【検査75gOGTT】とは、ブドウ糖負荷試験のことです。糖尿病が疑われている人に、糖尿病かどうかを確定診断します。

毎月採血してチェックしているHbA1c。今月の結果、あなたはどこになるかな?

高尿酸血症、高血圧、 肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血圧・ 高尿酸血症、高血圧などについて。

 
 

生活習慣病 (2) 高血圧 

1.血圧とは
血液が流れる際に、血管の内側にかかる圧力のことをいいます。
(1) 血圧値は、心臓から送り出される血液の量(心拍出量)と、太い動脈に 血液が流れていこうとするときに起こる抵抗(血管抵抗)によって決まります。

(2)血圧には次の二つの値があります。

 


2.高血圧とは
収縮期と拡張期の血圧を測定して、どちらか一方、または両方が基準値よりも高く、その状態が慢性的に続くことをいいます。

 

<降圧目標>

  診察室血圧
(mmHg)
家庭血圧
(mmHg)
75歳未満の成人・脳血管障害患者(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞なし)・冠動脈疾患患者・CKD患者(蛋白尿陽性)・糖尿病患者・抗血栓薬服用中 130/80mmHg未満 125/75mmHg未満
75歳以上の高齢者・脳血管障害患者(両側頸動脈狭窄や脳主幹動脈閉塞あり、または未評価)・CKD患者(蛋白尿陰性) 140/90mmHg未満 135/85mmHg未満
75歳以上で降圧目標が異なる他疾患合併時には、忍容性があれば130/80mmHg未満を目指す


■JSH2019の主な変更点

  • 75歳未満の降圧目標を130/80mmHg未満に変更
  • 75歳以上の降圧目標を140/90mmHg未満に変更
  • 75歳以上で降圧目標が異なる他疾患合併時に忍容性があれば130/80mmHg未満を目指すよう変更
  • 冠動脈疾患の降圧目標を130/80mmHg未満に変更
  • 微量アルブミン尿、蛋白尿を合併しない糖尿病では、第一選択薬をRA系阻害薬、Ca拮抗薬、利尿薬に設定
  • 高齢者の運動に、転倒リスクを考慮した通常の速さでの歩行を推奨
  • フレイル、要介護、エンドオブライフにある高齢者の降圧治療を記載
  • 高血圧管理の向上に向けた取組と今後の展望を記した第14章を追加

 

※診察室血圧とは、文字通り病院などの医療機関で測定した血圧を言います。医療機関で測定した場合、少しですが血圧の数値が上がることが分かっています。ガイドラインでは、医療機関で測った血圧が140/90mmHg以上の場合に高血圧と定めていますが、家庭で測定した場合は135/85mmHg以上が高血圧の診断基準となります。


▽血圧が上がる直接的な理由とは
(1)血管が硬くなり、広がりにくくなること!!(血管抵抗の増加)血管が硬く細くなると血液を送り出すのに強い抵抗がかかり、血圧が上昇する。

(2)血液の量が多くなり過ぎること!!(心拍出量の増加)血管の内側に強い圧力がかかり、血圧が上昇する。


3.高血圧になる原因は

▽高血圧には2種類あります。
(1) 本態性高血圧・・・高血圧の9割以上を占め、原因は特定できないが高血圧になりやすい遺伝的体質に加えて、塩分の多い食習慣、肥満、喫煙、 ストレスなど、さまざまな環境因子が関係していると考えられています。

(2) 二次性高血圧・・・血圧を上げる他の病気があるために「腎臓や副腎、甲状腺などの病気や血圧調整に関係するホルモンの異常、神経や血管の異常」などが原因となって起こる。しかし、原因となる病気を治すことで血圧は下がる。

4.高血圧はなぜいけないの
軽度の高血圧では、これといった自覚症状がないため、そのまま放置していると動脈硬化が進行して血液の流れが悪くなったり、血栓(血のかたまり)ができやすくなります。

・・・など、生命を脅かしたり、身体に障害を残すようなさまざまな合併症が起こすことから高血圧は別名『サイレント・キラー(沈黙の殺し屋)』とも呼ばれています。

▽糖尿病の方は・・・40〜60%が高血圧を合わせ持っていると言われており、(これは糖尿病でない人の約2倍!!)年齢が比較的、若いうちから血圧が上がり始めることが多く、罹病期間が長い人が多いため上記に述べた合併症の現れる頻度がさらに高くなります。

つまり、高血圧がいけないといわれるのは、こうした合併症を引き起こす危険があるからです。


5.治療法
(1)基本となるのは、食事・運動療法のライフスタイル(生活習慣)の改善です。
※ 減塩、減量
※ 運動不足の解消(肥満の解消)
※ 過度のアルコール摂取を控える
※ 禁煙
※ ストレスをため込まない
・・・など、日常生活の中のさまざまな環境因子を減らし高血圧の進行を防ぎましょう。

(2)薬物療法
基本的なライフスタイルの改善を行っても血圧が下がらない場合は、降圧剤が処方されます。ただし、降圧剤を服用していても基本的な治療は継続して行う必要があります。降圧剤には、いくつかの種類があり、病状に応じて処方されます。それぞれ特徴があり、服用の注意点、副作用などをよく把握し、正しく飲み続けましょう。


6.降圧剤の種類

  特徴
Ca拮抗薬 血管を拡げて血圧を下げます。
ARB アンジオテンシンUの作用を抑えて血圧を下げます。
ACE阻害薬 血圧を上げる物質(アンジオテンシンU)を作らないように血圧を下げます。
利尿薬 尿を出すことによって血管の中を流れる水分を減らすと同時に尿と一緒にナトリウムを排出させます。
β遮断薬 心臓の働きを抑えて血圧を下げます。
α遮断薬 血管の収縮を抑えて血圧を下げます。

※Ca拮抗薬はグレープフルーツジュースと一緒に飲むと効き過ぎる場合があるので気をつけましょう。薬は、コップ1杯くらいの水か湯冷ましで飲むのが基本です。


7.薬を服用するポイント
▽自分勝手に薬の服用を中止すると危険!!
一時的に血圧が下がったり、自覚症状がないからといって、自分の判断で服用を止めてしまうと、血圧は再び上がってしまいます。また、薬の中断や飲み忘れにより、血圧の上下が繰り返されるとかえって血管を傷つけることになるので、血圧を良好な状態に保つためにも決められた回数を継続して毎日飲む必要があります。
現在の降圧剤は一日一回服用のものが推奨されており、ゆっくり時間をかけて降圧を図るようになっています。なので、血圧が高いときだけに服用するものではありません。

▽薬の飲み忘れを防ぐ!!
薬を飲み忘れてしまうような場合は、毎日の習慣に関連付けて服用するとよいでしょう。例えば、新聞の朝刊、夕刊を読む時や歯磨きの後、毎日観ているテレビ番組が始まった時、携帯電話のアラーム機能を使ったりなど。

▽自己管理が大切!!
高血圧も糖尿病もコントロールすることが大切です。せっかく、生活習慣の改善で血圧が下がったとしても、元の生活に戻してしまえばまた血圧は上がり、高血圧の薬も高血圧の原因そのものを治すわけではありません。ですから自分自身の生活管理がとても重要なのです。

『あせらず、気長に、治療を継続することが大切です。』