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高尿酸血症、高血圧、 肥満、非アルコール性脂肪性肝炎(NASH)、高血圧・ 高尿酸血症、高血圧などについて。

 
 

生活習慣病(3) 高尿酸血症

【1.高尿酸血症とは】
 血液中の尿酸値が持続的に高い状態をいいます(尿酸値が7.0mg/dl以上で診断される)。この状態を放置していると、尿酸が血液中に溶けきれなくなり、関節などに針のような形をした尿酸の結晶が蓄積します。すると体内の白血球が結晶を異物と認識し、激しい痛みを伴った炎症を起こします。これを「痛風」といいます。

では、なぜ尿酸が増えるのでしょうか?
▽尿酸とは
体内の新陳代謝によって生み出される物質で、尿酸の原料になるのは「プリン体」です。プリン体は生物の細胞の核に含まれる成分で、食事として体内に入って来たり、また食事とは無関係に体内で作られたりしています。

※食事・・・プリン体を多く含む食品を摂取する事で増える。
※遺伝子の分解・・・古い細胞が破壊されるときには、遺伝子が分解されプリン体が放出される。
※急激なエネルギー消費・・・急激に大量のエネルギーを使うと、燃えかすとしてプリン体から尿酸が生成される。

  余分なプリン体は肝臓で分解され尿酸となり、作られた尿酸は腎臓を経て尿として排泄されますが、尿酸が過剰に作られたり(産生過剰)、尿酸の排泄が悪くなる(排泄低下)と、体内の尿酸が増えて血液中の尿酸値が高くなるわけです。

【2.高尿酸血症になりやすいタイプとは】
※活動的で、仕事も遊びも一生懸命な人
※大食、多飲、肥満気味の人
※過度のアルコールを摂取する人などに見られる。

 また99%が男性に起こり、女性は低い傾向にあり、閉経後に少し高くなります。女性に痛風が少ないのは、女性ホルモンが腎臓からの尿酸の排泄を促しているためだと考えられています。最近では痛風の若年化が進み、30代で発病する人がもっとも多くなっています。

【3.高尿酸血症はなぜいけないの】
高尿酸血症で代表的なものといえば「痛風」です。主に足の親指の付け根に激しい痛みを伴う発作を引き起こします。しかし、怖いのは痛風だけではありません。高尿酸血症は尿酸の代謝異常が原因で起こる「全身性の病気」であり、放置していると痛風発作だけでなく腎臓の病気や動脈硬化にもつながり、なかには生命に関わる合併症も発症してしまいます。
こうした合併症は痛風が重症になってから始まるわけでもありません。全く症状のない段階から合併症は始まり、発作が治っている時期にも合併症は着々と進行しています。
そこが高尿酸血症の怖いところです。

<全身に及ぶ尿酸塩の沈着>
1.痛風結節
適切な治療を受けずに放置していると、関節内だけではなく肘、手の甲、膝、かかと耳介など、体温の低い部位に出来やすく、大きな瘤のようになりなす。ここまで症状が進むと重症です。

2.尿路結石
痛風の人は一般の人より何倍も尿路結石が出来やすいのです。無症状のこともありま すが、時に背中に激しく痛みが起こり血尿がでます。

3.腎障害
尿酸の濃度が高くなると尿酸の結晶が腎臓に沈着しやすくなり、それによって腎臓の 働きが低下し、やがては腎不全となり、透析治療が必要になることもあります。

4.伴いやすい他の病気との関係
高尿酸血症の患者さんには、肥満、高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病を合併していることが多く、これらの病気は動脈硬化を進行させ、その結果、脳梗塞や心筋梗塞などを発症させます。

4.治療法
◎血清尿酸値が7mg/dl以上の場合・・・食事、運動療法のライフスタイルの改善が必要(日頃の日常生活を見直し改善する)
◎血清尿酸値が8mg/dl以上の場合・・・今、現在、痛みなどの症状がなくても近い将来起こりうる痛風発作や腎臓の障害を防ぐためにも食事、運動療法のライフスタイルに加え、薬物療法が必要です。

<食事療法のポイント>
1.エネルギーの摂りすぎに注意!
食べ過ぎや過度のアルコール摂取(特にビール)、肥満などは血液中の尿酸値が高くなりやすい。肥満を解消し、体重コントロールを心掛けましょう。

2.プリン体の多い食物を摂りすぎない!
高プリン体食を毎日たくさん食べるような食生活は避けましょう。

3.アルカリ性食品を多く摂る!
尿酸は、アルカリ性に溶けやすい性質があるので、野菜・海草・牛乳などを摂りましょう。 また、水分を十分に摂るよう心掛けましょう。水分を多く摂ることによって尿量が増え、尿と共に尿酸が排泄されやすくなります(ただし、水かお茶に限る)。

<運動療法>
高血圧、高脂血症、糖尿病などの生活習慣病にも効果のある有酸素運動(ウォーキングなど)を行うと、尿酸値を上げずに肥満の解消など高尿酸血症の合併しやすい危険因子を改善します。ただし、短時間に激しく体を動かす無酸素運動は逆に尿酸値を上昇させることがあるので注意しましょう。

<薬物療法>
(1)痛風発作を抑える対症療法(急性発作の治療)
※痛風発作の応急処置(発作中は、氷水で冷やしたタオルを炎症部分に当てたり、 患部の位置を高くすると痛みが軽減します。歩き回ったり、もんだり、暖めたりすると痛みが悪化するので安静を保ちましょう。)
※消炎鎮痛剤(インドメタシン、ボルタレン、ナプロキセンなど)
※白血球の働きを抑え、痛風発作を抑える作用のある発作直前に飲む薬(コルヒチン)
※発作が起きてから飲む抗炎症薬(プレドニン)痛風発作は、尿酸値が高い状態が続くと起こりますが急に尿酸値が低下したときにも発作が起きることがあります。なのでいったん発作が起きてしまった場合には尿酸値を下げる薬を飲むとかえって症状が悪化する場合があるので、尿酸値を下げる薬は発作が治まってから使用します。

これらはあくまでも痛風発作を抑える薬であり、痛風を根本的に治す薬ではありません。発作が治れば服用を中止します。

(2)尿酸値を下げる原因療法(高尿酸血症の原因治療)
血清尿酸値を下げる薬は、発作のない段階からずっと飲み続けなければ効果がありません。また、発作が起きていないときは、全く自覚症状がないために治ったかのように思えるかもしれませんがそうではありません。たとえ発作がなくても、尿酸値を正常範囲内まで下げコントロールする必要があります。

<血清尿酸値を下げる薬には2種類ある>
1.尿酸が作られるのを抑える薬(尿酸産生抑制薬)
2.尿酸の排泄を促す薬(尿酸排泄促進薬)

<薬を服用するポイント>
※自分勝手に薬の服用を中止しないこと!
「発作がない、治まったから」といって服用を止めてしまうと急に尿酸値が上昇し、再び発作を引き起こしてしまいます。また、尿酸値のコントロールが乱れるとたとえ発作が起きなくても、さまざまな合併症を進行させることになるので、発作の有無にかかわらず長期間、あるいは一生飲み続ける必要があります。(体内に蓄積している尿酸が減るのには時間がかかります。)

※薬の飲み始めは、特に暴飲暴食に注意!
尿酸値を下げる薬を飲み始めてから約2?3ヶ月間は血液中の尿酸値が不安定になるため、発作が起きやすくなります。そのため、尿酸値に影響を与える食べ過ぎや飲み過ぎに注意が必要です。

※薬の服用とともにライフスタイルの改善を!
高尿酸血症の方は、高血圧、高脂血症、糖尿病など他の生活習慣病を合わせ持っていることが多く、動脈硬化が進みやすい体質にあります。痛風の治療は痛風発作の痛みを除くだけでなく高い尿酸値を正常範囲内にコントロールし、最終的には腎臓障害や合併症を予防するのが目的です。