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ドクターからの一言「強化インスリン療法について」
非常にコントロールの悪い2型糖尿病の患者さんが数名居り、当院ではそういう患者さんに対してはやむなく強化インスリン療法を行っています。しかし以前より、高インスリン血症は肥満や動脈硬化に関与することが言われており、この治療法で矛盾がないのかという疑問が常に頭の中にありました。
先日、何気なくメディカル トリビューンを読んでいたら、「強化インスリン療法より減量が有効」という記事が目に付きました。それによると、米国のUnger教授が「インスリン抵抗性および肥満を伴う2型糖尿病患者に対する強化インスリン療法は、糖尿病の原因となる脂肪酸を増加させるため禁忌である」と述べています。確かにインスリンには脂肪分解抑制や脂肪酸合成促進といった作用があります。だからインスリンの容量を上げていくと、結局は体脂肪や血中脂肪を増やしてしまう結果になってしまうのです。
Unger教授は「インスリンを増量すると、ブドウ糖が脂肪産生に回る。現在では、体脂肪を減らしてインスリン抵抗性に対処することで糖尿病を改善する治療法がある。インスリン療法は、このような治療法がすべて不成功な場合にのみ用いるものだ」としています。
いろんな治療法でうまくいかなかったから強化インスリン療法になったわけなんですが、強化療法に限らずインスリン療法を行っている患者さんは、出来る限りインスリン抵抗性を改善する治療に努め、インスリン量はなるべく抑えていった方が賢明かもしれません。
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