よくわかる糖尿病講座
糖尿病とは? 低血糖とは? 三大合併症 経口血糖降下薬について インスリン製剤の基礎知識 SMBG(血糖自己測定)とは Sick day
 
  1.低血糖とは?  
   
  2.低血糖症状とは?  
   
  3.低血糖を起こしたときの処置  
   
  4.低血糖状態はどんなときに起こるのか  
   
  5.低血糖が起きたら、次の診療時に主治医に必ず相談しましょう  
   
  6.低血糖予防  
   
     
 
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ステップB 低血糖とは(2)

3.低血糖をおこしたときの処置
1)低血糖の症状を感じたら、ただちに
■砂糖10〜25gを飲む。(砂糖のパック1〜2袋、角砂糖(1〜2個)
または、
■それに相当するジュース1缶を飲む。(だいたい1缶で10〜15g前後)
または、
■医院で渡しているブドウ糖は1袋10gです(まず1〜2袋摂取)

2)できるのであれば、砂糖はぬるま湯に溶かして飲んだほうが効果が現れるのが早いです。

3)10〜15分経っても症状がおさまらないときは、もう一度同じ量を飲んでください。

4)意識が無いときは、医者に連絡を取り救急車を頼みます。ブドウ糖の注射や点滴が必要です。家族にも日頃から低血糖について説明しておくことが大切で、自分では対処できないときには、家族にきちんと対応してもらう必要があります。

5)自己血糖測定をしている患者さんは、糖分を取った後ただちに、血糖測定をしてみてください。

6)インスリン注射や他の薬と一緒にαグルコシダーゼ阻害剤(ベイスン)を飲んでいる患者さんは、砂糖ではだめなので、必ず医院で渡したブドウ糖を取ってください。(ベイスンは糖の腸からの吸収を遅らせる薬なので。)

7)症状がなくなるまで、しばらく安静にしています。

 低血糖は決して我慢してはいけません。特に自動車を運転中、あと少しで到着と思っても、その場ですぐ車を寄せ糖分を取ってください。緊急事態なので他の全てのしていることを止めて、糖分を取ってください。

4.低血糖状態は、どんなときに起こるのか?
■食事の時間が遅れたとき。また食事を抜いたり、食事量が極端に少なかったとき。
■空腹時に運動をしたり、空腹時以外でも激しい運動をしたとき。
■インスリンを指示されているより多く注射したとき。
など、食事、運動、インスリン注射のバランスが崩れたときに出現します。

5.低血糖がおきたら
 今まで起こらなかったのに、急に頻回(例えば毎日とか2〜3日に一回とかに)が起こったときには、予定より診察を早めてそのことを主治医に話しに来て下さい。体の調子により、必要な薬の量や、インスリンの量は変わることがあり、その調整をしてもらわなければいけないかもしれません。

決して自分で勝手に薬やインスリンの量を変えてはいけません。

6.低血糖予防
1)食事は時間を規則正しく、量も多すぎたり少なすぎたりならないように気をつけます。いつも決まった時間に低血糖を起こす場合は、あらかじめ間食の時間を取っておきます。

2)食事が遅れたり、動く量が多すぎたときは、余分に少し間食をします。

3)運動は食事前に行うと低血糖を起こしやすいので、なるべく食後に行うようにしてください。

4)指示されているインスリンの量、注射時間を正確に守ってください。

5)下痢や嘔吐(シックデイ)の続くときは、医院に来て血糖を測定してください。低血糖や高血糖が起こりやすいです。

6)夜間の低血糖については糖分だけでなく、たんぱく質も取るようにしてください。朝までにもう1回低血糖にならないように、ゆっくり吸収されて血糖値を維持するためです。(チーズとか牛乳。)

7)飲酒のときや、ある種の血圧の薬や不整脈(β遮断薬:テノーミン、ケルロングなど)の薬を飲んでいるときは、低血糖になりやすく症状も自覚しにくいので注意してください。

 低血糖はどこで起こるかわからないので、常に砂糖やブドウ糖を持つ癖をつける。
ペットシュガーや角砂糖など、ポケットやカバンの中、机の引き出し、車の中などいろんなところに常備しておくのもよいでしょう。
 

ステップC 三大合併症へ

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赤池循環器消化器内科