【検査75gOGTT】とは、ブドウ糖負荷試験のことです。糖尿病が疑われている人に、糖尿病かどうかを確定診断します。

毎月採血してチェックしているHbA1c。今月の結果、あなたはどこになるかな?

高尿酸血症、高血圧、 肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血圧・ 高尿酸血症、高血圧などについて。

 
 

生活習慣病 (1) 肥満 

近年、非常に問題となっているのは、肥満の中でも原発性肥満の増加です。肥満の場合の95%以上は、この原発性肥満であると言われています。この原因は現代の食生活、運動不足が関与していますし、この事により肥満を代表とする「生活習慣病(成人病)」を増加させているのです。

1.肥満と肥満症の定義
肥満  ・・・・脂肪細胞が過剰に蓄積した状態
肥満症 ・・・・肥満に起因ないし関連する健康障害を合併するか、臨床的にその合併が予測される場合で、医学的に減量を必要とする病態

2.肥満の判定
1番目に行うのは、肥満の判定です。身長あたりの体重指数は下記のもとに判定します。
 BMI=体重(kg)/ 身長(m)2
BMIが25以上を肥満と判定します。

3.肥満症の診断
BMIが25以上の肥満の方全てが医学的に減量を要する状態とは限りませんが、肥満に関連して、下記に示す健康障害を有する肥満の方を肥満症と診断します。
・糖尿病・耐糖能障害
・高血圧症
・高尿酸血症・痛風
・脂肪肝
・変形性関節症、腰椎症などの整形外科疾患

4.肥満症は合併症を伴いやすい
肥満者は標準体重の人に比較して多くの生活習慣病を合併しやすく、そのため、減量が必要となります。しかし、減量は標準体重を目指さなくても、肥満した現在の体重の5〜10%減量すれば合併症は改善されるということが医学的にわかってきました。これは肥満した脂肪細胞から、糖尿病に悪影響を及ぼすTNF-α(インスリン抵抗性)や高血圧の原因となるホルモン(レプチン)が分泌されていたためで、5〜10%減量すれば、このホルモン分泌が正常化されるからです。


5.肥満のタイプ

【りんご型肥満】(上半身型肥満) 【洋なし型肥満】(下半身型肥満)
内蔵脂肪型肥満
おなかの中の内臓周辺に脂肪がつくタイプの肥満で、生活習慣病との関わりが大きいとされています。男性に多く、女性は更年期以降に増加します。
皮下脂肪型肥満
皮膚の下に集中して脂肪がつくタイプの肥満で、お尻・太もも・下腹部がふっくらとしていて若い女性に多いタイプでです。

6.2種類の脂肪細胞
脂肪細胞には作用の異なる白色脂肪細胞と褐色脂肪細胞の2種類があります。

白色脂肪細胞 ・・・・全身に存在し、中性脂肪としてエネルギーを蓄積する。

褐色脂肪細胞 ・・・・過食による余剰エネルギーを熱として体外に放散させる大切な役割を担っている。この細胞の働きが鈍くなると、エネルギーが蓄積しやすくなり肥満となる。

※現在、多くの研究から褐色脂肪細胞の機能低下が肥満の成因の一つと目されています。


7.ダイエットしても痩せない理由
最近、肥満要因には肥満遺伝子によるもの、生活習慣によるものもあり、ダイエットしても個人差がでることがわかってきました。主要肥満遺伝子3種の特定と機能解明することにより、体質にあった効果的なダイエットをすることができるのです。

8.肥満遺伝子ってどんなもの??
■β3―アドレナリン受容体遺伝子
β3−アドレナリン受容体は褐色脂肪組織と白色脂肪組織にだけ存在します。人でこの受容体が機能不全になると、肥満の一因となる遺伝子異変が報告されています。この変異遺伝子タイプを持つ人は、内臓脂肪型の肥満になりやすく、基礎代謝量が標準タイプの人に比べて1日あたり当200kcal近く低下します。(代謝が200kcal鈍って太りやすい)日本人では、34%の人が持っているといわれています。つまり日本人の3人に一人は他の人に比べて太りやすく、痩せにくいということです。

■UCP1
UCP1は、交感神経が興奮した時に褐色脂肪組織における熱産生の中心的役割を果たしています。この変異遺伝子タイプを持つ人は肥満になりやすく、基礎代謝量が標準タイプの人に比べて1日当たり100kcal近く低下します。(太りやすい)

■β2―アドレナリン受容体遺伝子
この変異遺伝子タイプを持つ人は、痩せやすく、基礎代謝量が標準タイプの人にくらべて1日当たり200kcal近く上昇します。(痩せやすい)

 例えば、β3アドレナリン受容体遺伝子とβ2アドレナリン受容体遺伝子の変異型を併せもつ人では両方の効果が相殺され(±0kcal)、β3アドレナリン受容体遺伝子とUCP1を併せもつ人では加算されるということになります(+300kcal)