血糖の平均値の指標ですから、食後の短い時間に血糖値が200を超えたとしてもさほどは上昇しないかもしれません。しかし食後のわずかな時間であっても血糖値が高くなる人は、上述したように血管内皮の傷害から大血管障害を惹起してしまう危険性が高くなるわけです。
今は食後の高血糖を抑えることを目的とした薬なども出ています。既に使われているかもしれませんが、なるべく食後高血糖を起こさないようなコントロールを目指したらいいとおもいます。ちなみにHbA1c 5.8%以下で食後血糖220というと、内服治療を受けている患者さんの中ではコントロール優秀な方だとは思いますが、さらに気をつけるとしたら食後高血糖ですね。

【質問者】
こんばんは、さっそくお返事いただきましてありがとうございます。お忙しいところ、申し訳ありませんでした。
食後高血糖ということに気をつける必要があると
いうこと初めて知りました。HbA1cが高くないということで油断をしている面がありました。
父に食後高血糖を抑える薬について聞いてみるようにアドバイスしたいと思います。
メールというかたちの質問にもご親切にお答えいただきまして
本当に感謝いたしております。食事につきましても、今後もっと気をつけていきたいと思っております。ありがとうございました!


<質問07 2006年10月>
【質問者】

朝100ぐらい1時間後222。2時間後 1903時間160毎回食前グルファット、ベイスンのむそれでこの数値インスリンに換えれるでしょか。お知らせ願います。
A1Cは5.7です。合併の血管冠動脈ステイと50パーセント つまり。  

【回答:赤池】
休みが続いていて返事が遅くなり申し訳ありません。
グルファストとベイスンを服用していて、食後1時間値が 222でHbA1c 5.7%というと、そんな悪いコントロールではないと 思います。欲を言えば、食後血糖値を200以下にすることで冠 動 脈疾患などの大血管障害はより予防効果が大きいかとは思いますが、今 の状態ではインスリンに換える必要はないと思います。
もし薬物療法に手を加えるとしたら、ベイスン0.2mg錠を使っ ている場合は0.3mg錠にアップしてもいいかもしれません。また 心機能に問題がないのなら、アクトスを追加するという手も あるかと考 えます。それからもし体重オーバーなら、運動して減量す ることでインスリン抵抗性を改善させたら、今の薬のままで今よりもさ らに食後血糖値を抑えられるんではないでしょうか?

【質問者】
お忙しいとこわざわざ回答有難うございます。            質問で脱字などあり申し訳ございません。
体重は59キロで2キロほど少ないです。インスリン抵抗性の方が強いので使いたいが、心臓疾患があり、インスリン抵抗性のビクァナイト系は良いとおもいますが副作用で難しいです。
僧房弁閉鎖不全で4度で、運動すればがくんと下がる過去のこと、いまは出来ません。


 

<質問06 2006年09月>
【質問者】

ヘモグロビンA1Cが過去2〜3年ずーと7.5〜8.5が続いています。薬はアマリール朝夕メバロチン夕食後アクトス朝食後メデット朝夕食後ベイスン朝昼夜です。病院ではインスリンに切り替えることを言われていますがインスリンは大変と聞いているので踏み切れません。インスリンにすべきでしょうか66歳男です、肺気腫も患っています。

【回答:赤池】
HbA1cが6.5以上の状態で、それがずっと続いていると、神経症・網膜症・腎症の三大合併症が出てくる可能性が非常に大です。また脳梗塞や心筋梗塞などの大血管障害のリスクも高くなります。こういった合併症を出さないためにも、速やかにインスリン療法を開始する必要があると思います。現在は合併症を出さないために、早期のインスリン治療開始が一般的となっています。
糖尿病の内服薬も今はずいぶん種類が増えてよくなりましたが、アマリール・アクトス・メデット・ベイスンというフルコースの使用でHbA1c 8前後となると、これ以上よくなる可能性は低いと思われます。インスリンに切り替えるのが最善ですし、主治医としては当然インスリン治療を勧めることになります。

【質問者】
早々の返事ありがとうございます、もうひとつ伺いたいことがありました。尿中微量ALBが94,2ですが腎機能の値らしいのですが数値から見て合併症が出ているのですか?現在国立医療センターに通院していますHDLコレステロールが74LDLコレステロールga157です。

【回答:赤池】
通常の尿タンパク試験紙では検出できない程度の微量アルブミンを検出することは、糖尿病性腎症における蛋白透過性亢進を早期に把握できるということで意義があります。通常、30mg/g・Crが一つの指標とされ、これを超えると顕在的病変が疑われますが、1回の検査だけで判断するのは難しいです。
尿タンパク試験紙法では検出感度が悪く、尿中アルブミン量が健常者の10〜20倍になってはじめて検出されてきます。しかし実際にはアルブミン微増の時期がかなり長期間続くと言われていて、この時期ならまだ糖尿病の厳重なコントロールにより腎病変を改善させることがことができるとされています。○○さんもこの時期である可能性が高いと思われますので、早急にHbA1c を6.5未満にする治療が必要だと思います。
なお脂質に関しては、LDLコレステロール(悪玉)をできれば120以下に、悪くても140以下にはコントロールしないと大血管合併症(脳・心血管疾患)を起こしやすくなります。

【質問者】
お忙しいにもかかわらずいつも早くのお返事ありがとうございます。実は私ではなく主人のことですが、一向に言うことを聞かず合併症の恐ろしさも気にせずインシュリンを勧められているにもかかわらずインシュリンになるなら病院(東京目黒の国立医療センター)を変えるといっています。食事療法もせず勝手にしています。透析にでもなれば私が看病しなければならなくなると思いますのでご相談いたしました。ありがとうございました。

 


 

<質問05 2006年05月>
【質問者】

こんにちは、よろしくお願いします。最近、特に症状はないんですが、年令も40に近づき、なんとなく糖尿病が気になりだしたのでHbA1cの検査をしたら4.6で医師からは問題ないと言われました。その後の直近(昨日)のHbA1cは4.5でした。
その後自分で尿糖試験紙で時々ためしたら、少し尿糖が降りる時があり、心配になって糖負荷試験を受けてきました。
結果は
負荷前  103
30分後  138
60分   141
90分   161
120分   162 
と2時間後に140以下にはならずグラフで見るとだらだら上がり続けてるように見えます。もし3時間後を測定したら、さらに上がってるかもしれません。これを見られてどのように判断されますか?
医師はHbA1cが低いから大丈夫といわれたんですが、いろいろHPで調べたら負荷2時間後がどうしても気になり、境界型糖尿病のような感じです。それと普通は1時間後にピークになることが多いのですが、私の場合はそうではない感じです。
あと試験中のインスリンの分泌がストレスで影響を受けることはありますか?家庭でのストレスが多くさらに前日に多量の尿糖が出たショックで気がめいっていました。今回は5回も採血したのでものすごくストレスを感じました。
さらに糖負荷試験の2週間後、約4kg減量し、自宅で自己血糖測定による糖負荷試験をしてみました。砂糖75gを炭酸水で溶かしてそれを飲みました。結果は
負荷前  97
30分後 175
60分後 214
90分後 181
120分後 147
160分後  79
全く違った結果でした。60分後の200超えは血の気が引きました。砂糖を飲んだとはいえこんなに再現性のない数値になってしまいました。改善しないのは、抵抗性が改善してもインシュリンの量が少ないためなのでしょうか?身長174で78kgから74kgに落としました。
あと自分のインシュリンの限界を確かめたくて
昼食後2時間の血糖値が163でその時点で砂糖を30g摂取し
その30分後 196
60分後 174 この時点でさらに砂糖を38g摂取
90分後 167 
120分後 130
180分後  99
自分で野勝手な判断で200前後に限界点があるのかなといいように解釈してしまいました。すみませんがこれらの結果からどのように判断されますか?よろしくお願いします。

【回答:赤池】
まず、HbA1cが5.8%未満ですから、病院で言われたように大きな問題はありません。kumamotostudyという臨床試験で、HbA1cを6.5%未満にすることで糖尿病による細小血管障害をかなり予防できることが判明しました。しかし、6.5%未満の人であっても、血管合併症が皆無になるわけではありません。糖尿病による影響をほとんどなしにするためには、HbA1cを5.8%未満にすることが重要です。この点から見て、現在の数値は問題のない値です。

 最近、HbA1cがあまり高くなくても、1日の中で食後の高血糖がきちんと抑えられないと、やはり血管合併症の進行につながるおそれがあると言われています。そのために、75gOGTT(ブドウ糖負荷試験)という検査が重要になります。moccaさんの場合、食後の血糖が180未満なので特に問題はないと考えます。しかし2時間値が境界域(162mg/dl)にあたるため、IGTと判断されます。IGTというのは、簡単に言えば「糖尿病予備軍」ですが、現在の数値を見る限り糖尿病移行へのリスクが高いとは言えません。

 あと自分で行った糖負荷試験ですが、ブドウ糖を使用しておらず、正確なデータとは言い難いと思います。検査前日の食事や運動・喫煙などは糖代謝に影響を与えます。やはり糖負荷試験を行う際には、きちんと病院で行った方がいいでしょう。また、血糖値と同時に血中インスリン検査(IRI)を行うことで、なぜ自分がIGTになっているのかを推定できると思います。すなわち、インスリン分泌能の指標や抵抗性の指標を計算することで、膵臓からのインスリン分泌が悪いのか、それともインスリンの働きが悪くなっているのか、その双方か、というのがある程度わかるわけです。ただ、その結果がどうであれ、現在は薬物治療が必要な状態ではありません。生活習慣の改善をはかり十分な運動をしていれば、糖尿病への移行は十分予防できると考えます。

【質問者】
ありがとうございます
もう一つ質問なんですが、私の場合、遺伝的にインシュリンの量が少ないタイプなのか、それともインシュリンの量は充分で抵抗性があるタイプなのか、どちらを予想されますか?ちなみに糖負荷でインシュリンは測定していません。直近のコレステロールは230、中性脂肪は150と少し高めで身長174で76kgです。よろしくお願いします。


<質問04 2005年11月>
【質問者】

初めましてお忙しいところにすみません。今年の10月19日に会社の健康診断がありました。結果が戻ってきて気づいたのですがHbA1cの数値が年々上昇していたのです。基準値以内でしたのであまり見ていなかったのですが平成15年では5.3で16年が5.4そして今年が5.7でした。基準値が4.3?5.8というのでこのままでは来年は5.8もしくはそれ以上ではないかという不安にかられましたので相談しました。この数値は運動とかですぐに下がるものでしょうか?運動不足は否めませんので歩くのを始めましたがどうでしょうか?上がりやすく下がりやすい項目なのかまたは上がりやすくて下がりにくいとかいかがでしょうか?お願いいたします。

【回答:赤池】
最近「メタボリックシンドローム」という言葉をしばしば耳にするようになりましたがご存知でしょうか?内臓脂肪蓄積の指標としてウエスト径が男で85cm以上、女で90cm以上あれば内蔵肥満の要注意状態です。これに加えて中性脂肪(トリグリセリド)が高いとか、血圧が高いとか、血糖値が高いなどの条件が重なると、りっぱなメタボリックシンドロームと診断されます。これは一昔前は「死の四重奏」と言われ、動脈硬化のリスクが非常に高い、危険な状態であるわけです。
あなたのHbA1cは現在5.7ということですが、これは自覚されている通り基準値上限の値ですね。この値で、さらに肥満(ウエスト径 85以上)や高脂血症、高血圧があった場合、これはそれぞれの程度がかなり軽いものであったとしても、重なっていれば要注意状態です。だから、他の危険因子が一つでもあるのなら、糖負荷試験(75g0GTT)をお勧めします。これによって、はたして今の自分が「糖尿病予備軍」といえる状態なのか、もし予備軍ならば「自分の膵臓からのインスリン分泌が悪くなっているのか」それとも「インスリンはちゃんと分泌されているんだけど、それが効きにくい状態(インスリン抵抗性の増大と言います)になっているのか」がわかります。この結果によって対策法も異なってきます。
なんだか難しい説明になってしまいましたが、他の危険因子が一つでもあるのなら、とにかく最寄りの病院で75g0GTTをされることが最善かと思いま す。今の結果だけで「予備軍」と判断することは無理があります。

【質問者】
さっそくのご返事ありがとうございます。自分は32歳で160センチ体重が57.5キログラム・ウェストは80〜82です。去年の健康診断ではトリグリセライドが156で今年は注意したせいか116まで落ちてくれました。しかし先生の話では危険因子があればって事なので負荷検査を受けてみます。


<質問03 2005年10月>
【質問者】

突然のメールお許し下さい。私は東京に住んでいるのですが、ちょっとお話をお伺いしたいと思いメール致しました。子供のことなのです。今、1歳6ヶ月になるんですが、この7月に風邪を引いて以来、イオン飲料を水代わりのように飲ませてきました。10月19日の歯科検診で砂糖の量を聞き、すぐ止めて下さいと言われ、それからは水にかえてますが、3ヶ月間、毎日飲ませてきたものですから糖尿病になっていないか心配です。症状自体はないのですが、尿が臭いような気がします。これは、毎日ではないのですが、大人でも食べたものの臭いがするときがありますよね。主人は心配ないと言っていますが、体が小さいだけに心配しております。一度、診てもらったほうが良いのでしょうか?

【回答:赤池】
メールを拝見致しました。明確な回答になっていないかもしれませんが参考にして下さい。糖尿病には2つのタイプがあります。肥満とかカロリー過剰が誘因となって発症する2型糖尿病は遺伝的要素が強く、早くても思春期前頃から発現するのが通常です。また自己免疫反応、あるいは原因不明で発症する1型糖尿病の場合は、乳児期も含むどの年代の子供でも発症します。
お子さんは1歳6ヶ月ということで、糖分摂りすぎによる2型糖尿病の発症は上記の如く可能性が低いと考えます。私は内科医なので小児に関してはよくわかりませんが、1歳6ヶ月の幼児が2型糖尿病を発症したというのは聞いたことがありません。しかし一度、小児科受診して尿検査だけはしておいてもいいかと思います。血糖値が170〜180mg/dlを越えてくると尿中に糖が出てきますから、糖尿病の可能性があるわけです。ちなみに糖尿病を発症して高血糖になると、飲料の摂取が増え尿量が増加します。
また1型糖尿病の場合は乳児期や幼児期にも認めますが、これは糖分の過剰摂取や肥満に関係なく起こり、発症を防ぐ方法はありません。

【質問者】
丁寧な説明ありがとうございました。インターネットで調べても、ダラダラと書いてあって、読んでも解らない部分多く困ってました。先生の説明でよく解りました。飲料増加・尿量増加は、乳児の頃から多いような気がします。風邪の時に血液検査をしてもらい、その時は何もなかったので、飲み過ぎなのかもしれません。乳児のころはミルクが足りず、ミルク適量+湯冷ましで普通の子の1.5倍飲んでいました。今でも、良く食べます。
でも、だいぶ安心することができました。念のため、近いうちに一度、小児科医にかかってみようと思います。本当にありがとうございました。


<質問02 2005年6月>
【質問者】

先日の人間ドックで血糖値75 尿糖? HbA1C6.7%で糖尿病の疑いありと診断されました。中性脂肪36 体脂肪15.8% やせすぎ血圧低め。それでも糖尿病になる可能性あるんでしょうか?

【回答:赤池】
ドックでの空腹時血糖値は75mg/dlと高くありませんが、詳しい糖負荷試験(75g OGTTという検査)はされていないようなので、この検査を受けることをお勧めします。また眼科を受診して糖尿病性網膜症がないかどうかを調べる必要もあります。
ただHbA1cが6.7%という結果からみて、既に糖尿病である可能性は非常に高いと考えられます。できるだけ早く、最寄りの内科と眼科を受診された方がいいと思います。

【質問者】
ありがとうございます。前回のドックで眼底検査異常なし。本日糖負荷試験(時間をおいて4回採血)し、それも異常なし。それでも糖尿病である可能性ありますでしょうか?

【回答:赤池】
糖尿病特有の症状(口渇・多飲・多尿)などがなく、糖尿病性網膜症も認めず、しかも糖負荷試験で正常型(空腹時110未満かつ負荷後2時間値140未満)であったとするならば糖尿病の可能性はまずないと思います。
でもそれならば、HbA1c 6.7%という結果と矛盾します。一般的にはHbA1cが6.5%を越えていれば、まず糖尿病だと判断します。この結果で糖負荷試験(75g OGTT)が正常型であるとは考え難いです。6.7%っていうのはHbA1cではなくて、HbA1(基準値5〜8%)の値ではないでしょうか? HbA1cというのは過去1〜2ヶ月の血糖レベルを反映する指標で、HbA1cが6.7%であるなら過去1ヵ月間の平均血糖値は少なくとも130〜140mg/dl程度にはなるはずで、恐らく食後は高血糖になるだろうから糖負荷試験が正常型になるとは思えません。
とりあえずHbA1cの再検査が必要かと考えます。また糖負荷試験(75gOGTT)を施行されたようですが、この時に血中インスリン検査はされているでしょうか?血中インスリン濃度を同時に測定されていたら「インスリン分泌能」とか「インスリン抵抗性」という指標がわかり、よりはっきりしたことがわかります。糖負荷試験をされた病院でHbA1cを再検の上、判断を仰ぐのが最善かと思います。


【質問者】
ありがとうございます。担当ドクターもおかしいと首をかしげてました。来月22日に念のため再度HbA1cの検査をすることになりました。あと、インスリンの検査は特にしてません。とりあえず食生活にはさらに気をつけようと思います。


<質問01 2004年10月>
【質問者】
赤池循環器消化器内科担当先生へ
初めてメールで失礼をお許しください。
現在糖尿病で治療していますが、血糖値は140〜160位ですがHbAc1が7.8〜8.3と高く、この状態がここ6ヶ月続いています。投薬は、ダオニール2.5mgを朝2錠、夕食後2錠服用しています。主治医はここ3ヶ月毎回インシュリン療法に変更した方が治癒が早いといってくれていますが、踏み切れません。はたしてインシュリン療法が良いでしょうか。
その他に治療中の病気は、
(1)慢性ぜんそく(テオドール100、ムコダイン)
(2)痛風(ザイロック)
(3)心臓病(ニトロールR、フランドルテープ)などの治療をしています。
ちなみに年齢69歳、身長170cm、体重71Kg(75kgからダイエット中)です。たばこは30年前にやめ、アルコールは6ヶ月前からやめました。以上、ご多忙中の先生にお願いして申し訳ありません。宜しくお願い申し上げます。

【回答:赤池】
お返事遅くなりました。メールを拝見したところ、ダオニール10mg/日も服用されていてHbA1c 8%前後であり、良好なコントロールとは言えないと思います。最近では、ダオニールならば5mgまで増量してコントロールできない場合、他の治療法を考えるような傾向になっています。従って主治医の先生が言うように、できるだけ早くインスリン療法を開始するのが最善かと思われます。インスリン治療というのは合併症の発症や進展を抑えるために早期に開始するというのが最近の考え方であり、最後の手段と考えるのは間違いです。
またダオニールのようなスルホニル尿素剤の場合は、使用を続けているうちに段々効きが悪くなるという現象が多々見られます。だからダオニールをいったん中止してインスリン治療を開始し、良好なコントロール(HbA1c 6.5%未満)が得られるようになって、しかもインスリン使用量がさほど多くなければ再びダオニールに戻すことできるかもしれません。
とにかく主治医の指示に従って早期にインスリン治療を開始し、一度膵臓を休めてやるというのがいいのではないでしょうか。