よくわかる糖尿病講座
糖尿病とは? 低血糖とは? 三大合併症 経口血糖降下薬について インスリン製剤の基礎知識 SMBG(血糖自己測定)とは Sick day
 
  ○三大合併症とは  
   
  1.糖尿病網膜症  
   
  2.糖尿病腎症  
   
  3.糖尿病神経障害  
   
  4.まとめ  
   
     
 
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ステップC 三大合併症(2)

2.糖尿病腎症
 腎症は、血管に富んだ臓器で、生命を維持するのに欠かせない『重要な働き』をしています。糖尿病による高血糖状態が長く続くと、腎臓の血管が障害され、その働きが徐々に低下していき、これを放置していると最終的には腎臓がほとんど動かなくなって『腎不全』となり『透析治療』なしでは、生命を維持できなくなります。

糖尿病性腎症による透析患者数は2011年末で10万7985人
新規透析導入者は16,971人で、原因疾患の第1位!!


★腎症の発症、進行を食い止めるには??
血糖コントロール、血圧の管理、摂取たんぱく質量の制限が、腎症の治療の『カギ』となる!
たとえ糖尿病腎症を発症しても、早期に発見し適切な治療を行えば、進行を抑えることは十分可能です。そのためには、尿検査は欠かせません。
※定期的な尿検査で早期発見、早期治療を始めることが大切です!

3.糖尿病神経障害
糖尿病が原因で、神経が障害される病気で、脳や脊髄のような中枢神経を除く手足などの末梢神経障害をいいます。
『手足の痺れや痛み、立ちくらみ、発汗異常、便秘、下痢、排尿障害』などを始め、全身に様々な症状が現れます。
 合併症の中でも、頻度が高く、しかも比較的早いうちから症状が現れるのが特徴です。進行すると痛みを感じなくなるため、ちょっとした傷から『壊疽』を起こしたり、『無痛性心筋梗塞』を起こします。

■糖尿病神経障害は、まずこのような症状から始まります!
・安静時や睡眠中によく足がつる。
・手足がしびれたり痛む。
・手や足先が鈍感になり、ほてったり、冷たく感じる。

■これが糖尿病神経障害だ!!


 合併症の自覚症状は初期にはまったくないか、きわめて少なく、しかも『今日治療を始めたから、明日から治り始める』というものでもないのです。向こう何年か進行する場合があるので、今すぐ治療を始めましょう。
 何か気になる症状があれば、例えば「足の痺れや、神経痛くらい大したことはないだろう」などと自分で勝手に判断しないで、すぐに医師に相談してください。


■足のケアを!!
・きちんと足にあった靴を選びましょう。
・毎日足をよく観察し、清潔に保ちましょう。
 タコや赤くなったりしているところがあれば、医師に見せましょう。
・爪は正しく切りましょう・
・足の傷は医師による治療を受けましょう。
・運動すると足の痛みがひどくなる人、また逆に痛みを感じない傷があるときには直ちに医師に申し出てください。
・「足のお手入れ」について、療養指導士の看護師さんの指導を受けてください。

4.まとめ
(1)糖尿病の合併症を防ぐために最も必要なのは、
「血糖コントロール!!」
血糖を正常状態にコントロールしていれば、たとえ糖尿病があっても合併症を予防することが出来ます。

(2)されに脳梗塞や心筋梗塞を引き起こす大血管障害予防のためには「血中脂質と血圧コントロール」も必要です。

(3)『肥満』は、糖尿病と密接な関係があり、血糖を下げる唯一のインスリンというホルモンの働きを悪くします。
(4)『喫煙』についても、動脈硬化の危険因子となり、特に足病変のある糖尿病患者さんでは、リスクが高くなります。タバコに含まれるニコチンは、血管を収縮させたり、傷めたりして血流をいっそう悪くします。禁煙を心がけましょう。

 
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赤池循環器消化器内科